映画:シルク

2008年02月21日 | 映画・本
シルク 2007年 カナダ/フランス/イタリア/イギリス/日本

監督:フランソワ・ジラール 出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、芦名星

久しぶりに観た『そんな日本人ねぇよ!』って作品。
日本人が感じる…「救いようがない歪んだ日本観」の典型のような代物。
なんで日本で公開されたの?(製作に関わっている手前か?)
ツッコミ入れても野暮な事だけど…

粗筋は―
まだ日本が蚕の輸出を禁止していた時代(←ツッコミ)
フランスでは原因不明な病気で蚕が次々と死んでしまい、
質の良い日本から蚕を密輸するために新婚の妻を残して
日本へ渡ったフランス人が、日本で出会った人妻に恋に落ちる…

作品を観ていて… 「桜田門外の変…」の台詞より、1860年前後と判断出来ます。
であれば、幕末の安政5ヶ国条約締結後だから、確かにフランスとの国交は開かれ、
横浜を中心に生糸貿易などが確立していたと思うのですか…
だからこそ、主人公エルヴェが危険を冒す必要があるのか?
酒田から最上川を通って、一体どこに行くの?
「007は二度死ぬ」で見せたSコネリーの日本人化を彷彿させるエルヴェの変装?
寒村に住む原十兵衛(役所広司)の役割も最後まで分からず(英語はペラペラ?)
覚えているのは、こんな事ばかり


如いて云うなれば、
ヤマもオチも感じさせない淡々とした進行で印象に残らない映画でした。
ネタばれだけど、筋として粗筋を鑑みると…
異国の女から夫の心を取り戻したい妻が、異国の女の名を騙って別れの手紙を書いた。
別れの手紙が記していた心情と病に倒れて死んだ妻の境遇を重ね合わせることで
感動の嵐をを呼び覚まそうとする意図なんだと思う。

こやぶんには― 情緒って感情を母親の胎内に忘れてきた様です。
感動の嵐は 全くなかったです。

こやぶん評価:(坂本龍一の音楽だけは良かった)




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