(写真)店舗外観
皆さん、「焼肉」というと、どんな食事を思い浮かべますか?
私はというと、まずはキムチとナムルを注文し、タン塩を味わってから、おもむろにカルビとロースを焼いてタレを付け、たっぷりのご飯とともにお腹に放り込む、といった感じで、価格帯としては一人3000円~4000円が相場か、と思っていました。特に私は、肉とタレとご飯のハーモニー重視で、「焼肉はご飯がすすむ料理」の代表格と思っていました。
(写真)個室が並ぶ店内
・・・ところが!!世の中には、なんと、「ご飯が進まない焼肉」というものがあるのです。いや、正確に言うと、「牛肉が美味しすぎて、ご飯が進まない焼肉」。それが、今回私が友人らと訪れた焼肉店、「薩摩牛の蔵」広尾店でした。
東京都港区南青山。地下鉄日比谷線「広尾」駅を降り、瀟洒な高級住宅街「広尾ヒルズ」の中を歩くこと約10分。日本赤十字社・広尾病院の目の前の通り沿いに、「問題」の「薩摩牛の蔵」はありました。
一見、特にこれといって特徴の無い外観で、わりと新しいお店なのか焼肉店としては綺麗さっぱりしていますが、むしろ間口は狭いくらいです。予約は午後5時でしたが、現場には5分前ぐらいについたので、さっそく入店。店内は1本の廊下の左側に個室が並んだ形式で、私はその中の4人用個室に通されました。中央にはガスで加熱するタイプの鉄板が置かれ、すぐ上に煙突と鉄板専用の照明が取り付けられ、この部屋の主役はあくまで鉄板であることを強調しています。
(写真)上タン塩
(写真)上カルビ、上ハラミ、上ロースを含む薩摩盛(2~3人前)。高級焼肉ゆえ、1枚の肉は大きめ。
メニューを吟味した後、上タン塩、薩摩盛(上カルビ、上ハラミ、上ロースを含む2~3人前の盛り合わせ)、極上ハラミとごはんを注文(なお、注文量は2人前)。聞けば、出しているお肉は全て鹿児島県産の黒毛和牛だそうで、着席早々、この日の牛肉を納入した畜産農家(このお店では「蔵元」と呼んでいる)の紹介がありました。さすがにそのためか、薩摩盛は5000円、上タン塩は1500円、極上ハラミは2000円とどの肉もお値段は比較的高め。しかし、はじめに出てきた上タン塩を一口食べ、その旨みと弾力を知ってしまうと、決して高くないと思えるから不思議です。
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