愛しのロニー/My Dearest Ronnie

LONG LIVE RONNIE JAMES DIO。永遠にあなたを愛しています。

ヴィニー語る ロニーとジミーの死について

2017年01月31日 20時00分39秒 | ヴィニー・アパシー

The Andy Social Podcastが行ったヴィニーへのインタビューから。

ロニーとジミーの死が最近のライブパフォーマンスにどのような影響を与えたかを尋ねると、ヴィニーはこう答えた。「バンドメンバーが実際に亡くなるというのを体験したことがなかったから、ロニーが死んだ時はショックだった。"ああ!こんな日が来るなんて誰が想像しただろう?"って。ひどい衝撃だった。まるで全てが粉々になったようだった。そして"これからどうなるんだ?俺はどうしたらいいんだ?"とかあれこれ考えた。でも収まるところに収まったよ。時が癒してくれた。そして気づけば俺は今も同じ曲を別の人間たちと演奏していた。なぜなら楽曲が素晴らしくてみんなが聴きたがってくれたし、俺はそうした曲の一部だったから。そしてうまくいったよ。ただ事実を受け入れたんだ。つまりロニーはもう歌うことがない、だから別の奴らが歌う。どうやっても誰もロニーのようには歌えないけどね。

ジミーが死んだ時はまた別の衝撃を受けたよ。ジミーには彼の弾き方があった。それはまさにイギリスのスタイルでありサウンドだった。彼はテクニカルなベーシストじゃなかった。何と接続してもいい音を出した。彼は電子レンジに差し込んでもいい音を出すんじゃないかって、俺たちはよく言ってたよ。それがジミーだったんだ。彼がリハーサルにやってきたときは、どのギターも全部ボロボロで、弦なんて一ヶ月も張り替えてなかった。だけど彼がプラグを挿すとジミーの音なんだよ。驚いたね。それが彼のやり方だったし彼のサウンドだったんだ。だから今俺はLAST IN LINEで演奏していて、最初はジミーと一緒にDIOのオリジナルメンバーでやり始めた。シンガーだけ別だったけど、アンディ・フリーマンていう素晴らしいシンガーでね。それから俺たちはレコーディングをしたりして、やがてジミーが亡くなった。だからしばらく活動を休んでいたけど、今はOzzyでやってたPhil Soussanが加入してくれて、バンドにとてもよく馴染んでいるよ。ジミーとはちょっと違う音だし、場所によっては違う弾き方をする。俺はそれをドラマーとして聴いている。だけどうまくいってるよ。本来あるべき音にとても近いんだけど、決してジミーじゃないんだ。ジミーには彼流の弾き方があったから。それはまるでジェイソン・ボーナムのLED ZEPPELINのようなものさ。彼は習熟しているからそれらしいドラムに聞こえる。だけどその音はジョン・ボーナムじゃないんだ」

さらに相次ぐミュージシャンたちの死によって演奏する仲間が変わっていくことについてこう述べた。「そうだね、直視するには進むしかないよ。そうだろ?今はみんながここにいることが嬉しいよ。いつかは俺たちもいなくなるだろう。何が起こるかなんて分からない。先に分かればいいけど、だからって仕方ないだろう?今はここで俺たちは演奏している。これは凄いことだ。だから俺は楽しんでやるよ。今いる奴らと毎晩喜んでステージに立つ。

年を取るにつれて、"ああ、ちくしょう”って思うようになる。みんなと一緒にいられるのはあとどのくらいだろうって益々考えるようになる。俺の兄貴のカーマインはもうすぐ70歳になる。そうは見えないし、そんな年の奴が出す音じゃないけど、彼は自分のケツをひっぱたきながらやってるよ。"クソッ"っていいながらね。彼が60歳になったときは、"まだまだあと10年はいける"って言ってた。だけど70歳になったら、あと10年で80歳だ。さすがにあちこちツアーに出て飛び回る年じゃなくなる。まあ彼のことだからやるだろうけど(笑)。だからやれるうちはやって楽しむだけなのさ。

ある時ジーン・シモンズがこう言ってた。ステージに歩いていけるのは名なことだ。ステージまで歩いていって演奏できるということは誰にとっても名誉なことで、当たり前のことじゃないんだ、って。

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ロニーが亡くなったときもヴィニーからはあまりコメントが聞こえてこなくて、一緒のバンドだったギーザバトラーやクレイグなんかと比べると、サバサバしてるなと思っていたけど、やっぱりサバサバしてました。きっと彼はこうやって物事をありのままに受け止めて客観的に捉えて行くんでしょうね。だから揺らがないし、感傷的にならないし、やってくるものは拒まずに淡々と消化していく。もうちょっと悲しんで欲しいんだけど、って言いたくなるくらいに。実際ジミーが亡くなったときには、ヴィニーもヴィヴィアンも本当に表にショックを顕わさなすぎて、何故そんなに冷静?って思ってましたよ、私なんかは。

やっぱりね、1975年にELFを乗っ取ってレインボウになって、ジミーが入って、ってそこからずーっと何十年も一緒に生きてきたかのように思ってる人間からすると、簡単に消化できることじゃないですからね。でもそれぞれに生活があるから悲しみながらも進まなくちゃならない。大切なメンバーの死によって精神や人生を狂わせて嘆き悲しんで欲しいとは思ってない。デビューから一緒に生きてきたロニーやジミーが亡くなって、ヴィニーが悲しくないわけがない。でも彼の達観具合には恐れ入ってしまうな。

ところで冒頭にリンクしているサイトに飛んでもらうと、ヴィニーとカーマインが兄弟でドラムクリニックツアーを続けていることが分かります。2月はオーストラリアですね。イイネ、この兄弟コンビ。しかしみんな精力的だな。LAST IN LINEはツアー日程も出たしね。(ここで発表しろって?)


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