町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

京成グループ標準車体で設計の北総鉄道7500形・千葉ニュータウン鉄道9200形

2021年06月01日 | 京成グループの鉄道

北総鉄道では1979年の北初富〜小室間開通時にスキンステンレス構造の7000形電車を導入し運用して来ましたが、老朽化に伴う置き換えが検討される頃に親会社である京成電鉄ではグループの標準車両として位置付けられる3000形の運用を開始していました。北総鉄道でも新型車はこの3000形をベースにした車両を導入する事とし、カラーリング以外は同形式と共通化した7500形を導入しています。2005年に8両編成2本の16両、2006年に8両編成1本が製造され、合計24両の陣容になりました。

エアポート快特で京急本線に乗り入れた7500形。帯は北総ブルー・北総ライトブルーと称される濃淡2色で、線路を共用する成田スカイアクセス線の開業で空港アクセス路線としても機能する事から先頭車には飛行機のスリットが入るのが特徴です。

北総線と一体化している千葉ニュータウン鉄道でも初代車両9000形の置き換えの為に京成3000・北総7500形と共通設計の9200形を2013年に導入しました。外観は帯色がスカイブルーとイエローの組み合わせになり、車内案内表示器をLEDスクロールから15インチ液晶画面に変更しているのが相違点です。保有は千葉ニュータウン鉄道ですが、車両の管理・運用は北総鉄道が行っており9100形、京成3700形のリース車9800形の2形式と共通で運用されています。

車内設備は京成3000形と完全に共通で、座席や化粧板の配色も同一になりました。識別出来るポイントは戸当たり部にも貼られた黄色い警戒テープ(京成車は戸尻部分にのみ貼り付け)くらいしか見当たりません。

元々は小振りなLEDスクロール式の車内案内表示器を設置していましたが、2019年に17インチワイド液晶画面に換装されました。千葉ニュータウン鉄道9200形は新製時から15インチ液晶画面を搭載しており、数少ない相違点となっています。

これらの形式が大挙して導入されるまでは、少数派で実に個性的な車両が活躍することで注目の的でしたが、現在はすっかり整理され帯色以外の違いが見出せなくなってしまいました。時代の流れや効率化を考えると機器・車体の共通化は致し方ない措置ですが、少々味気なくなってしまいましたね。


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