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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

アナ雪“Let It Go”和訳歌詞(男バージョン)作ってみた 1

2016-03-08 22:13:32 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
※ 和訳歌詞はこちら!
「アナ雪 ”Let It Go" 和訳歌詞(男バージョン)」


当お茶会閉店前のお蔵出し、そろそろ終わりに近づいております🙏

今さらアナ雪というのも時勢に遅れておりますが、
梅雨の詩を発表してから、と待っていたら今になってしまいました😅


ご存じ“Let It Go”は女声の歌なんですが、
男の人が歌っても恰好良いんです~。

英語歌詞だと男女の違いってほとんどないので、
せいぜいgirlをboyに、queenをkingに変えるだけで、
そのまま男の人が歌えるんですね。


 例えばこんなの: YouTube: Let It Go-Male Vocal Cover(by Caleb Hyles)


なにそれ、ずるい。


日本人男性も何人かこの歌に挑戦しているのを
YouTubeで見かけたのですが、
一番のネックは日本語版歌詞の、明らかな女性用日本語。

もったいない!

是非男の人が歌える日本語歌詞を!と思ってとりあえず、
語尾だけ(「~なのよ~」とか)を変えてみようといじってみたのですが、
女性用に訳された日本語を語尾だけ変えて男性らしくする、
というのは、あまりフィットせず、気がつくと全文、翻訳歌詞を作ってました。

今さらではありますが、この名曲を男性の皆さま、
歌ってみたくはありませんでしたか?


皆さまがおうちでちょっと気軽に口ずさんでみる
お手伝いになればいいな、と思います。

この歌の勇気と活力をあなたに。



<言い訳少し。>

例によって、日本語は必ず母音が入る言語のため、
メロディーにはめ込むために大いに意訳せざるを得なかったのですが、
特に“The cold never bothered me anyway”(正規歌詞「少しも寒くないわ」)
の意訳が激しいので、言い訳を・・・。

映画の挿入歌、そしてプロの仕事として日本語歌詞を作るなら、
“寒い”を入れない和訳はあり得ないですよね。
つまり、ディズニーの訳がベストです。

しかしながら、これは趣味で作った和訳なので、
“never”bother“ed”“anyway”
から感じたニュアンスを最大限生かした大・意訳をしました。


<こんな意味かな、って>

今まで。
人に知られちゃおしまいだって、思ってた。
わたしの生まれつきの能力。
妹すら害した化け物、それがわたし。
知られちゃいけない、知られちゃいけない。
だから。
皆が寒いと言えば、寒いねとわたしも言う。
ぶ厚いコートを着込んで、皆と同じに震えてみせる。

だけど。

だけど本当は。

だけど、本当は、・・・一度だって・・・



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「飛行機雲と緑の苑」 (# 244)

2016-03-03 21:33:56 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「飛行機雲と緑の苑」

二人で歩く 休みの日
まだ固い 澄んだ青空に
一筋の 飛行機雲が
大空いっぱい 横切っていた

わぁ見てよ と君は歓声上げる
うんすごいね とわたしは言う
君の目は 青空映してキラキラ
これが君なんだと ふと思う

君を ワクワクさせるもの
飛行機雲 水平線 宇宙のはて
君の心に広がる 輝きの世界
わたしの目に少し 君は遠い

わたしを ワクワクさせるもの
ティーポット 葉のざわめき 妖精の声
わたしの裡に広がる 緑の苑
君の目に映らない 輝きの世界

わたしは 緑の苑の前に立ち
君の目の中に その輝きを見る
君は 澄んだ青空の下
君の飛行機雲を わたしと見る

わたしは 広がる空を見上げ
君の緑の苑の 軌跡を見る
そうして 同じひとつの輝きを信じて
ふたりの世界を 歩いてゆく



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「孤独な蝶」 (# 243)

2016-03-01 21:50:40 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「孤独な蝶」

やあと 微笑む声
元気?と 合わせる目
ただの普通のあいさつ 
そうなんでしょ 貴方にとって

ええと 微笑んで
元気?と 目を合わせる
ただの普通のあいさつ
私の胸の内 蝶が羽ばたく

この気持ちは 知られちゃいけない
薄氷の平穏 守り抜くために
胸の内 飛び回る蝶
私は 鉄の鳥籠に閉じ込める

錠を鎖された 黒光りする籠
蝶の羽ばたき 耳にうるさい
この気持ちは 知られたらお終い
私は 囚われた籠の蝶

ねぇ 解き放ってよ
捕える気が ないのなら
私の胸の蝶 空に遠く遠く
ホントは知ってるんでしょ ねぇ?

やあと 微笑む声
元気?と 目を合わせる
ただの普通のあいさつ
貴方は 私を捕えてるつもり

知ってるのよ 貴方が
知られたくないってこと
その胸の裡の 暗い籠
そこに何が 羽ばたいてるのか

錠を鎖された 黒光りする籠
重なり合って でも一つにはならない
出口のない檻に ただ飛び回る
二つの籠の中 孤独な蝶々たち



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「レインマスター」 (# 242)

2016-02-26 21:33:56 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「レインマスター」

雨がちの空は 今日もどんより
人々の顔を 灰色に沈める
どうして今日も雨なんだと
嘆く人々の前に ぽつり
今日最初の 雨粒が落ちる

傘をさす者 駆けだす者
自分が自分で在るために
みんな 必死で生きている
そんなアナタが 自分で在れる
そんな何かを してあげたいよ

誰かの 特別にはなれなくても
そんな誰かは 現れなくても
雨は等しく 空から降り注ぎ
私を アナタを 静かに濡らす
そんな雨を 降らせたい

濡れたくないなら それでもいいよ
傘を アナタに貸したげる
だけど ぱらぱら鳴る音や
すぅっと静まる 水の匂いに
どこかで 気づいてくれたらいいな

青空を求めるなら それでもいいよ
駆けてくアナタを 見送るよ
だけど ぐんぐん深まる緑の色や
しっとり広がる ハッカ味の空気を
どこかで 思い出してくれたらいいな

きっと雨は 等しく降り注ぎ
空から わたしを静かに満たす
だから 誰かの特別でなくても
そんな誰かが いなくても
わたしは 静かに雨降らす

深海にも似た 静かな雨空の下
誰かが 祈りの雨を降らしてる
どこかで誰かが 出会えるように
雨の向こうの 本当の自分に
自分が自分でいられる場所に

雨を透かした 本当の世界
私の アナタの レインマスター




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「15才の朝」 (# 241)

2016-02-23 21:34:00 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「15才の朝」

ある朝 とつぜん目が覚めて
僕はなぜか 15才だった
ひさしぶりの この感覚
毎日は誰かに 守られていて
明るい未来を ただ信じてた

ある朝 とつぜん目が覚めて
僕はなぜか 15才だった
そしてなぜか 幼稚園のころ
ただ 目の前だけが輝いていた
その感覚を 懐かしく思い出してた

毎日毎日先を思って 過去を重ねる
昨日と同じ今日を 明日も演じる
いつのまにか それが大人だと
ちゃんと 大人にならなくちゃと
必死に自分に 言い聞かせてた

もう一度 15才の時からやり直そう
あの時 止めてしまった時計
無意味に積み重ねた 時間を振り捨て
あの15才の時から やり直せと
きっと神様が 教えてくれたんだ

一から世界を 見つけ出そう
初めて目にする子供のつもりで
一から世界を つかんでいくんだ
未来の憂いも過去の痛みも何もない
まっさらな子供に返ったつもりで

ある朝 とつぜん目が覚めて
僕はなぜか 15才だった
今日はこれから 何しよう
大人げない期待 目覚ましの音
時間が動き出す 15才の朝



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