誠のまこと 

~小さな建築屋さんの出来事~

2800円の付け髭

2024-02-25 05:38:38 | たあいもない事

高校生の時、2日間だけ馴染みの床屋さんでアルバイトした事があって、時給500円の約束だったのが、2日目は8時間働いて現金1200円と2800円の値札が貼ってある付け髭を「はい」と渡されて、半ベソかいて家に帰った事がありました。

 

おはようございます、逢坂です。

 

 

最近よく見積り提出時にお客様から言われる言葉があります。

 

「信用しているから。それでお願いします。」

 

もちろんどんな見積りでも過剰にならない様に積算していますが、額面ではなく「信用」でお仕事をいただける事は、企業としてとても嬉しくありがたい事です。

 

 

来週末には創業14周年を迎えますが、振り返ると、この14年かけて「お金」よりも「信用」を大切に仕事をして来れたのだと思っています。

これは「私」ではなく、全社員を含めた「会社」としてです。

 

 

もちろん反省もあって、見積りやアフター対応等をお待たせしたりと、至らない部分が多々ある事も事実で、その時にいただいた信用にもしっかりお応えしていかないとね。

 

 

以前、会社の会議の時に社員に言った事なのですが、

(その時の資料をそのままコピペします)

 

世の中は「信用という価値」の対価でお金が動いています。

会社はあなたに「信用の対価」(給料)を払っています。

会社もお客様から「信用の対価」(利益)を頂いているのです。

現在の対価(給料)は、あなたに対する信用の対価です。

「お金」は、「提供した労働時間の対価」ではなく、「提供した価値の対価」です。

 

 

こんな考え方を会議で主張するって、もしかしたら今流行りのハラスメントかも知れませんね。

でも私は18歳で就職して以降、自分自身の給料を労働時間から換算した事は一度もないです。

 

 

そして、今よくわかります。

「当時の私の価値は500円に満たなかったんだ」って。

 

ある意味、付け髭でももったいないくらいだったのかも知れませんね。

 

今思えば、とても貴重な経験でした。

 

 

では、良い休日を。


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