(写真)富士山山頂に掲揚されたコソボ国旗
8月29日、訪日していた「Who Recognized Kosova?」というウェブサイトの関係者が標高3776メートルの富士山に登頂し、山頂で「コソボ共和国」の大国旗と小さな日の丸を掲げました。
このウェブサイト、今年2月17日にセルビア共和国のコソボ自治州が一方的独立宣言を行って以来、新政府の関係者が作成・更新していると思われるもので、独立宣言以来、コソボを国家承認した国名、これから承認予定の国名をリストアップ。承認済の国については、その国の言語で「ありがとうございます。」と記されています。
(写真)富士山山頂に掲揚されたコソボ国旗
スタッフらが富士山に持参したのは1メートル×1.5メートルの大きなコソボ国旗で、旗ざおの上に小さな「日の丸」を添付。3月18日に外務大臣声明でコソボを国家承認した日本に謝意を表明しました。同サイトが公表した写真で見ると、富士山の山頂はよく晴れ渡り、青いコソボ国旗が強い風に煽られている様子が見て取れます。
(写真)コソボ国旗
スタッフらは、今後もコソボを国家承認した国々の著名な地点を訪れてはコソボ国旗を掲揚していく方針だそうで、日本の富士山がその第1回の試みだとか(次は3月28日に国家承認した韓国を訪問予定だとか)。
ちなみに、これまでにコソボ共和国を承認したのは、192ヶ国ある国連加盟国中46ヶ国(全体の約24%)で、うちEU加盟国は21ヶ国(最近ではEU加盟国のマルタが8月21日に承認)となっています。しかし、2月、3月に多くの国が承認をした後は、コソボを国家承認する国の数はそれほどは増えておらず、特に7月には1国も増えないなど、苦戦している様子が見て取れます。今後、ロシア・グルジア紛争とアブハジア・南オセチア独立問題の動向如何では、あるいは承認国数はあまり増えなくなってしまうかもしれません。