アメリカに滞在している間に新しくできたようで、
行ってみたいなーと思っていたお店に伺うことができた。
阿佐ヶ谷の駅から、一番街という通りをずんずん抜けていくとある 吟雅 さん。
純米酒 “酒は純米 燗ならなお良し”
という上原先生のお言葉が、お店の看板にも書かれているのがステキ。
とはいっても、小さな看板で、入口も「居酒屋」なんて感じがしないくらいさり気ない佇まい。
店内もカウンターが6席ほどの、と~~っても小さなお店で、カウンターの中にはご主人が一人。
ほんわかした、とっても素朴な感じ。
BGMはクラシックなのだけど、そんなご主人の雰囲気と、これまた合う。
全然、肩肘張らない、まるで誰かの家の中に居るような、ゆる~い空間なのもいいなぁ。
まずは、エビスの小瓶を頂いていると、お通しが。
パっと見、豆腐のようなのだけど、
これはご主人手作りの リコッタチーズ&豆乳 を、ゼラチンで固めたものなんだとか。
すごーい。創作料理?!
「いかんせん、自家製なもので、毎回味が違うんです~(笑)。」と仰るけど、これが美味しい!
メニューはあるのだけど、この日はご主人から、
「恐縮ではありますが、今日は、お料理を任せてもらえませんか?」 と嬉しい提案が。
全然 “恐縮” じゃーないですよ~~。
でも、日本酒は「何から飲もう?」と、言っていると、
「この後は、マグロとシャコのお刺身を用意しております。」 と、ちゃんとアドバイスもくれたので、
諏訪泉 純米富田 をお燗でお願いすることに。
お猪口はたくさん、籠の中に入れられて、こんな風にカウンターに並んでいる。
なんだか見ているだけで楽しい♪
お刺身の マグロとシャコ は、少し漬けになっている。
「もし、味が足りないようでしたら、お醤油をどうぞ」と添えてくださったけど、
素材そのものの味が楽しめる、これくらいほんのりした味わいで十分。
次に出してくれたのは、ムースのようなお料理。
写真は色が悪いのだけど、ほんのり赤い色をしている、その食材の正体は、赤ピーマン。
そして、お猪口一杯のお酒も一緒に添えて出してくれたのだけど、
この料理とこのお酒が、すんごい良い組み合わせなのだ。
お酒だけ飲むと、酸が立ち過ぎた感じがしてしまうのだけど、このムースとあわせると、アラララ不思議!
両方の味わいがすんなり馴染んでしまう。
その日本酒は 秋鹿 山田錦70% モトしぼり 。
“モトしぼり” だから、こんなに酸が立つんだなぁ~。
でも、本当に面白い組み合わせ。
さて。
「日本酒をオススメしておきながら、この後も洋のものが続きます・・・スミマセン。」 と言うマスターに、
なぜ和食ではなくて、洋が得意なのか聞いてみると、フランス料理をお勉強されていたんだとか?!
写真は無いけど、熊本産 塩トマト のカプレーゼも美味しい。
最初 「しお?って、あの塩ですか?」 とキョトンとしていると、
熊本県の干拓地で特別栽培されているトマトで、糖度が果物並みに高いのが特徴なんだとか。
これが本当に甘い!
こういう甘~いトマトによくある皮は厚いタイプだけど、全然気にならない。
食材にも詳しいんだなぁ~。
日本酒は 宗玄 八反錦 。「杜氏さん、戻ってきたんですってね~♪」なんて会話をしたり、
悦凱陣 オオセト を飲んでは、
「今年のオオセトは、綺麗すぎてません?」 「あの大雑把?!な味わいが好きだったんですけどね~」
なんて、楽しい日本酒話に、ご主人も交えて盛り上がる。
島根のお酒 十旭日 まげなにごり も、面白そうなので頼んでみた。
まげな ・・・って何だろう?と聞いてみると、
出雲の方言で “すごい” って意味なんだとか。 すなわち “すごいにごり” !?
ちなみに、写真奥に、ちょびっとご主人が写っちゃった。
ホントにゆる~い、やさし~い方で、ついつい話しかけてしまう。
ホワイトアスパラ の オランデーズソースがけ 。
シンプルだけど、ソースがとっても濃厚でおいしい。
キノコのキッシュ 。
確かに洋の料理ではあるけど、味わいが素朴なのか、ホントに日本酒とどれもこれも合う。
鶏とキノコのクリーム煮 も、ソースがイイなぁ。
合わせて、妙の華 や 秋鹿 山廃 を飲み進めていく。
置いてある日本酒の銘柄は、本当にたっくさんあって、
他にも竹鶴や奥播磨、丹沢山や扶桑鶴、開運、大七、旭若松、義侠などなどなどなど・・・
お料理メニューも改めてみてみると、片面は和料理、もう片面が洋料理、となっている。
いろんな人の好みに応えられそうな感じ。
今回はご主人にお任せだったのだけど、量も多すぎず少なすぎず、ちょうど良いくらいなのが嬉しい。
と、最後に 「もし宜しかったら、デザートなんかもいかがですか?」 と。
普段、飲んだ後にデザートは要らないタチなのだけど、
こんなご主人が作るデザートだったら、食べないワケにはいかない♪
カスタードクリームの表面は、パリッパリに固められたカラメル。
なんて名前のデザートだったか忘れちゃったけど、甘さ控えめで美味しい。
さらに、またもや合わせて、出してくれたお酒は、Don PX Pedro Ximenez 1979。
ワインといっても、デザートワインなので、と~~っても甘い。
Toro Albala トロ・アルバラ というのはデザートワインでも有名なんだとか?!
最後の〆にはもってこい。
スタートから終わりまで、すっかりご主人に楽しませてもらっちゃった。
しかもお客が私たちだけだったのもあり、会話も弾んで。
そうそう。
名刺を頂いたら、ご主人の名前の「近藤雅彦」さんに、ビックリ。「同姓同名ですね~(笑)」と笑いが。
そんな近藤さんの居るまった~~りした空間は、なんだかもう長くやっているような雰囲気なのに、
お店がOPENしたのは去年の1月・・・てことは、まだ一年とちょっとというから、それもビックリ。
これからも、マイペースで頑張ってください♪
[純米酒 吟雅]
杉並区阿佐ヶ谷南2-20-2
03-3312-9813
火曜~土曜 18:00~1:30
月曜・祝日 18:00~0:00
定休日:日曜
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加えて、料理と酒、雰囲気が「マッチ」しているときたらもう。惹かれます。
いつも
美味しい画像を拝見してますよっと。
ちなみなんですけど、
80%の日本酒って沢山あるものですか?
霙だろうが、まげなだろうが常温保存&燗なのは大したものです。
モトしぼりは,私も最初呑んだ時にはカルチャーショックでした.少し白ワインみたいなところがあると思いません?
あの、上を焦がすバーナー欲しいのよ。
お料理でも使えるし、家にあったらカッコイイし♪
自分のメモにはクリームブリュレから程遠いカタカナが残っていたんですが、
調べきることができず(汗)。
他に似たようなデザート、違う国の言葉とかがあるんでしょうかね。。。
「マッチ」してます、まさに(笑)。
また違う路線の「マッチ」ですが。
といいつつも、いつも見てくださっててありがとうございます。。。
ありがたや~~。
う~~ん、そんなにたくさん80%のがあるとは思いませんが…
最近たまに見かけるかなぁ、という感じなんですが、
実際のところはどうなんでしょ。。
こんなお店が近くにあるなんて、うらやましい限りです!
ご主人が「趣味でやってますが、なにか」って感じの雰囲気も本当に居心地良いですね。
「なんかおいしいー!」と思っちゃったのです(汗)。
きっと、初めて、これ単体を飲めば、もっとカルチャーショックを受けていたと思われますが。。。
白ワインの、すんごいドライな…甘みのないような味わいに似てるかも~って思いました。