まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

熱いアツいペアリング @ 立ち呑み たなか屋 SUNDAY(明石 魚の棚)

2024-03-09 08:51:18 | 日本酒を飲む @ 西日本

息子がまだ幼稚園児の頃は、しょっちゅう 明石公園 に遊びに行ってたなぁ。
だだっ広い芝生公園があって、そこでお弁当持って行ってピクニックしたり、ストライダーで遊んだり、サッカーボールで遊んだり、芝生広場で大いに遊んだっけ。

そして、たまに明石の商店街「魚の棚」も、お昼ご飯がてら散策。
「魚の棚」と書いて「うおんたな」と呼ぶこの商店街は、名前の通り、明石の海の幸がいっぱい売られてたり食べられたりして、観光客にも大人気!

そこにある、たなか屋 という酒屋さん、直営でやってる 立ち呑み が大人気と知って、お店の前を通るたび、「入りたいなー」と思いつつも、もちろん息子も相方もいるのでスルーするしかなかったわけで。

そしていつしか、土日はすっかりサッカークラブ活動に打ち込むようになり、明石も最近は全然行ってない。


が!!

酒友が素敵なお誘いをしてくれて、久しぶりに単身で明石へGO!

魚の棚、相変わらず、この「大漁旗」がいっぱいで活気に溢れてて、ワクワクしちゃう🎵


いろいろ物色するのが楽しいんだよね。


でもやっぱり、ちょっと観光地価格?ちょっとお高い。


往復して一通り物色した後は、時間通りに目的地へ。
もちろん、たなか屋 さんです。


酒屋の中に入るのも初めて。

もっと兵庫のお酒尽くしかと思ったら、案外、全国のお酒を扱ってるんですね。


でも、本当の本当の目的地は酒屋ではなく、こちら↓でーす。


酒屋のすぐ隣に入口のある 立ち呑みたなか で、日曜日の12時から行われる、「たなか屋SUNDAY」に来たのです!


酒友がずいぶん前の1月に予約を取ってくれたんだけど、2ヶ月くらい先まで予約が取れないんだそう。
すごいなぁ!


時間になるまでお店の扉は開かず、オープンしたら店員さんが、予約の名前を一つひとつ呼び上げて、中に入っていく。


お酒のP箱がいっぱい並ぶ、ほそ〜い通路を進んでいくと…


「STANDING SAKE BAR 田中」と書かれた看板が。


この入口を潜ると、なんとまぁ、素敵な立ち呑みパラダイス!!

いいですね、この雰囲気😄


普段のメニューなんかも見てみると、さすが立ち呑み、とってもリーズナブル。





いろいろ美味しそうなのがいっぱい!

でも、この「たなか屋SUNDAY」は、日本酒とお料理のペアリング というコンセプトで、お料理も日本酒もお任せ。
 
それぞれの料理に合わせて、日本酒を出してくれるというから楽しみ!


と言いつつ、「最初の2品はお好きなお酒をお出しします」とのこと。
多くの人が「とりあえずビール」を頼んでいるのを見てると、赤星ラガーだ🎵
私はもちろん、最初から日本酒。

酒屋八兵衛 のお燗からスタート。

お燗処が目の前にある 



■1、2品目:明石黒鯛のスープチャリコの手まり寿司

鯛スープ、美味しいよね。
私もいつも、安いアラ買ってきて、ホジホジしたあとは鯛骨でスープ作っちゃう。

そして、チャリコ って初めて聞いた!
関西ではみんな知ってる言葉なのですね。
関東でいうカスゴ、ちっこい真鯛のこと。
元々、小僧っ子って意味の関西弁「ちゃりんこ」から来てる呼び名らしい。

料理が全員に配られると、料理担当のお姉さんが一つひとつ丁寧に教えてくれます。
ほんっと丁寧。

チャリコは小さいし、食べるにしても手間がかかるから、飲食店が嫌がる=網に引っ掛かっても捨てちゃう漁師さんが多いけど、それを買い取ってるんだそう。

確かに、小さいのが大量、、、鱗とって内臓処理して…って大変そう。
でも、そんなんでお店で扱われることが少ないから、食べられるなんて、何気に貴重なんじゃないでしょか。


■3品目:前もんいい蛸のイタパセオイル & 長龍酒造 の 四季咲
(↓写真、私は撮り忘れてて、友達から拝借。ありがとー!)

明石は、夏が旬のマダコ「明石だこ」が有名だけど、冬が旬の イイダコ も美味しいのだ。
タコの上にあるのは、イタリアンパセリとニンニクをオリーブオイルで和えたもの。
時々、味変に、右に添えてあるハラペーニョ。
イイダコ茹で加減が絶妙だー!!

ちなみに、「前もん」っていうのは、明石海峡の恵みを受けて育った、「目の前の海で獲れた魚介」のこと。

お料理が出されるのと同じタイミングで、ペアリングされる日本酒も注がれ、これまた日本酒担当のお兄さんが熱くお酒のことを語ってくれる。


長龍酒造 四季咲

低温瓶貯蔵で、1年を通して7回、その時々の季節をイメージした味わいのものがリリースされるんだそう。
今回のは「地始凍(ちはじめてこおる)」


■4品目:〆いわしのぬた & 菊姫 あらばしり

菊姫自体はよく見かけるけど、あらばしりは初めてだ!
でも、ピチピチギャルみたいなイメージのあらばしりと違って、なんだか円やか〜。

ペアリング相手は 〆いわしのぬた

ごくごく軽〜く酢〆されているから、刺身と〆の両方が味わえる感じ。
ぬたは、高知の葉ニンニクを使ったんだそう。


■5品目:ミヤサカ & 梅だし豚しゃぶレタス 

ミヤサカ って、なんと、諏訪で超有名な 真澄 を造ってる宮坂醸造さんとこのではないですか。
56年くらい前に、食中酒として新しいコンセプトで立ち上げたブランド。
お兄さん曰く「ぬる燗でもおすすめです」というので、温めてもらいました。

お相手の料理は 梅だし豚しゃぶレタス

豚肉は、奈良の子豚 ヤマトポーク
優しいカツオの出汁が沁みる〜。
そこに梅肉も絡めて、うまーい!
レタスの食感と味わいが、また良い仕事してる。


■6品目:自家製からすみ餅 & 千代むすび
料理の写真を撮り忘れた😭
熱々の 自家製からすみ餅 「熱いうちにお召し上がりください」ってことで、写真撮る前に食べちゃったっぽい。
このからすみは鰆で作ったんだそう。

ペアリングの日本酒は、境港の 千代むすび

お兄さんのお話の通り、カラスミの塩っ気と、千代むすびの甘さが、見事にマリアージュ!


■7品目:守破離 うすにごり & イチゴの白和え


イチゴの白和え が、これまた斬新!

イチゴと豆腐を一緒に潰して白和えを作ったのかなと思いきや、イチゴはバルサミコ酢に漬けてあって、その上にマスカルポーネを加えた白和えたっぷり。

イチゴの酸味と日本酒のうすにごりって、今までも度々マリアージュとして味わったことあるのだけど、やっぱ合うなぁ。
それに加わった白和えが、また良い仕事してる。


■8品目:土田生もと & 前もん黒鯛の Cha Ca(チャカ)

土田酒造は “磨かない酒蔵” なんて言われてるんだそう。
磨くと言うのは、もちろんお米のこと。
でも「磨き90%だと思ってたら、すみません、60%」だったと言う言葉に笑っちゃった。
土田生もとも、「ぬる燗がおすすめ」とお兄さんが言うと、ほとんどの人がお燗に。

合わせる料理は 前もん黒鯛の Cha ca(チャーカー) 
「Cha Cα」とはベトナム語で「揚げた(Cha)魚(Ca)」のこと。
前もん、すなわち明石で獲れた黒鯛を揚げて、その上にたっぷりアジアンテイストの野菜が。
パクチーもこんもり。
ナンプラーやターメリックが使われているソースが、またうまーい!
大好きなのよね、こういう味。


■9品目:土釜ごはん おみそ汁 お漬もの & Keg来福

Keg(ケグ)はいわゆる生ビールで使う樽のことで、中は真空。
なので、最近、このKegを使って、搾りたて新酒のフレッシュな味を持続させようと、日本酒でもよく見かける。


土釜で炊いたシンプルな白米がうまーい!
おみそ汁も見た目は色が濃いけどあっさりしてる。
お漬けものには 祝蕾 が。


かくして、たなか屋SUNDAY、思いっきり満喫しました!
なんと言っても、とっても丁寧に説明してくれるのが嬉しい。
料理もすごいこだわってるんだなーとか、お酒に対する愛情も感じられるし、1聞いたら10返ってくる感じでほんとに親切。
スタッフの皆さんが、これまた仲良しで見てて楽しいのだ。

この会が終わったあとは、普通に17時から立ち飲み営業するらしく、酒友が「このまま立ち呑みで飲もうかなー」と言ったら、「すみません、この会に出られた方にはこの後の立ち飲みはご遠慮いただいております」とのこと。

そりゃそうか、そうでもしないと、きっとみんなこの後もダラダラと呑み続けちゃうよね。
新しいお客さんが入れなくなっちゃうもんね。

そうそう、たなか酒店の女将さんが 本を出されたそうで!
自分ちで作ってみたいのいっぱいあるけど、やっぱ作ってもらって食べるのが好きー(笑)


【立ち呑みたなか】
〒673-0892 兵庫県明石市本町1-1-13
078-912-2218
平日 12:00-14:00,17:00-21:00
土日祝 12:00-18:00
水木定休
ホームページ
Instagram


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6 コメント

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Unknown (庄助)
2024-03-09 10:10:04
お酒も八品、これだけ充実していて2時間ですか。さすが立ち飲みですね、座って飲んでいたら4時間は十分にかかりそうです。^^;

お酒もいい来ナップですけど、つまみもバラエティーもあり、地物の魚をいろいろ使ってとってもよさそうです。立ち飲みにはもったいないくらいです。(笑
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■庄助さん (まき子)
2024-03-09 10:22:07
そうなんです!
立ち飲みとはいえ、ゆっくりつまむ私の目の前にはどんどんお皿がスタックしていきました(笑)
でも、最後はちゃんと時間を合わせましたよー!

たなか屋が魚の棚にあるので、それはそれは地物の魚を大事にしているんだろうと思います。
おつまみのバラエティは、本を出した女将もすごいですが、スタッフさんたちも色々アイデアを出してるみたいですよ^^
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Unknown (杏さん)
2024-03-09 21:15:52
ペアリングが素晴らしくて素晴らしくて、本買おうかなぁって思った位。→でも待てよ、大きなこどもはお子ちゃまメニューしか食わんかった…(涙)
因みにおまかせSunday、6月の募集だそうで、人気すぎるわぁ。
また時間が合えば、平日の昼間でも行きましょ。
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■杏ちゃん (まき子)
2024-03-10 07:22:34
自分のために料理すればいいんじゃない(笑)
私も、メンズのご飯はお子ちゃまメニューだからチャチャっと凝ったもんは作らないけど、自分のアテ作りは楽しむっ!

お任せSUNDAYは楽しかったけど、一度は普通の立ち呑みも行きたいね!
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Unknown (桂自然)
2024-03-10 19:33:14
まき子さん、こんばんは❗
お酒と料理のマリアージュはどうでしたか❓
素晴らしいお店ですな❗
最近、新たな店を開拓したので、また後日レポートしたいと思います(笑)❗
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■桂自然さん (まき子)
2024-03-11 08:12:14
ペアリング、とっても楽しめました!
お酒はおまかせで、ってやるお店は多いけど、お料理は自分で選ぶことが多いので、そのどちらもお任せで美味しいのが楽しめるって、なてラクで旨いんでしょう〜(笑)

開拓した新たなお店のレポート楽しみにしてます^^
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