茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

本阿弥光悦作 赤楽茶碗 「熟柿」(じゅくし)

2021-08-06 21:34:54 | 茶道具
 東京六本木のサントリー美術館で60周年記念展「ざわつく日本美術」が開催されている。
 面白そうだと思いながら、そのままになっていた。

 2021年8月3日付の朝日新聞夕刊を開くと、大きな赤い茶碗の写真が目に飛び込んできた。
 
 逆さにすると現れるのは
 「赤楽茶碗 銘 熟柿」本阿弥光悦




 確かによく熟れた柿のような色合い、丸み。
 手にすっぽりと収まりそうな。
 「熟柿」と銘をつけたのは誰か、いつ付けられたのかは定かではないという。
 今回展示されるにあたり、サントリー美術館の主任学芸員は、”大きさから想像していたより、持つと意外と軽いと感じた”
 持ってみたい。


 美の履歴書
 
名前    赤楽茶碗 銘 熟柿

生年    江戸時代 17世紀

体格    口径11.5~12.1センチ
      高台径4.8センチ
      高さ8.6センチ
素材    陶器

生みの親  本阿弥光悦(1558-1637)

親の略歴  京都で刀剣の鑑定などを家業とする商家の分家に生まれる。本業の傍ら、書や蒔絵にもたけた文化人だった。1615年に徳川家康から拝領した京都鷹峯の土地に一族や職人らと移り住み、「光悦村」と呼ばれる芸術村を築いた。俵屋宗達とともに「琳派」の始祖とされ、宗達との共作も多い。

日本にいる兄弟姉妹  光悦作とされる茶碗は、
国宝「不二山」 サンリツ服部美術館
国重要文化財「雨雲」 三井記念美術館
国重要文化財「時雨」 名古屋市博物館

見どころ   ひっくり返すと見える、底の「焦げ」が柿の熟れ具合を表わしているかのようだ。
       高台は小さく低く、碗の胴のふくらみに沈み込むように納まる。
   


 三井記念美術館の「雨雲」は拝見したことがある。
本阿弥光悦の作品は、どれもお洒落で、温かみが感じられて、好き。
きっとそう感じる人が多いから、現代にまで大切に伝えられてきたのでしょう。

 「ざわつく日本美術」展は、美術品の見せ方をこれまでと違った形にしているようだし、
この「熟柿」の記事も拝見して、行ってみたい!という気持ちが強くなった。
 だけど、このコロナの現状を考えると、、、、、、難しいかな。
 早く思い立ったが吉日!と自由に行動できるようコロナの猛威、おさまってほしい。


全ての記事を読みたい方はこちらからどうぞ↓
朝日新聞 美の履歴書707


<ご参考>
サントリー美術館 赤楽茶碗「熟柿」
https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/detail?id=383

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