伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

9/12 「マルクール事故(フランス)放射能もれなし、ってほんと?」山本節子さんブログより

2011-10-10 10:24:49 | 放射能問題
9月12日発生 フランスの低レベル核廃棄物処理施設での爆発事故について
ジャーナリストの山本節子さんが記事を翻訳してブログにupしていた。

山本節子さんは、ゴミを燃やして処理することの問題点を警鐘していて、ゴミ処理問題学習会でお会いした。
「ゼロウェイスト宣言」予定の葉山町長との面談にも同席させていただいたことがある。

山本さんブログ「WONDERFUL WORLD」より

マルクール事故(フランス)① 放射能もれなし、ってほんと?
 遅くなりましたが、フランスで起きた原発関連施設の爆発(9月12日)について一言。

 仏南部の核施設で爆発、1人死亡 4人負傷

2011年09月13日 14:41 発信地:コドレ/フランス

【9月13日 AFP】フランス南部マルクール(Marcoule)の放射性廃棄物処理施設で12日、爆発があり、1人が死亡、4人が負傷した。
仏原子力庁(CEA)によると、爆発があったのは仏電力公社(EDF)の子会社SOCODEIの低レベル放射性廃棄物処理施設セントラコ(CENTRACO)。
フランス原子力安全局(ASN)は事態は収束したと発表する一方、負傷者のうち1人は重体であると明らかにした。(①後略)


 爆発したのは、ごみ問題に関わる人ならおなじみの「溶融炉」のようです。
フランス政府はすぐに、「放射能漏れなし」[負傷者に被曝もない」と発表、各紙も「廃棄物貯蔵施設の火災」「産業事故に過ぎない」などと伝えましたが、原因は不明。
死者の遺体が完全に炭化していたとの報道もあり、爆発による放射能汚染も強く疑われますが、以後、続報は見当たりません。

 報道規制も強いようです。
これはおそらく、マルクールが「国防施設」だからでしょう。
マルクールはフランスの「核」武装のための材料供給基地として1956年に開設されました。
プルトニウム生産のデータ提供を皮切りに、より強力な破壊力を持つ核兵器の開発が求められるに伴い、熱核爆弾の燃料として、トリチウムを生産する原子炉も設けられたのです。②

 今は、高速増殖炉(フェニックス実験炉)、Mox燃料製造工場(使用済み核燃料使用、メロックス)、高レベル核廃棄物の研究所(アタランタ)、そして今回事故をおこした、核廃棄物の処理センター(セントラコ)など、官民入り乱れた一大核コンビナートのようですが、事業の中心はおそらく、核廃棄物の処理でしょう。
つまり、東海村と六ヶ所村、敦賀が一緒になったような場所です。

 爆発した溶融炉では、防護服や手袋など可燃物と共に、バルブやポンプ、工具などの金属も一緒に処理していたというから、炉温も1000℃以上はあったはず。
実は日本でも、1997年、動燃(東海村)のアスファルト固化施設でよく似た事故が起きています
溶融固化物を詰めたドラム缶から2メートルの火花が上がり、いったん消火したものの、しばらくして建屋が爆発したという事故。
当然、このときも放射能漏れと作業員の被曝が報告されていますから、マルクールで放射能漏れがなかったなんてありえない

 核廃棄物の「焼却」「溶融」処理は、こうして潜在的な危険がつきまとっているため、立地も限られます。
マルクールでも、各地の原発から押し寄せる大量の核廃棄物をせっせと処理していたのでしょうが、それが「危険」なことがばれると、フランスでも「原発ノー」の声が高まりかねない。だから、政府も産業界も(もちろん御用学者も)、完全に情報を遮断し、環境汚染や人体被害については口を閉ざしているのです。
原発をとりまく状況は、どの国も同じなんですね。2011.10.3

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2826822/7761376
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-14879557

続きは
マルクール事故② 死者は被曝していた

マルクール事故③ 秘密のベールに包まれて

原発推進を国策とするフランスは何より「人心安定」を優先し、「ダイジョウブ」「問題ない」を連発している。
もっと被害が深刻なこの日本でも、同じ状況が、現在進行形。







最新の画像もっと見る