井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

端数切捨て7掛け年齢

2013年05月09日 | ドラマ
昨日から、カレーが食べたかったのを、1日1食主義を守って
がまんしていたら、今朝我慢の糸が切れて、朝っぱらから
カレーを食べに外に出ました。

待つこと手持ち無沙汰なことが異常に不得手な人間で、電車にも
食べ物屋さんにも必ず週刊誌を持参します。
視力が落ちてから単行本のたぐいは敬遠しているのですが、
今朝はたまたま岸恵子さんの「わりなき恋」が届いていたのを
封を切って、持参したのです。

書き手を、身近に知っていると肉声がどうしても聞こえて来るのですが
それが邪魔になるかということでもありません。
ある種の照れくささ。活字と読み手との間に当然ある、非日常的な
距離感がないことが落ち着かない、というようなことであるかもしれません。
読み進むうちに慣れて意識しなくなるのですが。

日常を知っている俳優さんがCMに出ていると、照れくさい感覚に似ています。

岸さんの小説はカレーを待つ間の、ほんの数分間読んだだけで何も
語ることは出来ませんが、一つヒロインのセリフで面白いのを
拾ったのが、拙ブログタイトルにした「端数切捨て7掛けるの年齢」です。

ああ現実の岸さんのモットーでもあるのだろうと思いました。人間界年齢80歳の
岸さんは今、56歳ということか。納得です。

人は肉体によって老いるのではありません。意識によって老います。
不必要に老いることはありません。
老いる、という「常識」が人を老けさせます。