(写真は後刻掲載)
滞在中、フィンランド国鉄(VR)の列車に何度が乗車する機会があったので、ここで少しこの国の鉄道について書きます。
ヘルシンキ中央駅を出発する列車は、近郊列車は10前後の運転系統がありますが、路線としては4路線で、あとの区別は専ら停車駅(各駅停車か、快速タイプか)の違いになります。運行系統はアルファベット1文字で「U」「M」という具合に示され、新型車ではそれに加えて側面の行き先表示機にも表示されます(写真)。
乗車券は、駅の窓口又は自動券売機で購入でき、乗車時に車内にある刻印機で刻印(又は認証)。車掌が乗務していて車内で乗車券が買える列車は時刻表に明示されており、時々改札に訪れますが、駅そのものには改札口があるわけでもないので、無賃乗車の取締りが難しい構造といえます(有効な乗車券を持っていないと、60ユーロ近い罰金を徴収されます)。一般的に、動物は乗車禁止のようですが、犬をそのまま連れている旅客をみかけました。
国鉄の駅そのものは設備も充実し、欧州でしばしば目にする汚い落書きも少なく。フランスよりもむしろ日本の郊外の新駅に近い印象。出発案内のモニターが複数設置され、各ホームには行き先案内表示やエスカレーターもあって、比較的親切と言えます。始発駅なので櫛形の島式ホームが8~9本ならび、通勤列車や長距離列車が色々なホームから順次出発していく様は、いかにもヨーロッパの基幹駅といった印象でした。
国鉄の車両については、こちらのエントリーを御覧下さい。