昨日の続きです。
この着物をひっくり返してみると、裏はこんなことになっていました。
写真はちょうどおくみの裾部分です。
おくみ、前身と別々の布をはぎあわせてあるのではなくて、表から見るとさもそう見えるように1枚の布をちょいっとつまんで縫ってあるだけです。
ちょっと離れてもう一枚撮影。
こんな調子でちょんちょんと縫いしろだけを作って、なんとこの着物は袖と襟以外、つまり身頃部分はまったくの1枚の布でできていたのでした。
はぎがひとつもないことにも驚きましたが、布幅の広いことにもびっくり。
縫いしろを入れずに128センチ、縫い分を仮に1センチずつとすると135センチ以上の広幅です。
これ、ほんとに洋服地だったのかしら・・・。
例えば・・・カーテンとか?!
<訂正:ダブル幅の洋服地だそうです>
でも一番びっくりしたのは、最小限の手間で着物に仕上げちゃった工夫ですね。
これを仕立てたばあちゃん(つまり母の母)は、わりと高齢で母を生み、今生きていれば100歳以上。日本人が当たり前に着物を着ていた時代に生きた人です。家庭での洗い張りや家族全員の季節ごとの仕立てかえなど、今では多少の憧れを持って伝説のように語られるあれこれは彼女にとってはごく日常の家事でした。
着物と言えば外出着の現代と違い、当然普段着の着物に関しての智恵はたくさんあったと思われます。
実はばあちゃん、近所ではちょっと知られた仕立ての名人だったそうです。腕がよく仕上がりが奇麗と評判で、ずいぶん遠くからもわざわざ人が頼みに来るほどだったそう。
達筆でしゃきしゃきとよく動き穏やかでしたが、頭のいい人だったのだとも聞かされています。
横幅に制限のある反物と違い、最初からこんなに幅のある生地なんだからわざわざ切り刻んでまたはぐだなんて、意味のないことだと思ったのでしょう。
もしかすると当時の雑誌、例えば「主婦之友」なんかには、こうした洋服時を使った普段着の仕立て方みたいなものが特集されたこともあったかもしれません。
着物を日常着としてきて身近だったからこそ、今よりもっと感覚が自由だったとも思います。
便利なものを使わない手はないぞ、と。
これを見て、なんだか急に着物の仕立てが非常に身近に思えてきました。
今の時代、「和裁」というとどうしてもたいそうなように聞こえますが、針仕事だと思えば敷居は下がるかしら。
この着物をひっくり返してみると、裏はこんなことになっていました。
写真はちょうどおくみの裾部分です。
おくみ、前身と別々の布をはぎあわせてあるのではなくて、表から見るとさもそう見えるように1枚の布をちょいっとつまんで縫ってあるだけです。
ちょっと離れてもう一枚撮影。
こんな調子でちょんちょんと縫いしろだけを作って、なんとこの着物は袖と襟以外、つまり身頃部分はまったくの1枚の布でできていたのでした。
はぎがひとつもないことにも驚きましたが、布幅の広いことにもびっくり。
縫いしろを入れずに128センチ、縫い分を仮に1センチずつとすると135センチ以上の広幅です。
例えば・・・カーテンとか?!
<訂正:ダブル幅の洋服地だそうです>
でも一番びっくりしたのは、最小限の手間で着物に仕上げちゃった工夫ですね。
これを仕立てたばあちゃん(つまり母の母)は、わりと高齢で母を生み、今生きていれば100歳以上。日本人が当たり前に着物を着ていた時代に生きた人です。家庭での洗い張りや家族全員の季節ごとの仕立てかえなど、今では多少の憧れを持って伝説のように語られるあれこれは彼女にとってはごく日常の家事でした。
着物と言えば外出着の現代と違い、当然普段着の着物に関しての智恵はたくさんあったと思われます。
実はばあちゃん、近所ではちょっと知られた仕立ての名人だったそうです。腕がよく仕上がりが奇麗と評判で、ずいぶん遠くからもわざわざ人が頼みに来るほどだったそう。
達筆でしゃきしゃきとよく動き穏やかでしたが、頭のいい人だったのだとも聞かされています。
横幅に制限のある反物と違い、最初からこんなに幅のある生地なんだからわざわざ切り刻んでまたはぐだなんて、意味のないことだと思ったのでしょう。
もしかすると当時の雑誌、例えば「主婦之友」なんかには、こうした洋服時を使った普段着の仕立て方みたいなものが特集されたこともあったかもしれません。
着物を日常着としてきて身近だったからこそ、今よりもっと感覚が自由だったとも思います。
便利なものを使わない手はないぞ、と。
これを見て、なんだか急に着物の仕立てが非常に身近に思えてきました。
今の時代、「和裁」というとどうしてもたいそうなように聞こえますが、針仕事だと思えば敷居は下がるかしら。
ダブルはなぜか120センチと思い込んでて、母に確認したらやっぱりダブル幅の洋服地を使ったとのことでした。
とりあえずカーテンではなかったようです・・・苦笑。
子供の着物の「つまみおくみ」というのは初めて聞きました。
孫たちの着物も祖母が仕立てていたので、それを応用したんですね。
まったくの早合点デス、恥ずかしい~。
中学生の頃よく母に「だからそう言ったじゃん!なに聞いてたのっ?!」と怒ってましたが、私もそろそろ気をつけないといけません。
たいへん失礼いたしました。
今日の鎌倉は陽気にも恵まれて、絶好の散策日和でしたね!
気持のいい1日を過ごされたのではと思います。
着物DE鎌倉、私もそろそろ行きたくなってきましたよ~。
子供の着物だと「つまみおくみ」というのがありますが、和裁に長けている人だから、色々と工夫ができるのでしょうねぇ
それにしても、身頃が全部つながっている一枚布とはすごいです。
ところで、私のお教室仲間は 母親が器用で自分が不器用なのが、コンプレックスだという人が 結構います。(私も、その一人なんですが)和裁は、縫い目が表に出ない、[くけ]で ごまかせるのが続いている理由かな?←こんなので,良いのか?母と15㎝位違うので、お直しをしたいというのが、始めた理由です。
最近は、60歳を過ぎてから始めれる方も 多いですよ。
ただ、仕立て代という壁が無くなったら、着物購入枚数に 拍車が掛かっちゃいますよ。
本日は、着物DE鎌倉でぇす
なかなかアイディアですよねえ。
最初から自分で着る普段着程度でいいと思えば、和裁も構えずに入れるのかもしれないなあと今回のことで思いました。
私は逆に毎度のことながら、ウィッチさんのきりりとした渋めの着こなしに「萌え~」です・・・。
しかもおばあさまが現役のお針子さんでいらっしゃるなんて、非常に羨ましいです。
私は祖母が生きていた頃はまだ中学生でしたので、自分がまさか着物を着る人になろうとは夢にも思いませんでした。
ちょっぴぃさん、まだまだ元気で現役バリバリなおばあさまに、いろんなこと教えてもらってくださいね。
しかもziziさんのおばあさまは華族の奥様の着物の仕立てをなさってたとか。
そんなときの仕事部屋は、奇麗な反物が広げられてさぞかし華やかだったでしょうね~。
実はうちの母も洋裁と特に編み物は師範レベルです。
(30年以上前の編み物雑誌ヴォーグには、独身時代の母の引いた製図が掲載されています)
お互い器用な血筋でありながら、針仕事は趣味程度(私は趣味以下)だなんて、よく考えたらなんだか勿体ないですよねえ・・・。
和裁というから構えてしまうのですが、自分が普段に着るもののお手入れくらいができるような気持ちで入ればもっと身近なものかもしれませんね。
着物はセンスと着付け・・・同感です。
センスのなさを補うべくせめて着付けくらいは、と気を配ってはいるのですが・・・。
marchaさんは着付けもさることながら、プロ並みの抜群のセンスをお持ちでいつもお勉強させていただいております。
すばらしいアイディアに感心しました。
興味深く読ませていただきました
考えてみたら和裁はほとんど直線縫いばかりですから
(実際はそんな簡単なものじゃないのでしょうけど)
洋服一着つくることを思うと
もっと気軽にできるのかもしれませんね。
好きな生地で帯でも作ってみたいと思います。
いつもながらりおさんの愛らしい着物姿に
惚れ惚れしました。
見習いたいものです
私のおばも、80歳過ぎて現役です。仕立ての仕事をやらなくても 食べていけるんですが、彼の地の市長の奥さんが、どうしてもおばでなければという事です。針仕事は、ボケ封じには最適だろうし、柄行を考えるのも、コーデも着付も、何より「着物が欲しい!」と思うのは、若さを保つのに最適かも!?
しかも仕立てのお師匠さんで華族の奥様のお仕立てもしていたとか><
祖母が亡くなって20年もたって、私が着物を着るようになって初めて教えられました。
母も義母も洋裁、編み物と致しますが、娘のいる妹は、家庭科の宿題も母任せ>< 私は洋裁、和裁は趣味の範囲、イケテマセン。