こおろ、こおろ

まぜまぜしましょ

降参です、イワシさま

2006年05月08日 15時32分25秒 | Weblog
痛いっ!
イワシのソテー・バルサミコソースを食べたのがいけなかった。
どうやら小骨がのどにささったらしい。

レストランに文句を言いたいのに、声を出すとチクンとして、嘔吐しそうになる。
唾液を飲み込んだだけでも、チクンと痛い。
同席者に小骨がささったことを伝えるのが精一杯だった。

誰かが「ご飯を噛まずに飲み込め」と言う。
言われるまま、一口大のご飯を飲み込んでみた。

ごくん。。

(ぅう、だめじゃん・・・)

また誰かが言う。「ご飯の量が少なすぎだよー」

(えぇっ、もっと飲み込むのぉ?)

ごくん。。

(やっぱ、だめじゃ~ん・・・)

「パンは?」

(おぃおぃ、飲み込むのは私なんだからぁああ)

「あんまり噛まずに飲み込んでみなよ」

(あぁ、神様、、取れますように・・)

ごくん。。

(痛いよぅ・・どれもぜんぜんだめじゃんかー)

誰かが「そのうち溶けるから大丈夫だよ」なんて言いやがった。

(そ、そうなのぉ?)

「だといいけど・・・」

それから後は、何も食べられず、他の人が食べ終わるのを待つだけだった。


痛い。
とにかくチクンと痛い。

トイレに行ってコンパクトの鏡で喉の奥を見てみる。

(見えないよぅ。。ぅぅ、吐きそう)

「病院へ行ってくる」と言うと、何で小骨なんかで・・・という顔。

とにかく我慢できなかったので、病院へ駆け込んだ。

しばらく待って順番が来たので、
「イワシの小骨がささったから、ご飯を飲み込んだり、パンを飲み込んだんですが、取れないんです。オェッ」と言うと、

「そんなことしちゃダメだよ」と先生。

(うひゃぁ、だめだったのぉ?)

「そうすれば取れるって言われたんです。オェッ」

「そういうもの飲み込むと余計にささっちゃうんだよ」

(だ、だって~)

「あ~、そうなんですかぁ。オェッ とにかくすごく痛いから早く取ってください。オェッ」

「それじゃ口をあけてー。どれどれ」

「オェーッ!」

「まだ何もしてないよ」

「わかってますぅ~」

「あ、そう。じゃあけて」

「はい。オェーッ!」

「あれれれ、なーんにもしてないよー」


何回かやってみても、やっぱりだめ。


「ぅぅ、、だめですぅ~。何か口に入ると思っただけでなっちゃうんですぅ」

「しょうがないねー、じゃあ麻酔かけようか」

(なんでもっと早くやってくれないの!もう!)

「はい、そうしてください」

オェッとなりながらもシューッ!と数回スプレーしたら口をあけても大丈夫になった。

「はい、取れました」と先生が小骨を見せてくれた。

ホントに小骨だった。

「今度ささったら、ご飯なんか飲み込んじゃだめだよ」

(もぅ、みんなが言うから飲み込んだのに・・・)

「はぁい、ありがとうございました」



やれやれ、ひどい目にあった。
参りました、降参です、イワシさま。



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