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マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 



(写真は後日掲載の予定)

 12月1日から3日まで、駆け足で2泊3日のロンドン旅行に出かけてきました。

 実は、イギリス・ロンドンへの旅行は予てから計画していたのですが、英仏海峡を渡る際の費用が高いのと、狂犬病未発生地であるイギリスは動物検疫が厳格でマオ猫を連れて行けないのとで、長らく検討すらしていませんでした。ところが最近、「ユーロトンネル」社が1泊2日で格安(通常運賃の半額程度)の往復利用券を発売しているのを知り、「それでは1泊2日程度ならマオ猫も家に残してでかけられる」とのことで、急遽イギリス行きが決まったという訳でした。

 初日の1日は、午後8時ごろブリュッセルを出発し、ただひたすらユーロトンネルの入口がある仏北部の海岸都市カレー(Calaisへ。というのも、ブリュッセルからカレーまでは200キロ近くあるところ、2日(土)は朝8時58分発の車両輸送列車(後述)を予約していたので、あまり生活リズムを崩してまで土曜日早朝出発(しかも、200キロの高速道路を時間に遅れることなく走る)とするよりは、先にカレーに到達していたほうがよいと思ったからで、結局この日は午後11時半ごろ、カレーのユーロトンネル入口付近にあるホテル・イビスに投宿しました。

 翌2日、朝8時ちょうどにホテルをチェックアウトすると、冬の欧州らしくあたりはまだ暗闇。高速道路からユーロトンネル英仏海峡トンネル。英:Channel Tunnel、仏:Tunnel sous la Manche)入口へと向かいました。1994年開業の「ユーロトンネル」は、イギリスのフォークストン(Folkestone)とフランスのカレー(正確には、カレー近郊の自治体コケル(Coquelles))を結ぶ全長50.49キロの鉄道専用トンネル(うち水深約60メートル部分まで潜る最深部を含む海底部分は37.9キロと青函トンネルを抜いて世界第一位。なお青函トンネルの全長は53.85キロ)。

(写真)ル・シャトル外観(別の日に撮影)。機関車に一番近い貨車は覆いが可動式になっている。

 トンネルには、ロンドンとパリ、ブリュッセルを結ぶ高速旅客列車「ユーロスターEurostar)」、フォークストンとカレー間を往復する車両運搬列車(カートレイン)「ル・シャトルLe Shuttle)」、及び各種貨物列車が通過します。この内、「ユーロスター」は、普通の国際列車のように駅から駅まで旅客を運ぶ列車で、ユーロトンネル部分も高速で通過してしまうだけですが、「ル・シャトル」は、トンネル部分のみを往復するカートレインで、カーフェリーのようにトラック、バス、自動車、二輪車を運搬。うち、トラックについては専用貨物列車(車両搭載部分は鉄格子で仕切られているだけで、走行中、運転手は別の客車に搭乗する)に、その他は大型の有蓋貨物列車に搭載します(背の高いバスには一階建て有蓋車が、1.85メートル以下の自動車等は内部が二階建て(二層構造)になっている有蓋車がそれぞれある)。それぞれの有蓋貨物列車は編成の前端と後端が大きく開くドアと2階デッキに登るスロープを備えた「出入口車」となっており、ドライバーはそのままホームから車を運転して列車内に「乗り入れ」ます。

(写真)トラック用のシャトル貨物列車。気密構造にはなっておらず、ドライバーは別の客車に乗り移る。

 列車内は、高速(時速160キロ)でトンネル内部を運転するため気密構造になっており、搭載車両は1列で進行方向を向いたまま停車。自動車・バス内の乗客は、車両搭載後は自由に貨物室内を歩き回ることもできます(火災探知装置の誤作動を防ぐため、有蓋貨物車内はヘッドライトやカメラのフラッシュは使用禁止)。自動車用の有蓋貨物車は前述のとおり二階建てで、3両ごとに1ヶ所、上下デッキを行き来できる階段と、旅客用トイレが設置されていました。 

(写真)ル・シャトルの車内。二階建て構造で、右手に階段が見える。



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