久しぶりに株式関係の投稿になるのだが、昨日、持ち株のGABAの下方修正が発表された。
下方修正の理由は、一連のNOVAの不祥事により新規英会話学校への加入者が減少したことが大きな原因だとのことだ。
NOVAは最近、多くの面で問題を起こしている。
簡単にリストアップすると以下になる。
- 講師数不足に対し、生徒数を増やしたため、受講出来ない生徒が激増した件
- 生徒が途中退会を行おうとした際に、強引な引き止めと、中途解約金を支払わない件
- 講師の質が低い件
NOVAの猿橋社長は、全国10000教室を目標に掲げ、事業規模の急拡大をしていたのだが、急拡大の副作用で上記のような英会話サービス本来の質の低下が発生してしまったようだ。
一昔前、流行った質問だが、会社は、誰のためにあるのかという質問がある。
株主のためなのか、社員のためなのか、社会のためなのか。
この問いに対する答えは、答える人毎に変わるだろうと思う。
会社は、何かを成し遂げるための組織という会社本来の目的があり、なおかつ利益を上げるていく必要もある。
2つの目的は両輪で、片方がおろそかになると立ち行かなくなるのだなと思わされた。
さて、問題はGABAの下方修正についてだが、表面上は下方修正しているが企業の実質的な活動については、着実に根がはりつつあるなぁという感じを受けた。
下方修正の発表資料に記述があったが、本年度はNOVAの不祥事等により、英会話業界全体への新規加入者が前年度比80%にまで減ったことが原因だそうだ。
そんななか、GABAの2007年12月期の予想売上高は、前年度よりも伸びている。(下方修正は、2006年12月に出した2007年業績の会社予想に対する下方修正)
つまり、逆風吹く中予想を下回る成長ではあるが、着実に生徒数が延びて、成長しているということである。
経営陣の言葉は、「このような逆境は、中長期的な視点に立つと、さらなる成長に対する好機と見ています」との言葉で締めくくられ、8月に中期経営計画を発表するとのことだ。
下半期は、売り上げの伸び悩みにも関わらず、前年度以上に、以下についての投資を行うとのことだ。
- 講師数の充実
- 知名度アップのための宣伝
- 講師に対する研修による授業の質のアップ
- 小中学生向け教室の開講
結局、下方修正の発表によって、本日、株価は大幅に下落(もともと、下落していたのだが、さらに追い打ちをかけて・・・)したのだが、経営陣の方針に共感を持てたため持ち株は、全株ホールドとすることに決めた。
ピンチをチャンスと捉えることができるかどうかで、人生が変わると思っている。
会社も同じだと思う。
2~3年後に結果の出る気の長い投資になるが、今後も長くこの会社と付き合っていきたいと思った。
今のところ損はしているが、いろいろと学ばせてもらっていると思っている。