流動のイイ女

妻子もちと別れ⇒いじめで会社を退職⇒脱無職⇒上司と不倫関係⇒約3年の不倫にピリオド⇒復縁、妊娠⇒未婚の母に

てっぺんキター

2008-05-05 | 新しい仕事
こんばんは。らららコッペパンmaiです。
いとしのテツさんといられるなら何時間でも残業は厭わないよ。
でもしっかり身体にダメージはきてます。
入社してから間もないために、アタシはテツさんが指示をくれないと仕事が何も出来ないのです。
前働いていた会社は一人前とはいかなくても、何をどうしたらいいのかはちゃんと把握して、自分のリズムを作って仕事を進めてたから、現状は本当に苦しいの。
定時がすぎるとナオさんは早々に帰ってしまうから、いつもアタシとテツさんが残る。
そこで仕事を教えてもらえばいいのに、テツさんってば世間話ばかり。
youtube見たりお菓子食べたり、アタシはニコニコしたり。
そして21時半くらいになると、いい加減帰らなきゃって感じで二人で事務所を出るのさ。
そんなある日、いつものように二人で残業もどきをしていると。
話題はナオさんになる確率が非常に高い。
テツさんはナオさんを認めていないのがはっきりと見て取れるし、アタシも正直ナオさんとは仕事がやりづらいと感じる時もある。
だけど、入社して働いてる以上、よりより職場にするために、アタシとテツさんで改善策をよく話し合っていたんだ。
話はヒートアップして、エスカレートして、時折脱線して・・・・お腹もからっぽで胃がチクチクしてキツイなーって思ってたら。
突然のチャイム。
時計を見上げるテツさん。
「うわーてっぺんキター!!」と言ってました。
てっぺん?そう、それは深夜0時。
なんと日付が変わってしまったのです。
毎日事務所を出るのが22時、23時となっていて、上から厳重注意されているこのアタシが、なんと日付を越してしまいました。
あわわわわ。
疲れた顔のテツさん、どうやら交代制の時の自分を思い出したようです。
テツさんは大体19時を過ぎたあたりから顔がデカくなる。←笑
日付も変わったもんだから顔はモアイ並みに。
まぁそれはイイとして、現実問題として、アタシのタイムカードをどうするか。

以前、あまりにも退社時間が遅いと連日注意されたアタシは、また怒られたりテツさんに迷惑をかけたりするのが嫌だったために、タイムカードを押し忘れたことにして、わざとタイムカードを押さずに帰ったことがあった。
翌朝、みんなが待機している食堂の中でアタシは顔も知らない上司にすれ違いざま「おい!!!」と怒鳴られた。
ビックリして振り向いた。「おい!!!なんか言うことあるんじゃねーのか!!!???」
朝の挨拶のことかと思った。どんだけ偉いのか知らないが、おはようございますの一言が欲しいのなら言ってやんよって気持ちだった。
「お前。昨日何時に帰ったんだ!?残業報告もしねーで、これじゃいつ帰ったのかわからねーだろーが!!!」
そういうことか。
アタシは、その日の帰り、嫌いな上司が退社した後に、こっそり残ってる事務員さんに押し忘れを報告し、タイムカードに無難な退社時間を記入してもらうつもりだったのに。
こいつ、全員の退社時間チェックしてるのか?
みんなの前で怒鳴られた後、嫌いなメガネデブ上司に正直に押し忘れを報告した。が。
上司は大仰にため息をつき、気持ち悪い目でこっちを見据え「これ、どんなにいけないことか、分かる?重大ミスだかんね?」と吐き捨てた。
どうやらタイムカードの押し忘れはロウキにひっかかることらしい。
挙句、「今回の押し忘れ、これで2度目だからね。これは上に報告するから、今は時間書かないから」と、アタシの退社時間を記入しないままアタシを残し、どっかに行ってしまった。

そんなことがあったため、もう押し忘れの手口は使えない。
『テツさん、どうしましょう・・・』アタシがコーヒーを啜りながら言うとテツさんは「タイムカードはちゃんと押して帰りなさい。何か言われたら俺がうまく説明しておくから」と言ってくれた。
「でもそれより心配なのが、こんな時間に男女がいるっていうことなんだよな・・・」とテツさん。
まぁ、連日連夜、狭い事務所に男女が二人っきりって、あまりいい話ではないよね。
アタシがそんなことを言うとテツさんは、「前にもこんなことがあってさ、噂になったことがあって」と迷惑面。
前、というと、ジェニーのことだな。
噂のジェニー。
噂・・・ねぇ。
しらばっくれて話を聞くと、二人がデキているという噂を「でっちあげられて」、ジェニーは所属事務所のヤツらに揶揄されて不快な思いをしたらしい。
「俺は何を言われても平気だけど、女の子たちがそう言われるのは可哀想で」
テツさん、一体どこまで本気でほざいているのですか?
「どうやら俺は、女の子をたぶらかすっていう風に周りから思われてるみたいで」
まったくその通りではないですか。
でも知らないフリを貫き通すしかない。

結局アタシが事務所を出たのは1時過ぎになってしまった。
勤務している事務所と、タイムカードを押す食堂までは徒歩10分かかり、さらにソコには鉄の門があって、さすがに夜になると閉まってしまう可能性があるらしく、テツさんはアタシが無事にタイムカードを押せるまで事務所で待機してくれるという。
「10分経ったらタイムカード押せたと思って俺も帰るから、早く行きなさい」と見送ってくれた。
外に出ると雨が降っていて、傘を差しながら事務所へ急いだ。
幸い、鉄の門は開いていて、無事にタイムカードも押せた。
ただ、会社の敷地から外へ通じる正門が閉まっていた。
やばい!!!帰れない!!
アタシはひどく動揺した。
携帯からテツさんのいる事務所へ電話。
1回・・・2回・・・3回・・・何度コールしても電話に出てくれない。
もしかしたら奥さんと電話しているのかも。
アタシは何度もリダイヤルした。
でもテツさんは出ない。
まずい!テツさん帰っちゃった!!
アタシは傘を差すのも忘れ、急いで車に乗りまた電話。
やっぱりでない・・・・。
最悪の事態だった。
ナオさんのことを思うがあまり話をしすぎた結果がこれだ。
アタシは会社に閉じ込められた。
このまま車の中で夜を過ごすしかないのか。
それとも実家に電話して迎えに来てもらうか。
こんな深夜に?1時半に?
大体翌日はどうする?
親に迷惑をかけるくらいなら車で寝てやる。
でも猫は?ゴハンあげてないのに。
タクシーで帰るか?そしたらそれこそ次の日アシがない。
どうする?どうする?どうする?
アタシは必死で考え、とりあえず車を門の目の前につけた。
もしかしたら心配したテツさんが前を通ってくれるかもしれない。そう期待してライトを点ける。
でも海沿いの深夜の道路は、本当に車1台通らない。
車に乗り込み、駐車場をぐるりと一周するも、やはり外に出る門は1つしかない。
アタシは外に出て、雨に打たれながら脱出策を探した。
「どうしよう・・・」夜勤の人も誰も通らない。
アタシは門の前で立ち尽くした・・・けど、あることに気づいた。

門、鍵かかってねーーーーーーーーーー!!!

なんという無用心な。
門は横に棒が通っているだけで、南京錠の類はかかっていなかった。
もしかして・・・!
アタシはその棒に手をかけた。
う、動かない!!!
またしても絶望。
だけどがむしゃらに動かすと、棒の突起が穴にひっかかって動かないということに気づき、棒を捻りながらスライドさせると穴から抜けた!!!
やった!
アタシは門を開き、急いで車を出した。
門を閉じ、同じように棒を刺して車を走らせる。
危なかった・・・・本当にどうなるかと思った。
明日はテツさんになんて言ってやろう。
明日は事務所になんて言われるだろう。
いろいろな思いが交錯する中、なんとか帰宅。

翌朝、就職後最大の難関が訪れたことは、予想するまでもなかった。

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