井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

身の処し方

2013年08月13日 | 歴史・政治

韓国の日本貶めが拍車をかけているが、その中の一つ、
「竹島問題」に関して、日本は韓国にICJ(国際司法裁判所)への
共同提訴を持ちかけているのに、韓国が応じない。

あれだけ韓国は、幼児期から竹島(独島)は韓国領だと教え込み、
領有権を主張する日本を貶め続け、認めない日本が憎い、悔しいと
言い続けているのであるから、裁判に応じたらどうなのか。
自国領だとそれほど自信があるのなら、なぜ裁判に応じないのだろう。

語るに落ちる話なのであって、裁判に出て客観的証拠を出されれば敗訴は
目に見えているからである。

よって、韓国が絶対に裁判に応じないことは、前もって分かっているのに
なぜ日本が共同提訴を持ちかけるかといえば、持ちかけること自体が
国際社会に対してのアピールになるからである。
「韓国は裁判に応じませんよ」と。「従って、どっちに言い分があるか、解るでしょう?」と。

しかしながら宣伝下手の日本の政府は、一度共同提訴を発信しただけで、
後はだんまりで、これはいつものことながら、国際社会には広まらず、定着しない。
その点だけは、韓国の執拗なまでの宣伝工作と、ロビー活動を見習うべきだろう。

「韓国は日本から領土を不法に奪っているが、それを裁判に訴えたくても、韓国は応じない。なぜなら、韓国に言い分はないからだ」と、もっと国際社会にぶち上げなければならない。
皆自国のことで忙しく、他国の領土問題など基本的にどうでもいいのである。
韓国のように、執拗なまでに訴え続けねば、この情報戦の時代、負けは明らかである。

それにしても、愕然とするのは竹島が日本領であるかどうか、判然としない日本人が相当数いることで、中には「あちらには、あちらの言い分があり、どちらが本当かわからない」などという人もいて虚脱させられる。なぜ、勉強しないのだろう。
する気がないなら、領土問題など重要なことに口挟むべきではない。
「わかりません」と正直に言うべきであろう。

竹島は李承晩が勝手にラインを引いて、戦後のどさくさに乗じて盗んでいった島である。
証拠も歴然と複数ある。

それで一言、言っておきたいことがあるが、それは「身のけじめ」ということである。
ハーグの国際司法裁判所の判事を小和田恒氏が務めていることで、ある期間は日本人初の
所長を務められた。その事自体は、問題ではないが小和田氏は皇太子妃の実父である。
その実父が、ハーグの裁判所にいるということは、いざ韓国が、可能性が低いとはいえ、
日本との共同提訴に応じた場合、小和田氏の立場では、領土問題にいやおうなく、
間接的ながら皇室を引き込んでしまうことになりかねない。

正田家の当主は、美智子様の入内と同時に実業界からすっぱり、足を洗われた。
万が一にもビジネス界の不祥事があって自分が関わった場合、皇太子妃の
父として自分が皇室に泥を塗りかねないとの、身のけじめの付け方であった。
日本人たるもの、かくありたい。

小和田氏の「日本ハンディキャップ論」の内容を
少し勉強してみたが、要するに自虐史観で、「日本は中国と韓国に酷いことをして
負い目がある」ということがベースの論者なのであって、個人の意見としては
自由だが(個人的に私は反駁があるが)、皇太子妃の父親としてのお立場は
わきまえられたほうが良いと思う。いや、もっと率直に言えばこういう史観の
持ち主が所長をやっている裁判所に訴え出ても、最初から日本が悪いことを
したのだから、という発想で臨まれそうで、困るのである。
証拠が歴然としているので、日本有利とはいいながら、である。

セルビアからのコソボ独立が国際法上無問題だとして、正当性を認めるなど、国際的に影響力の強い裁判所である。さればこそ、仮に竹島問題が裁判の俎上に乗るとして、最初から日本は韓国と中国に悪いことをしたという史観の日本人が裁判所にいるということは、フェアではなかろうと思う。小和田氏が皇太子妃の実父であるかどうかにかかわらず、そこは問題だが、全体としてやはり日韓の領土問題に対して、皇室のイメージが強い判事が事にあたるのは、やはりまずいのではないか。
先の皇太子ご夫妻のオランダ訪問にも、水面下で小和田氏が動いていたことは
歴然としているが、これもまた身に過ぎたことであろう。何か勘違いなさっていらっしゃるようだが、娘さんが入内したからといって、その親が皇族に準ずるわけではない。


6 コメント

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事前調査 (井沢満)
2013-08-15 21:09:59
Unknownさん

だいぶ崩れてきたとはいえ、日本人の美質というのは、分を心得る、謙虚である、誠実である、誰も見ていなくても、お天道さまが見ているので身を慎む、住まわせ食べさせていただいている自然には謙虚である、というようなことで、それら日本の佳き心の文化を含め、和歌、書道、着物、養蚕等々、伝統を絶やさぬよう後世に伝えることが、宮中祭祀と併せて皇族、なかんずく天皇皇后、皇太子皇太子妃の御役目です。

妃殿下の身辺調査に関しては、人権の観点から解放同盟の抗議が入って騒がれ中止になったとされています。
ただ、現妃殿下が犯罪企業チッソにかかわるお家の出であることや、実父である小和田恒氏の思想(東京裁判肯定は論理的に天皇否定である)は、さして調べずとも容易に分かることで、だからこそ昭和天皇は、あの娘を宮中に入れることまかりならぬ、とされていたわけで、しかし昭和大帝のご崩御後に、皇太子の強い思いを受け、そこを強行突破する勢力・・・・ありていに言えば、高円宮と小和田恒氏、があって、ことは相当強引に行われたわけです。
とりあえず、おおやけに発言の場を持つ者として、そのことの是非を私は軽々に言う立場にはありません。軽々に批判もしません。
述べるときには相応の覚悟が必要でしょう。

ただ秋篠宮殿下と紀子妃殿下、内親王お二人、なかんずく悠仁さまが大好きで、だからそれは自然に応援しています。それは許されるでしょう。
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Unknown (Unknown)
2013-08-15 20:40:45
初めてコメント致します。
井沢満さんのお話を読んでモヤモヤと感じていた違和感がハッキリと形を取り出しました。
何も自分が日本人代表だと思い上がっている訳では有りませんが
小和田氏のご家族の行動に日本人として
違和感を感じます。正田家のキッパリとした
お姿には
日本人らしいなと
尊敬の念を覚えますが
マスコミの報道含め首をひねるばかりの発言、行動が多すぎでは無いでしょうか。
日本の国益を守るという立ち位置に
立って居られるのでしょうか?
その点だけでも資格、資質に欠けるように感じました。
小和田家って入内の時に身上調査してるはずですよね。
不思議です。
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日本人 (井沢満)
2013-08-14 13:20:45
あんずさん

日本人なら普通に心得て出来ることが
最も日本人であらま欲しい人達が出来ないことが、いぶかしいのです。
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人心は離れて行くばかり (あんず)
2013-08-14 12:05:25
皇太子ご一家の車種選びと、その席の順位が気になります。どうして殿下が奥の席なのでしょうか?ワゴンに乗ること自体が納得がいきませんね。セダンで、運転席の後ろが上座でしょう。子供は後ろか、別の車に女官とというのは妃殿下が納得されない?母娘で別の車だと殿下がお寂しい?かつて犬を同乗させた時点で呆れました。周りも注意をしないことにも。
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家風 (井沢満)
2013-08-14 07:45:58
美しいこころさん

>そして実家の両親はその時から、血のつながりはあってもお客様扱いに変わりました。

実感がこもり、うなりました。
それが『親のけじめ』『親の覚悟』ですね。

嫁の嫁ぎ先に入り浸りで、泊まりこむ嫁の実家の両親や、妹など、民間常識ですらあり得ません。
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嫁の立場 (美しいこころ)
2013-08-14 07:11:43
井沢さま、暑い毎日身も心のさわやかになるような出来事ってあまりないものですね。私事ながら結婚するというのは庶民でも違う育ち方や考え方をした他人同士が伴侶となるわけで、そして嫁に行くときは夫の家風を受け入れることと自然の成り行きで考えていました。それが無理なら結婚せず、同棲でよいのではないかと。相手を受け入れることというのはその背景や背負っているものも含めての結婚であると。些細な話ですが、お節料理にしても夫の実家の地方のものに合わせていますしね。そして実家の両親はその時から、血のつながりはあってもお客様扱いに変わりました。日本一の旧家の嫁やその親族がその身の振り方がわからずにいるわけはないと信じたいのですが。親の背中を見て子は育つということがとても重く感じられる今日この頃です。
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