マールサシ

訪問部の先生から卒業式に着るスーツについて
相談を受けました。

確かに、スーツは私たちが着ても着心地がよい
衣服ではありません。
ジャージなどに比べるとゆとり量も少なく、柔軟性の
ない生地で作られていることがほとんどです。
逆にいえばそうすることで「パリッとした」「かしこまった」
印象を作り出しているともいえます。

ハレの日に着る服ですから何かできることがあればと
一緒に考えさせていただくことになりました。
少しでも快適にするには？着るときの困り感の解消するには？
ということで、先週からスーツを測りまくっております。

さて、服を作るときに欠かせない計測器具。
その中でも私が大好きなアイテムが
“マールサシ”


その名の通り、回転式定規です。
袖ぐり、襟ぐりなどカーブをしているところを
いとも簡単に軽やかに測ることができます。
学生時代から大好きで、製図の授業中は
話を聞きながらも手に持ちくるくるしていました。
回る様子がかわいらしいんですよね（ここは誰にも
理解されないかもしれません・・・）
製図上のバレリーナです。

２面あって、裏面は４分の１縮尺になっています。
服の製図ではこの４分の１縮尺を頻繁に使うので
とても便利です。


カタカナで躊躇することなく“マールサシ”と刻印されている
潔さ。

マニアックな洋裁用具の紹介①でした・・・（続くのか？！）