『 大会準優勝を祝ってテニスコート上空に鰯雲が 』
森川 雅昭さん 撮影
師走に入って、北国や北陸などは大雪と低温で大変らしいが、この辺では風こそ冷たいが、
日光は暖かく穏やかな日が続いている。
しかしTV新聞で政治に目を向けると、心は波立ち俄に曇ってきて薄ら寒く暗くなるようだ。
過去歴代の首相たちは強面、強弁もしくは意味不明の演説や話下手、高圧的な言動、傲岸不遜
な態度、説教タイプ、無口タイプ等といろんな人物がいた。
ところで岸田首相がどのタイプなのか最近では分かり難くなった。この時期によくもまあ、首相
や閣僚の賃上げを言えたものだ。
そうした話をする首相の顔が今までになく目に険が表れ始めたようだ。
支持率低下で焦りやイライラがあるのだろうか。
首相は全体にソフトな感じでその容姿も紳士的で、しゃべり方もやさしい感じで、委員会の質疑応答で
激昂する場面もないから、彼は悪い人ではないだろうと思うし、仕事が出来、政治力があるのか否かは
別にして、国民は少なくても自分達をだますタイプではないだろうと信じてしまうようだ。
私もその一人だったが。
此のところ首相が連呼している「経済、減税」にはその言葉通りなら良いのだが。
賃金アップ、住民税と所得税の減税、少子化政策の支援金等と甘い言葉を喧伝しているが、その代償に
何が隠されているのか。よく話を聞いていれば、国民はすぐ察知するだろうが、防衛費増税、75歳以上の
医療保険料のアップ、国民保険料は65歳まで支払うこと、退職金と相続税の増税、果ては固定資産税も
怪しい。こうした相矛盾する話が隠れている。目立たない保険料の漸増で却って負担増になってしまう事に
注目しなければならない。
これが国民の目を眩ます作戦だとすると、首相も紳士面してとんでもない策士でやり手の政治家(政治家には
悪漢が多いという前提だと)一流の政治家なのかもしれない。だまされる国民こそが可哀想なものである。
今日も閣僚達はパーティ券の不正で、一度認めたのを5時間後には撤回したり、「お答えを差し控えます」の
連発だ。何という非常識で人間離れなのだ。却って答弁にスマホを使った河野デジタル大臣が、まるで何も
知らないあどけない幼児の様に見えてしまうから不思議だ。まことに政界とは魔か不思議なところである。