(写真)店舗外観
12月22日昼、ブリュッセル中心街のベルギー料理店「オ・ザルム・ド・ブリュッセル」に行って来ました。
ブリュッセルの都心にある飲食店街イロ・サクレ(Ilot sacre)地区のデ・ブシェ通り(肉屋街の意)は、写真のとおり、狭い通りの左右にベルギー料理やギリシャ料理、イタリア料理の店が軒を連ね、各店ともメニューを書いた看板を出す等激しい集客競争を繰り広げていますが、観光客目当ての店が多いためか、3ヶ所の例外を除いたほどんどの店が評判が芳しくなく(カタコトの日本語を覚えて日本人に呼びかけたり、日本語メニューでアピールする店もありますが、逆に勝手を知らない日本人客からボッタクリのような営業をする店もあります)、地元の人は基本的にこの地区の飲食店には入店しません。ただ例外が3店だけあって、一つが肉料理の「ヴァンサン」(Vincent)、二つ目がムール貝料理の「レオン」(Leon)、そして三つ目がこの「オ・ザルム・ド・ブリュッセル」(Aux armes de Bruxelles)なんです(ちなみに、この3店は、いずれも徒歩15秒以内の場所に集まっている)。

(写真)イロ・サクレ地区のデ・ブシェ通り。各店とも激しい競争のため西洋人とは思えないほど商売熱心ではある。

(写真)前菜のフォアグラ
デ・ブシェ通りのほぼ中央、交差点に面した角地に位置する「オ・ザルム」は1921年創業で、小エビのコロッケ、ムール貝、牛肉のビール煮等の典型的なベルギー料理を提供。店内は結構広く、奥の部屋まで合わせると200席近くあるようですが、人気店のため予約無しで行くと待たされることもしばしばあります(昼食を含む)。星付きではありませんが、古きよき西欧のレストランといった雰囲気で、テーブルセッティングは比較的フォーマルであり、クロークも完備されています(給仕のサービスも、適切)。ちなみに定休日は月曜日なので、日曜日でも昼から夜まで連続して営業しています。

(写真)オステンデ風グラタン(前菜)。オステンデは海岸の漁港都市で、グラタンの中身は白身魚、貝柱、ホタテなど。
メニューには肉料理のみならず海産物も多く(魚の値段は季節により変動するとして、魚料理は別紙になっている)、他店より多少お値段は張ります(前菜1皿10~30ユーロ、メイン1皿20ユーロ以上)が、基本的に他店よりも質がいいものを揃えています。例えば、定番のムール貝(写真)であれば(季節によもよりますが)実が大きいものを取り揃えており、どれもふっくら。貝を煮た汁もスープのように美味で、1人前を2人で分けても十分お腹一杯になります。ベルギー料理店ですが、ビール以外にワインもきちんとあります。

(写真)プロヴァンス地方風ムール貝
雰囲気も味もお勧めの「オ・ザルム」。ブリュッセル中心街でベルギー料理に迷ったら、ぜひ入店してみて下さい。
■オ・ザルム・ド・ブリュッセル
住所:Rue des Bouchers-Beenhouersstraat,13 B-1000 BRUXELLES
電話:+32-(0)2-511-5550
公式HP:http://www.armebrux.be/
営業時間:12:00~23:15(連続営業)
定休日:月曜日
使用言語:英語、仏語、蘭語
予算:1人30~60ユーロ(飲み物含む)
持ち帰りメニューあり。日本語他6ヶ国語のメニューあり。