たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

綱吉公の生母・桂昌院が護国寺に寄進した仏像の数々

2023年11月14日 | 神社仏閣

続き

枯山水の庭を後に大聖護国寺本堂に足を向けます

5年前に修復作業を終え童子を従えて厳めしく立つ仁王像

像の内部壁面に「綱吉公儀母桂昌院寄進之」「息災の願い文」が確認されたとの事です。桂昌院の思いを秘めた仏像が350年前の時を経て蘇りました。

 

護国寺が火災に見舞われた際、放り出された仏像は手足がバラバラになった状態(その数2000パーツ)で納戸の奥に保管されていたそうです。それを現住職が関侊雲仏所に修復を依頼した事により作者・由来共に不明だった護国寺の仏像全てが桂昌院の寄贈である事が明らかとなった訳です。

 

 

修復作業は今も仏所スタッフにより懸命な作業が進行中。三十六童子が全て揃うのは後十数年、待たなければならないと言う事でした。

 

 

曼荼羅

  

 

 

  

 

初めて訪れた大聖護国寺でしたが素晴らしい仏像の数々に時を忘れる程でした。灯台下暗し、探れば未だまだ心を震わす様な隠れ名所は在るものなのですね。


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10 コメント

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Unknown (イケリン)
2023-11-14 18:11:47
たかさん こんばんは。
将軍綱吉の生母ともなると、その権勢や財力は想像を絶するものがあったようですね。
ゆかりの寺社仏閣は日本各地にありますが、高崎の大聖護国寺もその一つだったようで
寄贈された仏像などの数も半端ではないようです。
驚いたのは、火災でバラバラになった仏像が蘇りつつあることです。
よくぞ処分されずに残っていたものですね。修復に十数年かかろうとも、
その時代のものが蘇るというのは素晴らしいことですね。
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Unknown (gabaosan)
2023-11-14 18:16:08
たかさん、こんばんは。

群馬にこの様な由緒のお寺があるとは知りませんでした。

バラバラになっていたとしても燃えずに残っていた事が奇跡ではないでしょうか。

大変な修復作業が未だ未だ続くという事ですが、全て完了したら歴史的な事ですね。
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こんばんわ (力丸ママ)
2023-11-14 19:07:39
高崎の大聖高崎の知らなかったので行ってみたくなりました。
すごい数の仏様、不動明王が一番の守り本尊なのでしょうか?
身代わり不動尊のお経の中に三十六童子という文言が出てきます。
皆修復されたのちは歴史の数ページが残るわけですね。
千手観音様のお顔も優しげです。
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Unknown (ベル)
2023-11-14 19:30:03
こんばんは
初っ端に修復された仁王像
これはインパクトありますね
メラメラと燃えてる
火災で無くなる前に持ち出された仏像
とにかく燃えなかったのはよかったけど2000パーツにちらばってるのをくみあわすのたいへんですね
気の長い作業 
全部出来上がった時の姿は壮観でしょうね
こんな隠れ名所に行きあたった時は嬉しいですね
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Unknown (kumaneko48)
2023-11-15 01:53:59
画像が見事ですね。
迫力ものです
何度も見てしまいました。

実物はもっと見事なんでしょうね。
群馬県は一度も行ったことがありません。
ここ、行ってみたいなあ

奈良は、神社仏閣が本当に多い県で近場にも神社仏閣だらけだし、法隆寺も近い。
世界最古の木造建築物がある西院伽藍、教科書に出てくる玉虫厨子や百済観音さんを収める大宝蔵院、聖徳太子ゆかりの夢殿のある東院伽藍
法隆寺は拝観料が高いけど(1500円)の国宝だらけです。

いつでも行けるはずなんですけどね~
近いとこれがまた、いつでも行けると思うからなのか、もったいないなあとは思っています。
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イケリンさんへ (たか)
2023-11-15 12:02:51
こんにちわ、イケリンさん
桂昌院ゆかりの寺がある事は知っていたのですが「こんな田舎にねぇ、機会が有ったら行ってみよう」ぐらいに思って数年が経った先日
八幡様へ行った時に偶然、その寺を訪れる機会が巡って参りました。
八幡様の神を護る為に造られた寺である事もこのとき初めて知りました。神仏習合の名残をこうした形で観られたのも貴重な事でした。

寄進した仏像全てが日の目を見られるまでは未だ時間がかかりそうですが、せめてもの協力として「お玉さん」のお守りを購入して参りました。
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gabaoさんへ (たか)
2023-11-15 16:03:53
こんにちわ、gabaoさん
嬉しいですね、こんな片田舎に歴史を語る寺が存在しているのですものね。
修復済みの仏像一体一体を観ているとどの様な思いで寄進されたのか桂昌院の心の内が見えて来る様でした。
しかしながら修復には相当の時間も費用も当然、掛かるはずなのに
拝観料が無料とは此処の住職は随分、太っ腹な方なのだなと、ついつい思ってしまいました。 一日も早い修復が待たれますね。
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力丸ママさんへ (たか)
2023-11-15 16:13:34
こんにちわ、力丸ママさん
大聖護国寺も安中へ向かう国道沿いの八幡宮に隣接しておりますのでここを通られた時には是非お寄り下さい。貴重な歴史が紐解けると思います。

写真に載せた仏像全てが本堂に並んだらさぞや壮観な事でしょう。その頃、もう一度、尋ねてみたいものです。
しかし、仏像と言うのは何とも言えない慈悲深いお顔をしてますよね。万人を救ってくれる千手観音の愛らしさ、心の優しさが滲み出てますよね。
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ベルさんへ (たか)
2023-11-15 16:42:45
こんにちわ、ベルさん
仏教の守護神でもある仁王様の筋骨隆々、怒りの表情を顕にしている御姿は迫力が有りますよね。でも仏像と言うモノは、どんなに厳めしい表情をしていようと不思議と慈悲が感じられます。仏像を見ていると心が落ち着くのは、そうした事にあるのでしょうかね。
日本は木造建築ですので火災により貴重なお宝を随分、失ってきました。そうした中でぞんざいな扱いをされた仏像とは言え残ってなかったら日の目を見る事は無かったわけですから、これは火災現場に居た人達を称賛すべき事でしょうね。 良かった良かった!
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kumaneko48さんへ (たか)
2023-11-15 16:56:06
こんにちわ、kumaneko48さん
kumanekoさんがお住まいの所の様に国宝がズラリと並ぶ中
ここは恐らくツアーにも組み込まれない片田舎に建つ一介のお寺に過ぎませんが歴史的には中々奥深いものが有る様に思えます。

近いと何時でも行けると言う気持ちが湧くのは人間の常、私の登山がそうです。近場だからと何時でも登れると残ってしまった山がいざ登ろうとした時には足腰が悪くなり手つかずのまま残ってしまいましたものね。今では登りたくても山の方で手を差し伸べてくれないのですよ( ;∀;)
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