たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

伊豆・登山後の旅

2023年01月14日 | 心に残る思い出の山

続き

河津桜を見に行く途中、朝日に輝く海の彼方に伊豆七島がクッキリ見えた。全島がこれほど良く見えるのは珍しいらしい。車を停め暫くそうした光景に目を向ける。今日は風も無く穏やかだ。

 

ブラッととある漁村に立ち寄った。昨日登った天城山が本来の冬で有るのに民家の庭先の花が春爛漫の様相を呈している。駐車場で道は行き止まり、そこから細い道を下った所に冴えない海産物屋が1軒。結構広いこの駐車場が釣り客の為のものか海産物屋のものか分からないが駐車場入り口の椅子には暇そうに老人が客を待っている。駐車場代金を払うのもバカバカしいので車の向きを変え路肩に車を停め海に向かった。岩が階段状になって海に落ちているので容易に海の際まで降りられる。海も風も春そのものだった。

蝋人形館。昭和天皇やバカ殿様等々所狭しと飾られた中、特別にと言って見せてくれたイチロウは絶品だった。  抱えきれないほどの太さに成長したソテツのそこはかとない南国ムードに包まれて更に国道を南へ進む。

   

河津桜の看板に案内され桜会場に向かう。本州一の早咲き桜が開花したと有って平日なのに大層な人出だ。何本有るのだろう。見事な並木である。土手下に目をやれば菜の花が桜に沿い帯の様に伸びている。

屋台の一つ一つをひやかし乍ら歩くのもこれまた楽しい。「三つで千円!」の掛け声に客が殺到。見れば味の干物でたちまち売り切れ残ったのは一回り小さく、とても買う気になれなかったので堂ヶ島の塩と干しエビを購入。数を購入したのでサービスして頂き土産は此処で済ませた。

「おにぎりにしたら一味違った」「甘みが有る」と好評。私もさっそく使ってみると昔、家で売っていた塩の味だった。

白浜海岸手前の小さな漁村、これと言った観光の対象になるものは無い一色村である

満潮時には沈んでしまうで有ろう岩の上をカリカリと岩海苔を採る三人の女性以外、人影は見当たらない。海水にさらされた海苔を一つまみ口に含むと海の香りが口に中に広がり歯ごたえもgood!

「こんな所に居たら一日中いても飽きない」と童心に返って岩間を覗き込むと雄さんがナマコを見つけた。生きたナマコは結構、高く売れるのだそうだ。勿体ないなぁと言う顔で雄さんは海に返した。

 

私達はここでかなりの時間を費やしてしまったが海辺の長閑さが味わえた予定外のコースは大いに満足だった。旅人が見向きもしない場所をブラッと歩くのもいいものである。(続きますのでコメント欄はお休みです)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21年前の天城山(万二郎・万... | トップ | (続)登山後の伊豆の旅「踊... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

心に残る思い出の山」カテゴリの最新記事