韓国ロッテリア、バーガーキングを100円で買収（Ｔ）

　９月３日付の報道によると、韓国ロッテリアは同月２日、約14億円の負債を抱えているバーガーキング・ジャパン（日本のロッテリア（株）が経営）を100円（約1400韓国ウォン）で買収し、経営陣を刷新したそうです。

　「バーガーキング」は、アメリカでは「マクドナルド」と並ぶ大手ハンバーガーチェーンで、主力商品「ワッパー」（Whopper）の比較的大きめなパンやビーフパティが特徴ですが、2001年までに日本からいったん撤退（このときは、日本たばこ産業が主体で展開。）。その後、2007年から日本ロッテリア（国内350店舗の「ロッテリア」を経営）が母体となって東京都新宿区を皮切りに再進出し、現在では国内35店舗を展開。2009年の売上じゃ19億6000万円あったそうですが、赤字経営が続き、負債が約14億円に達していたとか。韓国ロッテリアは、この14億円の負債を引き継ぐため、100円という買収額になったそうです。

　個人的には、いかにもアメリカ風の大型バーガーを販売する「バーガーキング」は大ファンで、欧州在住時代に「バーガーキング」が進出しているドイツやアンドラ、スペイン等に渡航したときは必ず立ち寄っていましたが（ちなみにフランスからは1998年に撤退してしまったので不存在。）、2007年から日本に再進出が実現したので喜んでいたところでした。実際、東京の新宿副都心に最進出第一号店「新宿アイランドタワー店」がオープンしたときはファンの長蛇の列ができたほどの盛況ぶりだったそうで、その後も順調に店舗数を増やしていましたが、実は赤字経営だったと知ってちょっと悲しくなりました・・・。ちなみに、同時期の報道によれば、本家アメリカのバーガーキングも負債を抱えて投資会社に約32億6000万米ドルで「身売り」したそうですが。

　もっとも、報道によれば、韓国ロッテリアは2013年までにバーガーキングを100店舗まで増やす方向だそうで、その点では喜ばしいニュースではあります。