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茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

四弁桜

2006-04-04 21:09:51 | 草木・茶花
 友人を介して知ったブログ“クオリア日記”。NHK番組プロフェッショナルでもご活躍の脳科学者“茂木健一郎”氏のブログである。  4月1日の題名は“四弁桜”。桜好きの私が見逃すはずがない。まずはこちらを読んでください。 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/04/post_ad08.html  四つ葉のクローバーはよく聞きますが、四弁桜とは知らなか . . . 本文を読む
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桜の花の咲く頃に

2006-03-29 21:39:02 | 草木・茶花
 東京では先週桜が開花、今週末辺りには満開になるだろうと言われている。近所の桜並木も既に見事で、ゆるい坂の下から霞のように見える桜が、朝の眠気を吹きとばしてくれる。夜は夜でそぞろ歩きしながら上ばかり見上げ、危うく人にぶつかりそうになりながらの帰宅となっている。  日本各地に代表的な桜がある。日本三大桜と言われるのは、福島の三春滝桜、山梨の山高神代桜、岐阜の薄墨桜。そして、各地の美しい桜を守るため . . . 本文を読む
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椿と侘助

2006-03-09 22:25:20 | 草木・茶花
 椿は炉の時期の茶花の代表である。花の時期は早咲きだと9月位から、遅咲きだと4月中旬頃まで。最盛期は2月下旬~3月上旬とされる。花の少ない長い冬に優雅に咲くため、炉の時期の大切な花となるのである。  茶花としての椿は11月~1月頃までは固い蕾のものが喜ばれる。そして2月、3月と蕾がほころんで、徐々に開きが大きくなったものを喜ぶ。つまり、蕾の膨らみ方で季節を感じるのだ。同じ椿でも徐々に春がやってきて . . . 本文を読む
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寒牡丹と枝炭

2006-02-09 20:46:13 | 草木・茶花
 茶道をやっていての一番の楽しみはやっぱり和菓子。毎週先生のお宅で頂く生菓子は季節感たっぷりで楽しい。  先週は甘太郎製“寒牡丹”だった。まだ蕾のピンク色の牡丹。実は私は見た瞬間“かわいい椿~”と言ってしまった。花入のピンクの椿を模したのかと思うほど似ていたからだ。先生に“牡丹よ、牡丹の葉っぱがついてるでしょ、椿だったらその形じゃないわね”と言われてしまった。(そうか、なるほど)  続けて先生は、 . . . 本文を読む
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水仙

2006-01-26 21:12:38 | 草木・茶花
 一月に花屋の店先を飾る水仙。一輪挿しにしてもよいし、正月花として、松や千両などと一緒に大壷にいれるもよし、まっすぐ凛とした華やかな立ち姿とよい香りをもつ花だ。  水仙といえば、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスの話が有名。泉に映った自分の姿に恋し、恋心を募らせ寝食も忘れた結果、泉のほとりで衰弱死した。これを哀れに思った神がそこに水仙として咲かせたという。これが自己愛者を表すナルシストの語源となった . . . 本文を読む
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2006-01-23 20:33:08 | 草木・茶花
 もうすぐ梅の季節がやってくる。先日、鳩サブレーで有名な豊島屋で紅白の梅を象ったかわいらしい陶器に梅の干菓子を入れた商品を見かけた。近年日本では桜の方が話題になりがちだが、その昔はそうでもなかった。  梅は中国原産で、奈良時代に遣唐使によって伝えられたと言われる。当時は願いをかなえてくれる不思議な力を持っていると愛され、中国名のmui,meiが訛って古くは“むめ”と呼ばれた。  龍田の紅葉・吉 . . . 本文を読む
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鶯神楽とむべ

2006-01-18 21:24:27 | 草木・茶花
 初稽古のお花は、竹一重切の花入に鶯神楽(うぐいすかぐら)の枝と椿が入っていた。鶯神楽、なんとも美しい名前、名を聞いて鶯の若草色とお神楽の鈴の音をイメージしたのですが、聞いたことがありますか。  3月終わり頃花を咲かせるが、茶花としてはめでたい名前から主にお正月(一月)に使われる。先生はわざわざ暖かい部屋で少し芽を吹かせたそう。秋に生る実はつるんと赤い宝石のような実で、いわゆる茱萸(グミ)の一 . . . 本文を読む
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お茶の花と実

2005-11-06 18:28:16 | 草木・茶花
 縁あって出会い、楽しみに拝見しているブログで、お茶の花と実が紹介されていた。長年茶道のお稽古をしてながら、葉っぱばかりに目が行き、植物としてのお茶の花と実は意識したことがなかった。本物を見てみたいと場所を教えて頂き、見に行って来た。  皇居東御苑。「北桔橋門(きたはねばしもん)を入って、天守台脇を抜け、真っ直ぐに広い通路を進み、富士見多門という建物を右に見ながら、それを過ぎた辺り」、との説明を . . . 本文を読む
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きつねのかみそり

2005-08-30 21:52:12 | 草木・茶花
 お稽古では準備が終わるとまず席入りをして、床の間(掛物と茶花)と釜を拝見する。  先日のお稽古の掛物は、「宿水入海為一味」 水、海に入りてとどまり一味を為すと読む。太い川、細い川、汚れた川、きれいな川も全て流れて最後は一つのものとなる。  夏の茶花は槿(むくげ)が多いのだが、先日はオレンジ色の小さいユリのような花が一緒に入っていた。かわいらしくもきりりとしたその花の名前を先生に伺うと“きつね . . . 本文を読む
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