マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 




 6月8日午後0時半ごろ東京・秋葉原で発生した、無差別殺人(通り魔)事件。警察による捜査が徐々に進み、現行犯逮捕された派遣社員の加藤智大容疑者(25歳)が自分の犯行を予告する書き込みをインターネット上に行っていたり、自分の名義でレンタカーを借りていたりと犯行の経緯が報道されるようになってきましたが、死者7名、重軽傷者10名(警察官1名を含む)を出したこの事件は、国境を越えて、CNNやBBCでは映像つきで事件が報じられています。既に米英中の報道については紹介されていますが、フランスでも、仏報道社(AFP)、「ル・フィガロ」(新聞)、「TF1」(仏テレビ民放)、「ユーロニュース」(ケーブルテレビ)等で報道されました

 この内、8日付けの「ル・フィガロ」紙(インターネット版)は、AFPとの共同記事で、「東京:群衆の中で刺殺」と題する記事を掲載。毎日新聞の撮影した写真を引用しつつ、「日本の首都の繁華街で男が狂気に取り付かれ、包丁で6人を刺殺」「第一報によれば、殺人犯はカトウ・トモヒロという25歳の男性で、時事通信によれば、彼は警察に『生きることに疲れた』『人を殺すために秋葉原に来た。誰でもよかった』と話しているという。」「秋葉原地区は近年、日本のサブカルチャーの天国になっていた。最新の電子機器、テレビゲーム機やマンガを打っているお店の他、日本のアニメを収蔵する美術館や、メイドやテレビゲームのヒロインの格好をしたウェイターがいるカフェがある。」「この殺人の狂気は、大阪市のイケダ小学校において精神病者が肉切り包丁によって行った虐殺が発生してからちょうど7年後だった。」等と報じています。
 また、「TF1」でも、8日午後1時のニュース(日本時間同日午後8時)の中で、数秒間、映像つきで事件が報道されました。

 繁華街での通り魔事件は日本でもごく稀に起きていますが(東京では、1999年9月8日の池袋通り魔事件:2名死亡。加害者は死刑確定)、今後公共の場を歩くときは、「場合によっては、こういう場所で犯行を行う通り魔がいるかもしれない」という意識を、どこか頭の隅に持っておこうと思います。

 それにしても、10日付けの日本の報道では、事件を受けて秋葉原の歩行者天国は当面中止となるそうですが、警察の警備上止むを得ない一方で、何やら「テロに屈した」感もあり、残念でなりません。

 最後に、改めて、被害に遭われた方の冥福をお祈り致します



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
こういう事件が起きると (Proximus)
2008-06-12 23:33:09
 何故か犯行原因を社会に還元しようとするマスコミも、さすがに今回は残忍すぎて犯人を庇いきれない様子。

 それでも一部民放は、「格差社会が原因」「ハケンが原因」とかいって騒いで、むりやり与党批判・大企業批判につなげようとしてたけど。

 犯人みたいな境遇でも、マジメに働いている若者もいっぱいいるのにね・・・。
 
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