(写真)上ロース
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上タン塩を賞味した後、次に、「上カルビ」を、恐る恐る投入。しばし焼いた後、まだピンクな状態で、お塩だけ少し付けて頬張ると・・・まるでスポンジに含まれていたように脂がスープのようにジュワっと染み出し、口の中いっぱいに広がります。「これが上カルビか!!」と唸らせるその味はまさに「極上」。肉には、「サシが入っている」というより、もはや「サシが優勢になっている」状態で、「極上カルビにしたらサシだけの肉になってしまうんじゃないか」と危惧を覚えるほどです(笑)。
(写真)上カルビ
続いて食した上ハラミ、上ロース、極上ハラミは、上カルビよりは脂身が少ない分、肉の味を香ることができますが、やはりこれらの肉も、十分交雑したアブラが口の中で染み出します。しかし、上ハラミがあまりにも美味すぎて、極上ハラミとの違いがあまり感じられませんでした・・・。
(写真)極上ハラミ
最後に、赤身三種盛(カルビ、ロースなど、2700円)を注文。「赤身」というだけあってさすがに脂身は上カルビや上ロースには及びませんが、その分肉の旨みが香り、そしてなによりも脂身の連続してやや疲れ始めた胃を労わってくれます。とはいえ、そこは「牛の蔵」。普通の店で食べたら上カルビ、あるいはサシ入りの上級?肉として出されてもおかしくないような肉を、「赤身」扱いしてくれます。
これぞ、究極の和牛、究極の焼肉です。
(写真)カルビ(並)
(写真)焼いているところ
あまりの美味さに、白米の存在を、タレの存在を忘れ、ひたすら塩だけで肉の味を楽しんだ私。
敢えて断言します。これは「焼肉」ではない、「和牛焼肉」という全く新しいジャンルの料理です!
■薩摩牛の蔵・広尾店
気ままポイント:5(★★★★★)
住所:東京都港区南青山7-13-13
(日本赤十字社広尾病院前郵便局の目の前。地下鉄日比谷線「広尾」駅下車)
電話:03-5766-7566
公式サイト:http://www.ushinokura.com/
定休日:年中無休(正月、お盆を除く)
営業時間:11:30~14:00、17:00~23:00
(有名店なので、予約したほうがよい)
※他に大門店、赤坂店あり。
こちらでは、焼き肉というと前日から韓国風タレ(しょうゆ、みりん、玉ねぎ、ごま油、梨のすりおろし)に漬け込んで、それでも「肉の味がいまいち」と悲しんでいる状況です。
ごはんもすすまないけれど、お肉も進まないから食べ過ぎにはなりません。