新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」 １０

ども、お今晩は～。

今日一日働いて、明日またお休みです。イエイ☆
あなたのバレンタインウィークを（生）温かく見守るまかろんです、
皆さまお元気に過ごされてますか。

冗談はともかく、昨日ついったーで知ったのですが、
エスビー食品が、トーストパンにかける洋風ふりかけを何種類か出しているらしいです。

それが、その一つ一つに動物キャラ付けして、
童話さながらのほのぼの世界を展開してまして。

しかもその中のパンダさんが、
ついったーで仲間たちの動向を話すということを
やってるみたいなんです。

ついったーだけだと訳分かんないのですが、サイトを見ますと、
どうもリスさんが同僚のリス君にバレンタインのお菓子をあげようと、
今お菓子作りの特訓中らしいのです。

なんだ、その素敵展開。

なんと夢ある企画でしょう。

思わず、こんな素敵な物語を大手企業が公開してるなら、
まかろんが頑張って物語を提供する必要はないのではないか、と思いかけましたが、
今日もマイペースで続けていきます。

あ、そのサイトはこちら　→　おひさまキッチン｜エスビー食品

で、まかろんの茶菓子はこちら　↓


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その１０

　　そういえば　君の家しらなかった
　　ハトは真面目な顔で　そう言った
　　それでいきなり　飛び上がるのか？
　　お前けっこう　馬鹿だろ
　　レジナルド氏は　動悸を抑えて文句を言った

＜つづき＞

よく彼女にも　そう言われる・・・
へらっと　ハトは笑って羽を伸ばした
さあ乗って　君が歩くより速いよ
レジナルド氏は　ため息ついて
ハトの背中に　よじ登った

さて君の家は？　とハトは聞いた
レジナルド氏は　あきらめて
こまごま　自分が通った道を教えた
ああそれなら　あの辺りだね
ハトは言って　飛び立った

レジナルド氏の胃が　きゅっとして
羽毛をあわてて　しっかりつかんだ
ハトは少し　笑ったようだった
すぐ着くよ　ハトは薄暗く舞い散る雪の中
そっと何かを手渡すような声で　言った

レジナルド氏は顔を上げ　眼をみはった
街を　こんなに高くから
間近に見たのは　初めてだった
鳥の羽のような　大きめの雪が一面に
ふわりひらりと　空中を埋めていた

いつもより近い雲と降る雪が
丸ごとすっぽり　街をくるんでいた
人も建物も動物も　ひとつの街の一員だった
いつも見上げる　石の街は
見慣れた地面のように　親しげに見えた

この辺だよね？　ハトが聞いた
ああ多分　あのパン屋を右に曲がって・・・
ぐぅっと　レジナルド氏のお腹が鳴った
急がなきゃね　君らは空腹に弱いんだろ？
ハトは慌てて　大きく羽ばたいた

＜つづく＞

人気ブログランキング　←　おっと、ちょっと高く飛びすぎた。


※変更：2016年1月9日
ふわりひらりと　空中を埋めてた　→ふわりひらりと　空中を埋めていた
丸ごとすっぽり　街をくるんでた　→丸ごとすっぽり　街をくるんでいた

新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」 ９

ども、お今晩は～。

一夜明けて、街は大騒ぎでした。

選挙とか積った雪とか。

大雪明けが日曜で、子供たちにはラッキーだったでしょうね。
かまくら作ったり、そり遊びしたりする子たちを見かけましたよ！

皆さまの周りはいかがでしたか。

まかろんは昨日今日と用事があったので、出かけざるを得なかったのですが、
今日のチョコレート屋はさすがに人が多かったです。

昨日もちらほらとは買い物客を見かけましたが・・・
昨日買いに来るなんて、よほどの根性ですよね、
誰にあげるのかは知りませんが（自分宛かもしれませんが）
もし土曜に買ったものをもらったら、心して食す必要があるかもしれません。

そしてあまりチョコに縁がない方は、仕方ありません、
投票率だって下がるんですもの。

ぜんぶ雪のせいだ。

さあ、当お茶会は雪のせいにはしませんよ、続きを召し上がれ♪


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その９

　　いや俺は・・・もう少し探してみるよ
　　雪をはらいながら　レジナルド氏は言った
　　他のヤツらが帰れば　探しやすくなるし
　　レジナルド氏は　そう言いながらがっかりしてた
　　でももうあのサラミはないだろな

＜つづき＞

やめときなよ　とハトが言った
何探したって　全部濡れてるよ
ネズミはそういうの　気にしないの？
レジナルド氏は　ハトをにらんだ
だけど今日しか　時間はないんだぞ

しょうがないなぁ　ハトはふわりと
像から地面に　舞い降りた
ほら乗って　家まで送ってあげるよ
レジナルド氏は　冷たい雪に濡れながら
ハトの差し出す羽を　見つめた

いや結構だ　レジナルド氏は頑固に言った
俺は　ちゃんと自分で帰れる
だめだよ！　ハトはふいに大声あげた
ホントは帰る気なんてないんだろ
凍えて死んじゃったら　どうすんのさ

アンタこそ　とっとと帰れよ
レジナルド氏は　寒さに震えながら言った
ネズミなんかに　構ってる場合か
構ってる場合だよ　まったく！
ハトはいきなり　レジナルド氏をくわえた

そのまま　ばさぁっと飛び上がる
おいやめろ！　レジナルド氏はわめいた
分かった帰る　帰るから！
ハトはすぃーっと　ひとまわり
地面にレジナルド氏を　そっと降ろした

そういえば　君の家しらなかった
ハトは真面目な顔で　そう言った
それでいきなり　飛び上がるのか？
お前けっこう　馬鹿だろ
レジナルド氏は　動悸を抑えて文句を言った

＜つづく＞


人気ブログランキング　←　チョコはないけど、雪なら山ほど。

新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」８

ども、お今晩は～
・・・っていうか、雪だ！

大雪とか騒いでるけど、どーせちょこっと降って終わるんでしょ？
という予測を大きく外し、ただ今絶賛、大雪中です。

皆さま、ちゃんとお帰りになられましたか？

家に帰って・・・あったかい部屋でぬくぬくされていることを願っています。

そんな皆さまに少しでも温かい物語を・・・
と言いたいところなんですが、
情景的には、寒いです。冬の、夜です。
多分、ヨーロッパ。

うーん、まさか連載中にこんな寒い日が来るなんて思ってなかったんですよねー。

でも、心に温かさをお届けできたらいいな、と思ってます。

さあ、続きをどーぞ。


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その８

　　もうすぐ　バレンタインだからさ
　　彼女に贈るもの　探してて・・・
　　っと　君らはバレンタインって知ってる？
　　レジナルド氏は　憤然とした
　　俺がなんのために　この寒い中いるんだ

＜つづき＞

ああそうなんだ　とハトは言った
お互い辛いよね・・・　で君は何贈るの？
レジナルド氏は　言葉につまった
それがその　まだ決めてなくて
アンタは　どういうもの贈るんだ？

ハトは　羽で頭をかいた
去年は　彼女とベルギー行ってさ
チップスとかワッフル　食べたんだ
彼女すっごく　喜んでね
ハトは　嬉しそうな顔をした

けど今年は　卵産んだばかりで
僕ら二人とも　遠出できないから
何か気晴らし　見つけてあげたいんだけど
ハトは　ふぅっと空を見上げた
もう　今日も終わりだねぇ

雪が　ちらちら降ってきた
たむろする人々も　むっつりと
それぞれどこかに　散って行った
もう帰るよ　とハトは言った
残念だけど　羽が濡れたら困るしね

そうか　とレジナルド氏は言った
まあその　気を付けて帰れよ
君は帰らないの？　とハトは聞いた
もう　暗いし雪降ってきたよ
待ってる誰かが　いるんじゃないの？

いや俺は・・・もう少し探してみるよ
雪をはらいながら　レジナルド氏は言った
他のヤツらが帰れば　探しやすくなるし
レジナルド氏は　そう言いながらがっかりしてた
でももうあのサラミはないだろな

＜つづく＞


人気ブログランキング　←　明日はこんなのをあっちこっちで見かけるかも？

新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」７

ども、お今晩は～。

金曜ですねっ。
でも明日は大雪だそうです。
ホントかな～？

明日ご予定がある方はご愁傷様、予定がなくてお休みの方は、
良かったですね、心ゆくまでゴロゴロして下さい。

だって、ぜんぶ雪のせいだ。

まかろんは・・・えー、明日予定が入ってるんですけど・・・

まあ、運を（と電車の「運」行を）天に任せましょうか。

明日、生きてたらまた当お茶会でお会いしましょう。


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その７

　　あっちのごみ箱　こっちの店裏
　　寒い中　何度も回った道をまた歩く
　　俺はいったい　何してるんだろう
　　そう思ったときに　見つけた
　　美味しそうな　サラミの切れ端！

＜つづき＞

やった！　とレジナルド氏は駆け寄った
だけどそこに　カラスが飛んできて
これは俺のだ　とレジナルド氏にすごんだ
そこにもう一羽来て　大騒ぎ
レジナルド氏は　すごすご逃げ出した

俺はなんて　ダメなんだ
レジナルド氏は　泣きたくなった
重苦しい空は　寒々と
早くも　暗くなり始めてた
どうしたの？　上の方から声がした

見上げると　蝶の羽を広げた天使像
矢のない弓を　街に向けてた
そこは大通りの交差点　レジナルド氏は
いつの間にやら　広場に来ていた
広場は　天気のせいか閑散としていた

像が声を？と　びっくりしてると
後ろから　ハトがひょこっと現れた
こんな寒い日に　何してるのさ
食べる物でも　探してるの？
ハトは身震いして　台座まで降りた

そういうアンタは　何してるんだ？
と　レジナルド氏はハトに聞いた
もう暗いだろ　家に帰らなくていいのか？
うーん　まあ帰るとこではあるんだけど
ハトは　煮え切らない言い方をした

もうすぐ　バレンタインだからさ
彼女に贈るもの　探してて・・・
っと　君らはバレンタインって知ってる？
レジナルド氏は　憤然とした
俺がなんのために　この寒い中いるんだ

＜つづく＞


人気ブログランキング　←　ネズミじゃない皆さまはこちらでおくつろぎ下さい。

新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」６

ども、皆さまお今晩は～。

バレンタインシーズン、楽しんでらっしゃいますか。

限定お菓子を楽しめるのも、あと１週間と１日だけですから、
今の内にいっぱい楽しんで下さい。

まかろんも、今週末はどのメーカーのを買いに行くか、
デパートでもらい集めたパンフを見ながら悩んでいるところです。

資金に限りがあるので、真剣です。

でも、ワクワクします。

皆さまの眼にも、そんなワクワクの世界が映りますように。


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その６

　　がっかりしながら　巣穴に帰った
　　落ちてた　パンの欠片を持って
　　喜ぶ子供たちと　奥さんの笑顔
　　皆で囲む夕食に　レジナルド氏は思った
　　明日こそ　何か見つけるぞ

＜つづき＞

次の日　レジナルド氏はまた街へ
やっぱり花よね！　と車が言うから
花屋を　こっそり覗いてみたが
ネズミにはどのみち　大きすぎ
人間たちに騒がれて　大慌てで逃げ出した

その次の日　奥さんをじっと眺めた
奥さんが好きな物を　贈りなさい
そうは言っても　こいつ何が欲しいんだ
あなたどうしたの？　奥さんに聞かれて
それでその日は　終わってしまった

そのまた次の日　また次の日と
毎日レジナルド氏は　奮闘を続けた
けど　これというものが見つからない
まだまだあるさと思ってた時間も
ついに　一日前になってしまった

どんより曇り空の寒い朝　子供たちは
昨日持ち帰ったポップコーンで　朝ごはん
あなたごはんは？　心配げに聞く奥さんに
いやいい行ってくる　と言い置いて
レジナルド氏はとぼとぼ　また街に出た

あっちのごみ箱　こっちの店裏
寒い中　何度も回った道をまた歩く
俺はいったい　何してるんだろう
そう思ったときに　見つけた
美味しそうな　サラミの切れ端！

＜つづく＞


人気ブログランキング　←　奥さんが欲しいのはこれかどうか、試しに押してみませんか？