先日“五徳”について書きましたが、はっきりしなかった由来について皆様からコメント・アドバイス頂きましたので再度調べてみました。
“五徳”をご参照の上、読んで頂くとわかりやすいかと思います。
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ca14e2247f1753b74ea13ea818c8bf60
台所や竈のことをくど、くどこと呼んだ。これは火床(ひどこ)、火所(ひどころ)から転訛したものと言われている。小さい鍋を火にかける際にくどにあった道具の金輪を竈に置いてその上に乗せたのが五徳の始まり。もとは民具から転用したものと考えられる。やがて輪が上だと釜が安定しないことから、ひっくりかえし、爪になっている方を上向きに設置するようになった。ひっくり返して使用したため、名称も転訛して五徳(ごとく)となったというもの。
雨点さんが教えてくださった“茶の湯稽古場日誌 習い上手のくふう”(淡交社)には同様のことが書いてありました。ご紹介下さり、ありがとうございます。この本は茶道初心者が疑問に思うことが書いてあり、気軽にお茶に親しめるような内容でした。初心者の方にはお勧めします。
他、炉と風炉について書いてある茶道本にも同じ由来が書かれていましたので、定説となっているようです。
これ以外にもうひとつ説がありました。それは山田宗偏の「茶道要録」によるもの。
これは風庵さんのブログ(http://green.ap.teacup.com/kaze-an/157.html#comment)に書かれていましたので引用させて頂きます。
引用****************************
仏書に自在徳、熾盛徳、端厳徳、名称徳、吉祥徳、尊貴徳の六徳あり。
鉄輪を用いて釜を懸けていたが、上げ下おろしが不自由な為に、
鈎(かぎ)を作って 上げ下ろしを自由にして、これを自在鈎という様になった。
それで六徳の内の「自在徳」を除いて、五徳を残した。
これに因んで三つ足の鉄輪を五徳というようになったと説かれている、というもの。
********************************
自在鈎は先日”釣釜”のところでお話したように、小間(四畳半以下の和室)で釣釜を使用する際、天井から釣り下げる為に使う道具です。
宗偏の茶道要録とこの説についても、茶道本に記載されているのを書店で発見しました。
結局この2説が有力なようです。やはり3つしか爪がないのに何故五徳?と疑問に思う方は多いのですね。私の調べ方が足りなかったようです。皆様のおかげでひとつ勉強になりました。ありがとうございました。
他にも疑問や新しい発見がありましたらお知らせ下さい。お待ちしています。
“五徳”をご参照の上、読んで頂くとわかりやすいかと思います。
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ca14e2247f1753b74ea13ea818c8bf60
台所や竈のことをくど、くどこと呼んだ。これは火床(ひどこ)、火所(ひどころ)から転訛したものと言われている。小さい鍋を火にかける際にくどにあった道具の金輪を竈に置いてその上に乗せたのが五徳の始まり。もとは民具から転用したものと考えられる。やがて輪が上だと釜が安定しないことから、ひっくりかえし、爪になっている方を上向きに設置するようになった。ひっくり返して使用したため、名称も転訛して五徳(ごとく)となったというもの。
雨点さんが教えてくださった“茶の湯稽古場日誌 習い上手のくふう”(淡交社)には同様のことが書いてありました。ご紹介下さり、ありがとうございます。この本は茶道初心者が疑問に思うことが書いてあり、気軽にお茶に親しめるような内容でした。初心者の方にはお勧めします。
他、炉と風炉について書いてある茶道本にも同じ由来が書かれていましたので、定説となっているようです。
これ以外にもうひとつ説がありました。それは山田宗偏の「茶道要録」によるもの。
これは風庵さんのブログ(http://green.ap.teacup.com/kaze-an/157.html#comment)に書かれていましたので引用させて頂きます。
引用****************************
仏書に自在徳、熾盛徳、端厳徳、名称徳、吉祥徳、尊貴徳の六徳あり。
鉄輪を用いて釜を懸けていたが、上げ下おろしが不自由な為に、
鈎(かぎ)を作って 上げ下ろしを自由にして、これを自在鈎という様になった。
それで六徳の内の「自在徳」を除いて、五徳を残した。
これに因んで三つ足の鉄輪を五徳というようになったと説かれている、というもの。
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自在鈎は先日”釣釜”のところでお話したように、小間(四畳半以下の和室)で釣釜を使用する際、天井から釣り下げる為に使う道具です。
宗偏の茶道要録とこの説についても、茶道本に記載されているのを書店で発見しました。
結局この2説が有力なようです。やはり3つしか爪がないのに何故五徳?と疑問に思う方は多いのですね。私の調べ方が足りなかったようです。皆様のおかげでひとつ勉強になりました。ありがとうございました。
他にも疑問や新しい発見がありましたらお知らせ下さい。お待ちしています。
五徳に就いての二つの説は、それぞれに説得力がありますね~
様々な語源説には、素直に頷ける説もあれば、どう見ても怪しい説もありますが、それぞれの説の発生理由を考えると、また別の楽しみ方も出来そうです。
追伸:前の『四弁桜』の件ですが、m-tamagoさんの記事に触発されて、僕も昨年の写真を、改めて載せてみましたので、宜しければご覧下さい。
それぞれの由来、どちらが正しいとかではなく、味わい深いと感じます。
小さな道具にも人々が思いを込めたことが感じられて。
四弁桜の写真、拝見しました!記事を紹介してくださってありがとうございました。
ソメイヨシノとは違った四弁桜で気品がありますね。美しい四弁桜にまた出会えてうれしかったです。
albireoさんの記事は以下の通り。
http://blog.so-net.ne.jp/albireo/archive/c68266
1ヶ月ぶりの釣釜のお稽古はいかがでしたか?
今日のお稽古は五徳なしですね。あ、蓋置で使ったかな。
自在徳、熾盛徳、端厳徳、名称徳、吉祥徳、尊貴徳はどんな徳なんだろう。。なんてことも思ってしまいました。
掛軸を掛けるときの道具も、「自在」といいますよね。関係があるのかしら。
「茶の湯稽古場日誌 習い上手のくふう」もおもしろそうですね。是非読んでみます。
宗遍の茶道要録っていうのも面白そうですね。ふー、読むものが一杯。まあ、ぼちぼち読むことにします。
本当にそれぞれの徳は一体どんな徳なんでしょうね。
自在は自由自在になる道具ってことなのかなぁって勝手に思っていますが、実際どうなんでしょうね。関係がわかったら教えて下さい!
何か面白いことに気づいたら教えて下さい。
五徳の由来は風庵さんの挙げられたお説しか知りませんでした。
茶道具も色々調べるととても面白そう領域ですね。
あっと言う間に拝見していないログが沢山!
m-tamagoさんの日々のご精進、素晴らしいです。
ゆっくり味わいながら読ませて戴きますね~
楽しみ楽しみ♪
五徳の由来、私はいずれも知らず、今回お勉強になりました。
またコメント宜しくお願いします。
山桜さんのところではお花の由来や特徴を教えて頂いては、ほぉ~と声を出しています。