マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 



(写真は後刻掲載)

 次に、長距離列車ですが、一般型の客車には2階建て車(写真上)と1階建て車がありますが、車端部の通路の高さは同じなので混結することも可能です。いずれも車内は固定リクライニング・クロスシート(座席の回転は不可能で、乗客の列車進行方向と反対側に座る)で、配置は集団見合い式です(小さなフットレストつき)。ドアは車端部(1階建て車)又は台車のすぐ内側(2階建て車)にあり、いずれもプラグドアで開閉ボタンつき。長距離列車は「特急」にあたるので当然ながらデッキもあります(車内から見た外扉がなぜかショッキングなピンク色に塗色されていました)。1階建て車ながら本格的な食堂車が連結されている列車もみかけました(外観の塗色は他車と全く同じですが)。電気機関車はドイツ製のようでした。

 なお、ヘルシンキ中央駅からはロシア連邦のサンクト・ペテルブルクまで国際列車が出ており、これは一般の客車とは異なるブルーの外観の車両が使われていました。

 最後に高速列車ですが、TGV(仏版新幹線)と同じ固定編成の客車列車で(写真下)、外観の塗装は他車と同じく白地に赤いストライプが描かれ(但し、ストライプは車両に跨って描かれ、スイスの氷河急行車両に似ている)、先頭の機関車は何となくTGVに似ていますが、それもそのはず、この車両の製造会社はフランスのアルストム(ALSTOM)社で、TGVとはいわば兄弟関係。但し、本家TGVの客車は連接台車であるのに対し、こちらは普通の客車でした。
 その客車車体側面は空気の流れを考慮して斜めに傾斜しており、プラグドアが1両につき片側2ヶ所設置され、開閉ボタンを押すとドアが開くとともに足元の補助ステップが出てきます。基本は6両編成で3号車は食堂車(喫煙コーナーつき)となっており、1号車は1等車、6号車は動物同伴可能車です。車内の座席は一般の長距離列車と同じ固定式リクライングシート(集団見合い式)で、但し車内中央に仕切りがあるため「集団見合い」が1車両に2集団ある状態になっています。なお、各電車に装備されていたサイドミラーはこの高速列車にも装備されていました。空気抵抗が増しそうなものですが、敢えてとりつけられているところを見ると、運転手がドアの開閉をするためでしょうか・・・。

 



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