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茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

暦の歴史

2005-12-23 10:22:08 | 季節マメ知識
 昨日は冬至、一年で一番昼間の短い日でした。南瓜を食べ、柚子湯に入りましたか?
 四季を大切にし、楽しんできた日本人にとって暦はまさに生活に密着したものだった。日本史の勉強をした人には馴染みの名称も出てくるかと思いますが、日本の暦の歴史について少々。

 日本の暦は中国から伝わったもの。日本書紀によれば、欽明天皇14年(553)、百済に対して暦博士、暦本を送るよう要請し、翌年暦博士が来朝したとの記述がある。
 推古天皇10年(602)には観勒という僧が暦や天文地理本を日本にもたらした。
 暦が使われたのは、日本書紀に持統天皇4年(690)11月11日「勅を承ってはじめて元嘉暦と儀鳳暦を行う」とあり、実際には持統天皇6年(692)から使用されたという。以後、日本の暦法は中国の暦法改正のたびに輸入され何度となく改訂された。
 徳川時代になり、天下泰平の世になって日本にも天文学者が生まれた。当時の中国(元)の授時暦の研究が盛んになり、自ら観測を行って、初めての自国の暦法といえる貞享暦を渋川春海が作り上げ、幕府の天文方(てんもんかた)に登用された。それ以後は日本独自の改訂が続き、旧暦の最後となった天保暦は歴史上最も精密といわれ、当時の中国で使用されていた時憲暦よりも評価が高いそうだ。

 参考までに明治5年に現在使用されている太陽暦になるまでの暦法一覧を以下に記載します。
元嘉 持統天皇6年( 692)~    5年間
儀鳳 文武天皇元年( 697)~   67年間
大衍 天平宝字8年( 764)~    94年間
五紀 天安2年   ( 858)~     4年間
宣明 貞観4年   ( 862)~  823年間
貞享 貞享2年   (1685)~   70年間
宝暦 宝暦5年   (1755)~   43年間
寛政 寛政10年   (1798) ~  46年間
天保 弘化元年   (1844)~  29年間
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