mamataro's eyes

浅草暮らしの日々や雑感をアップして18年目。姉妹ブログ「mamataroおでかけ日記」もよろしく☺

初春歌舞伎公演 in 国立劇場

2009年01月07日 23時08分36秒 | 【歌舞伎鑑賞と関連事項】
半蔵門駅最寄、国立劇場に来ています。1982(昭和57)年以来、27年ぶりの「歌舞伎十八番の内『象引(ぞうひき)』」の上演、そして、去年7月に造血幹細胞移植を行った團十郎さん半年ぶりの舞台を拝見したかったのでチケット予約しました。



▼お囃子が響き渡るエントランスに何重もの人垣。



▼獅子舞。みんな頭をかんでもらってました。いいにゃあ~



一幕目の『象引(豊島館の場)』、諸事情があるのでしょうが、なぜ27年間も上演されなかったのか不思議なくらい面白かったです。おとなしくなった象を引いて花道をのっしのっし去っていく猛(たける)<團十郎さん初役>がなんとも可愛い。象クンもいい味出してました。マイフェイバリット登録~これからもたくさん上演してほしいなぁ。わたしは単純明快な<荒事>が最も好きです。衣装の色彩感覚も楽しいし。プログラム(800円也)に載っていた團十郎さんの「出演者のことば」によれば、象引のような「引合事(ひきあいごと)」は、吉兆を占う神事に多く見られ縁起がいいので復帰の舞台に選んだそうです。ただ単に復帰への意欲を表すために復活上演に挑戦したのではなかったのですね。“暫(しばらく)”ベースで、二代目松緑さんが復活した場割を変えて一幕にする、象の顔を錦絵に倣って少し怖くするetc…趣向が凝らされ、めちゃ楽しくお正月らしい舞台で大満足でした。権十郎さんのおっしゃるように「日本人であれば是非みんな、歌舞伎の生の舞台を観たことがあるように…」という『国民総歌舞伎』いいですね。最後に團十郎さん、張りのあるお声でとてもお元気そうに見えました。今後のご健康とご活躍を心からお祈りします。
続く二幕目の『十返(とかえ)りの松』は、天皇陛下ご即位二十年記念の舞踊。最も目を引いたのは、「松の童」役のひとり、橋之助さんの三男・宜生(よしお)ちゃん(7歳)でした。2004(平成16)年9月の初舞台(当時3歳)以来だったので、あまりの成長ぶりにびっくり、まだ幼いのに日々精進されてるんだ、と感じ入りました。一番小さいながらお兄ちゃんたちと揃って健気に踊るさまが可愛いらしいので、客席からはいとおしさ混じりの笑い声が漏れていました。未来の踊りの名手。何か光るものを感じたんだけど…。
三幕目『競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう)』は、残念ながら体調不良で中座してしまったので…(語れません)。(こちらも復活上演だったんですよね。)持病のせいもあって、頚から肩にかけて張りがひどく長時間座っているのがつらい…。貼るカイロ当てたりしてるんですが…。この三連休は遊びまくらず、15日(木)に備えて少し緩和させておかなければ~。

夜、『ザ・ベストハウス』を観てて、鼻で自画像を描く象の映像に唖然。しかも“奥行”まで理解していて手前の足に半分隠れた向こう側の足までちゃんと描いているんですわ。これって人間でも9歳ぐらいにならないと備わらない認識…ということは、この象クンはそのくらいの知能を持ってるってこと

なんとも象な1日でした。

象つながりでもう1ついいですか、今日の歌舞伎のプログラムに「幕間のひととき2」<ゾウの話>っていう記事。冒頭に去年ブレイクした『夢をかなえるゾウ』にも出てきた身体が人間で頭がゾウの姿をしたヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」に関する記述があったのです。そこで「ガネーシャは後に仏教の世界にも進出して聖天(しょうでん)と名前を変えました。ですから、浅草の待乳山聖天(まつちやましょうでん)はガネーシャのお寺なのです。」という一節が。えー、知らなかった。そうなのかぁ。ちょっとびっくり。それはいいとして、待乳山聖天をずっと神社だと思っていたんだけどお寺なのかな、単純に鳥居があるから神社だと思っていたのでつが…。






コメント    この記事についてブログを書く
« 浅草寺初詣 | トップ | 伝法院通りの盗人・『白浪五... »

コメントを投稿

【歌舞伎鑑賞と関連事項】」カテゴリの最新記事