『 緑の中の鯉のぼり 』
森川 由美子さん 撮影
憲法記念日という事で学生時代の憲法学の授業を思い出したりしていた。
それに関連して、先月だったか同性婚への否定は違憲であるという判断が高裁でなされた。
何でもありの最近の世相だから驚きも半分だが、古いタイプの常識的な一般人にとっては
何とも理解、納得しがたいことである。
「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」という24条1項を(同性婚も保証すると
解釈できる)という高裁の判断はどうかと思う。
両性とはもちろん男と女であって決して同性同士のことではない。
この合意のみというのは、昔の家同士とか家長の命令とかつまり政策婚とか経済婚や奴隷婚
とか人身御供婚ではないという意味だ。
何人も強制されない、両性の意思や愛(時には愛が無くて同情なんてこともあるだろうが)
のみによって成立すると言っているわけだ。
つまり戦前の古い因習から解き放ち、民主社会を期待したものだろう。
法律論での論議はともかくとしても、昔から結婚とは男女のことで、これが正統であって
同性同士なんていうのは生理的にも理解できない。気持ちが悪い。
しかし何事にも例外、異例、規格外、少数派なんてものがあるものだから、それを精神的には
理解してやるべきだろう。そうしたことを排斥や避難するのではなく特殊ケースとして受け入れて、
許容し理解する心の広い社会を目指すべきだろう。
アイヌの問題、障害者の差別の問題でも同じことが言える。
そうした社会にしたいもので、認めないのは憲法に違反だと決めつける問題ではないのではなかろうか。