たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

大日向の火とぼし

2013年08月16日 | 登山

(この写真は新聞に掲載された日とぼしをお借りしました)

今から450年前、南牧の村民は領主・小幡氏の圧政に苦しめられ生活は貧窮するばかりでした

「長老、裏切り行為と言われようが背に腹は代えられねえ

 武田軍に寝返って小幡を打ち破りましょうや」

腕を組んで村民の声に耳を傾けていた長老はカッと目を見開き「よし」と一声

上州人で有りながら確かにこの行為は裏切りなのですが、それほど追いつめられていたという事なのでしょうね

折しも、武田軍は田口峠を越え南牧を通り小幡に向かっておりました

村の者は、この時とばかり手に手に松明をかざし安養寺の向かいの小高い山頂で松明に火を点じ

武田勢と見せかけ、敵の多さに怯んだ小幡軍を陥落させたのです

その時の名残が武田軍と勝利を喜び合った橋上の日とぼしであり

同時進行する山頂での(今は子供達がその役を果たしている)火とぼしなのです

(長とのやり取りは私の勝手な想像です、悪しからず)

18時半、ついに藁に火が点じられました

喜びを表現する火の玉は力強く夜空に弧を描きます


(三脚を持って行かなかったためシャッター速度を落とす事ができず冒頭の写真の様に円は描けませんでした)

河原は腕を競い合う各地から集まったカメラマンで埋め尽くされていました

中には長靴を履いて頑張るこんな小母ちゃんの姿も




笛や太鼓の音が響く中、火とぼしは続きます

火の粉を散らしビューンと音をたてて回すその姿に当時の農民の姿が重なる一瞬でした




中には力が足らずに上手く回せないまま終ってしまう者もいれば、この子はうら若い女性

思わず拍手を送りたくなるほど上手に回していました


過疎化も決して他人ごとではないこの地区も後継者に今 苦慮しているという

手作りの灯篭の数が子供たちの人数だとしたら結構 深刻な事態です

歴史ある伝統行事の火 何時までも点される事を願い会場を後にしました


帰路、西の空に景気よく上がった花火

どうやら今夜は室田地区の様です


ついでなので数日前の群馬町「はにわの里」の花火を紹介したいと思います

居間で食事をしながら楽しんだ花火です











                                             
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4 コメント

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居間で花火 (sisi)
2013-08-16 19:08:19
色々な歴史があってお祭りが始まったのですね。
近くで見ると、もっと、もっと凄くエネルギーを感じるのでしょうね。

居間で花火、は、本当に羨ましいです。
花火って、写真に撮るのがとても難しいのですね。
やっぱり
バカ馬鹿、デジカメでは、うまくとれないのでしょうか?
一眼レフを使うと、たかさんのように綺麗にとれるのでしょうか?(多分、腕が大切でしょうが)
軽い、簡単、の理由でデジカメを手離せない私です。
そこで質問です。
一眼レフの場合、PCに入れたり、ブログにアップデートする時、重過ぎて、小さくしないと写真が入らないとかないのですか?
スミマセン、質問ばかり(笑)。

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sisiさんへ (たか)
2013-08-16 21:24:46
闇の中に赤々と燃える火の玉が力強く回る光景はとても勇壮です。
火とぼしとは単に盆の行事と思っておりましたが
謂れを聞いてみれば、懸命に生きた村人の魂が込められた悲しみと喜びを表す火だったんですね。
我が家から車で1時間半、それでも見る価値は有りました。

私は花火を撮る時にはズームの利くデジカメ(バカチョン)を使用しています。
どうしても夜の撮影はぶれやすいので脇さえしっかり固定すれば何とかなります。
(三脚を使用すれば万全です)
一眼レフのPCへの取り込みですがそのまま取り入れて問題はないと思いますが。
特に小さくする操作はしておりませんよ。
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原点 (旅人)
2013-08-17 07:15:14
たかさんへ
火祭、夏祭り、花火、村祭り、

ふるさとの祭りには素朴さの中に心休まる

心が騒ぐ祭りの原点を感じます。

日本中の祭りを欲張って味わって見たい気になります。
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旅人さんへ (たか)
2013-08-17 22:09:47
久々のお孫さんとの再会、どうでしたか?
楽しい時間と言うものはアッと言う間に過ぎてしまいますよね。
奥様とお二人、きっと後ろ髪ひかれるおもいで車に乗ったんだろうな・・と想像しています。

お祭り、血が騒ぎますね。
大好きです。
祭りは血肉を躍らせ心も体も解放する事で生きるバランスを調整するのだとか。
何かで読んだ記憶があります。なるほどなと思いました。

阿波踊りも終わりましたね。
PCのニュースでしたが十分に熱気を感じながら見ておりました。
私も旅人さんが仰る様に全国の祭りの追っかけをしてみたい。
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