WENDY DIO インタビュー PART1

ロックアーティスト専門の写真家、NEIL ZLOZOWERのZLOZ HOURという番組で、ウェンディがインタビューに答えています。
相当貴重な映像なんだけど、このZLOZがあまりにも喋りすぎていて、ウェンディがほとんど喋れていない・・・・。

The Zloz Hour - Wendy Dio Part 1


ZLOZが最初からずっとロニーがいかに素晴らしいかと、リッチーが自分の一番好きなギタリストであることを滔々と語っています。(分かってるんだよ、そんなことはみんな）

ウェンディの話している部分だけ抜き出してみます。

Q:今の調子はどう？

Wendy:なんとかやってるわ。

Q:あなたは強い女性ね。

Wendy:ええ、そうよ。


「ロニーとは結婚して40年になるわ。
私はイングランドのの芸能事務所に勤めていて、ディープパープル時代からリッチーを知っていたの。彼の家でパーティーがあって、そこでロニーを紹介されたのよ」

Q：そこですぐに恋に堕ちたの？

「まさか！彼は背が低くて、私には小さすぎると思ったわ。でも彼が小さすぎるというより私が大きすぎたのよ。彼は5フィート6インチぐらいだと思うわ。自分では5フィート9インチだと言ってたけど。でも彼は身長にコンプレックスなんて持っていなかったわ。
それから彼は私に電話をしてくるようになったの。
私は彼の頭の良さに惚れたのね。彼はとても知的で、どんな話も本当に面白くて、相手を素晴らしい気分にさせてくれる人だったのよ」

で、ここでこのZLOZが最初のレインボーのメンバーについて話し始め、ELFをリッチーが乗っ取ったいきさつをよく知らなかったらしく、更にELF以前についてはほとんど知らないらしく、それについてウェンディが説明している。

その後も延々とZLOZはレインボーの素晴らしさを語り続け、ウェンディはひたすら頷いている。ZLOZがアルバム"LONG LIVE ROCK'N ROLL"の話に移ったが、ウェンディは記憶が混じっているらしく、STARGAZERもそのアルバムの収録曲だと思ったか、ジミーベインが弾いていたと言ったが、ジミーがまだいたかと尋ねられると、最後には「思いだせない」と言っている。

「レインボー時代は若かったし、新しいことばかりだったし、楽しかったわ。
最初はマリブに暮らしていたのだけど、リッチーがコネチカットに住んでいたので、その関係でコネチカットに家を探して引っ越したの。綺麗な家と大きな車を手に入れたけど、とてもつまらなかったわ。ゲストハウスもある綺麗な家だったけど、ロニーはずっとツアーで家にいなかったから、大きな家に犬と二人でとても寂しかった」

Q:ロニーのあと、レインボーはグラハムやジョーリンが入っていますが。

「ロニーはリッチーに解雇されたのよ。リッチーはロニーにラブソングとかもっとポップな曲を書いて欲しかったのだけど、ロニーは夢とか、悪魔やドラゴンの歌しか書かなかったし、その後もずっとそれを続けたのよ」

Q:俺にとってはロニーのいないレインボーはレインボーじゃないよ！(そうかいそうかい）

「それからロサンジェルスに引っ越して・・・ブラックサバスとセッションをしたのね」

Q:ああ！俺の中ではブラックサバスのベストアルバムは、HEAVEN AND HELLだよ！


★★★

ウェンディが話してるのをちゃんと聴いたことがなかったので気づかなかったんですけど、彼女はイギリス人なんだね。
長くアメリカにいるせいで発音が変わってるのかもしれないけど、間違いなくイギリス英語でちょっとびっくりしました。
しかもロニーより先にリッチーと出会っていたとは、またしても驚いた。

そして彼女の真摯な対応や、とてもソフトで知的な喋り方を見ていて思いました。
この女性は本当に素晴らしい人なんだな、と。
世間で言われているように、もっと攻撃的で、専制的で、相手の首根っこを捕まえてしまうような人かと思っていたけれど、違うんだなと。
ああ、ロニーが心から愛した人なんだな、と実感したのです。

それと喋り方やしぐさが、ロニーととても似ているなあと思いました。
ロニーの方がウェンディにベタ惚れだったのは事実としても、ウェンディはロニーを尊敬していたから、ずっと夫婦でいられたんでしょうね。