極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

読解?見解?

2007年09月29日 | 今日の風の吹きまわし
秋晴れのいい天気。ツレアイ君は元同僚たちとのランチにでかけた。みんな同じ年代で、みんな引退組。
数人がときどき集まってビールを飲みながら近況報告をしている。ツレアイ君はめんどうくさがって、という
よりも「老人クラブみたいでいやだ」と思っているらしく、理由をつけて欠席するのが常だけど、今日は別。
初めは火曜日という提案だったのに、金曜しか空いていないといったら、みんなあっさり「じゃ、金曜日」と
いうことになってしまって、断れなくなったというわけ。職場で仲の良かった人たちなんだし、そうやって声を
かけてくれる友だちなんだから大切にしなさいっていうの、ほんとに。なぜかお金を持って歩きたがらない
ツレアイ君は私から20ドル札を受け取ってしぶしぶおでかけ。でも、けっこうご機嫌で帰ってきた。は!

今月最後の仕事が終わり。科学ものはやっぱりおもしろい。図解辞典で魚の解剖図を見ながらふむむふ。
ところが、漢字の読みがわからないと電子辞書を検索するのに入力できない。この頃はこんなイライラが
多くなった。しょうがないから、まずはIMEパッドで読みを調べようと、字画を数えにかかるけど、はて、角を
曲がってるヤツは1画?それとも2画?点々はいくつあるのか、虫眼鏡で観察。結局のところ、8画数えた
はずなのにないから、7画と9画のも調べる。それでもないから、あれぇと思いつつ、やっと見つけたら何と
10画だったということもある。日本語ローマ字化を唱える人もいるそうだけど、う~ん、ローマ字日本語と
いうのもけっこう読みにくいんだよなあ、これが。入力は楽になるだろうけど。

ツレアイ君が生徒さんに辞書を活用するように勧めたら、英語のスペルがわからないからできないという
返事が返ってきたという。う~ん、わかる、わかる。英語だと音で聞いてスペルを想定できるから、辞書を
引くのに困らないけど、漢字が読めないと日本語辞書を引けない。同じ現象なのだ。それにしても、いざと
なって漢字の読みがわからないということは、ふだんは読まずに目で見て読解しているってことなのかな。
漢字は絵文字だもの、読めなくてもわかっちゃうからおもしろい。まあ、英語だって慣れてしまうといちいち
スペルを見なくてもわかっちゃうけど。わかっちゃうもんで、スペルミスがあっても気づかずに正しく読めて
しまうから、これもおもしろい。これぞまさに「読解」じゃなくて「見解」。

ずっと前だったけど、短い英文の中に「F 」がいくつあるか、というクイズみたいなのがあった。ツレアイ君も
私もぱっと見て「4つ!」。残念でした、正解は「6つ」。ええ、まさか?と思ったら、前置詞に「F」があった。
英語人は単語を文字群として「見て」読解するんだけど、前置詞はそこにあってあたりまえなのか、どうも
思考回路にレジスターされないらしい。ツレアイ君が英語教室にもって行って生徒さんに数えさせてみたら、
みんなちゃんと「6つ」と答えたそうだ。ひとつひとつの単語をスペルを見ながら読んでいるのだろう。だから
なのかな、ローカル掲示板で他人のスペルミスが気になってしかたがないって人が多いのは・・・


コメントを投稿