誠のまこと 

~小さな建築屋さんの出来事~

散水養生

2012-08-20 19:33:24 | 設計業務

T様邸リフォーム工事も終盤。

今日は外構の土間コンクリートを打設しました。

P1050251

朝から打設を開始して、10時頃には打設終了。

今日の青森市はとても気温が高く(35°)、カンカン照りだったので、昼過ぎには水も引けて「金コテ押さえ」も終了。

そう。コンクリートはある程度乾かないと、しっかり仕上がらないのです。

なので、気温が低い冬場では、朝一に打設しても夜遅くまで押さえたりします。

これを「コンクリート金コテ押さえ」といいます。

今日みたいな天気だと、押さえが早いのは良いのですが、逆に懸念すべき事があります。

いつかのブログにも書いたけど、コンクリートは凝固する際に「水和熱」という熱を出します。

気温+日照+水和熱。

これにより、コンクリート温度が上がり過ぎてヒビ割れたり、予定の強度がでなかったりする事があります。

せっかく打設したコンクリートがひび割れている・・・、そんなのは嫌ですよね。

なので、「散水養生」。

P1050252

打設して数時間しか経っていないコンクリートに水撒きするのは一般の方には抵抗あるかも知れませんが、今日みたいな天気だと、とても重要な効果があります。

すぐ乾いてしまうので、近くの現場に行ったり来たりしながら夕方にかけて3回散水してきました。

暑い中での水撒きは気持ちいいです。

これで丈夫なコンクリートになります。

大面積で水が届かない場合には、はだしになって上がります。足の裏が「ヌルヌル」してコケそうになります。

実はそれは、コンクリートがヌルヌルしているのではなく、コンクリートのアルカリ成分によって、足の裏の皮が溶けているんです。

同様に、素手で長時間セメントをさわっていると、手がしわしわになってしまいます。

必ず「ゴム手袋」をする様にしましょうね。

以上、ゼネコン出身者のこだわりでした。

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