PMO、プロジェクトマネージメントオフィス。
中規模以上のプロジェクトでは、プロジェクトを円滑に推進するためにサブチーム及び、他ベンダー間を調整するための管理組織が存在する。
大体、プロジェクトマネージメントの経験があり、それなりに年を取った人がこれらの役割を演じる。
我々のプロジェクトもそういった人達、40を超えた人が担当している。
本日、テストケース記述書なるものの説明を受けた。
テストケース記述書とは、こんなテストを行って、結果としては、こういう結果を想定していますと言う内容を書く。
テストとは、想定される結果をあらかじめ決めておき、システムがそのとおりに動くかどうかを検証するプロセスなのだ。
その説明を受けたときに、何に使うのか分からない項目が1つあったので、質問をしてみた。
その時の回答があまりにひどくて、がっくりきた。
その回答は、前のプロジェクトでも同じ項目を使っていたので、今回も入れましただった。
その項目を何に使うのかさえ想定していない。
ただ、昔使っていたので、今回も入っている。
40歳を超えた人達の半分くらいはこんな感じだ。
仕事の1つ1つに本当は意味がある。
仕事とは、何かを成し遂げるためにやっているのであって、その何かに対して少しでも近づいていくために1つ1つのプロセスがある。
そんな1つ1つのプロセスの意味すらも理解していないおじさん、おばさんが指揮を取っていると思ったら、ちゃんちゃらおかしく思った。
いろいろな経験が体系化されると、その体系が形骸化してしまう。
経験を伴わない実施プロセスにおいては、物事がなぜ上手く進むのかと言う思考を人から奪ってしまう。
などと、思ったのだが、そのミーティングで、PMOの40を超えたおばさんに、その場で思いっきり噛み付いててしまった。
「そんな、意味も分からない項目を埋める必要性が全く理解出来ません。その項目を何に使うのか、ちゃんとした説明をしてくれないと、やりませんよ。」
場が凍りついたけど、なんだかすっきりした。