勝家の門勝海舟には、二人の妹がいます。
11才下のはなと13才下の順です。
はなは、おとなしい人でしたが、順は激しい性格で、勝海舟の師の一人でもある佐久間象山と結婚しました。
海舟と言う名は、佐久間象山が書いた「海舟書屋」の額から取ったのです。
佐久間が42才で、順が17才でした。
この時代の女性は15才前後で結婚してます。
今の、中学生くらいで、みんな結婚しているわけです。ところで、佐久間象山は、頭はすごく良かったけれど傲慢だったので、その性格故に失敗もたくさんありました。
志半ばで、暗殺されてしまうわけですが、順は母親の病気の看病のために実家に戻っていて、死に目に会っていません。
そこで、仇討を考えて、剣豪で勝の門弟でもあった村上俊五郎と再婚しました。
ところが、順の奔放な性格と、村上の粗暴な振る舞いのため、喧嘩が絶えずに離婚してしまいました。
そこで、赤坂の海舟の屋敷に戻って生活をしていました。
階下に8畳と3畳と台所、2階に8畳の部屋があり、そこで、村上の子・欣(きん・他の女性の子)を育てていました。
あまり、勝の家族とは付き合いは無かったと、お孫さんが語っていました。
欣は、明治21年に東大出で、後に弁護士になる方と結婚しました。
はなも、勝邸の中に住んでいましたが、ほとんど交わりがなかったそうで、記録には出てきません。
姉妹でも、全く違う人生を歩んだのですね。
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