


アカマツなのか、クロマツなのか・・・などということはわかりません。
なんかニョキニョキと出ているので、撮ってみました。これが「松ぼっくり」になるのかなと思ったんですけど、調べてみたら、これは雄花なんだそうです。「松ぼっくり」になるのは雌花なんだそうで、マツの世界もいろいろとたいへんみたいです。






この時期、ほとんどのサクラが散ってしまった三神峯公園に来てみると、ツツジが実に目立ちます。今回は、これを見に来たと言ってもいいと思います。ウワミズザクラが咲いて、ツツジが咲くと、「三神峯の春」はおしまいですかね。



昨日の記事(5月7日の仙台散策)にも書きましたけど、こういうのを何年も前から見ているので、フゲンゾウっていうのは(ツバキみたいに)花がまるごと散るものなんだと思っていたんですよ。でも、ネットで調べてみたら、自然に散ったわけではなくて、スズメの仕業らしいのです。
ちなみに、ツバキは花がまるごと落ちたように見えますけど、雌蘂(めしべ)とかは残っているそうです。考えてみればあたりまえの話で、雌蘂も散ってしまったら、実が成りません。
しかし、このフゲンゾウは、花柄(花軸)から散っています。まさしく「まるごとの花」が散っているわけです。スズメの仕業かどうかはともかくとして、自然に散ったわけではないということは明かだと思います。
サクラは花びらの底の方に蜜をためるんだそうです。ヒヨドリやメジロなどは花の中にくちばしを深く入れて蜜を吸うのですが、スズメはくちばしが太くて短いので、直接蜜のたまっているところを潰して吸い、そのときに花がちぎれて落ちるのだそうです。こうした現象は昔からあったというわけではなく、1980年代くらいから見られるようになったとのことです。


でも、フゲンゾウと同じで、花びらは散っていないのに、まるごとの花が散っています。スズメの仕業なんでしょうか?


1枚目でダランと垂れ下がっているのが雄花序、その上にチョコンと立ち上がっているのが雌花序ということだそうです。
2枚目は、雌花序のアップです。赤くて二股になっているのが雌蘂(めしべ)なんだそうで、白くてちょっと膨らんでいるところが子房になるんだと思います。だとすると、これが膨らんでクルミの実になっていくということになります。
そういう過程をオッカケしてみたいという気持ちもあるんですけど、それだけの気力や体力がカエサルにあるとは思えないので、たぶん、無理だと思います。無理だと思うんですけど、ちょっとやってみたいという気持ちもあります(笑)


カエサルは「ウワミズザクラのファン」で、5月になっても三神峯公園に来るのはウワミズザクラを見るためと言ってもいいと思います。でも、こんなところにウワミズザクラがいるということは、初めて気がつきました。
ウワミズザクラって目立たないんですよね。この後、公園東端のウワミズザクラを見に行って戻って来るわけですけど、このウワミズザクラには気づかず通り過ぎちゃうところでした。


さっきの1枚目も、こっちの1枚目も、写真の撮り方が下手だと言われたらそれまでなんだけど、ウワミズザクラって目立たないんですよ。
ウワミズザクラというサクラがあるということを知っていて、この時期に、ここで咲くということを知っていないと、ちょっと気がつかないんじゃないかという気がします。


残っている花は残っているんですけど、全体的にはほとんど散っていると言っていいと思います。当然のことながら、散っているのは「花びら」で、萼(がく)や蘂(しべ)はしっかりと残っています。


地面に落ちているのは「まるごとの花」で、「花びら」は散っていません。スズメの仕業なんでしょうか?


ほとんど散っているわけですけど、散っているのは「花びら」です。よーく見てみると「まるごとの花」もあるんですけど、多くはありません。

考えられること(その1)として、スズメの嗜好があります。スズメにとって、フゲンゾウやギョイコウの蜜は美味いんだけど、カンザンはそれほどではないということがあるかもしれません。
考えられること(その2)として、スズメがサクラの蜜を吸い始める時期ということがあります。蜜を吸い始めるのは5月になってからで、そのときに満開だったフゲンゾウやギョイコウが狙われたという可能性もあります。
スズメの食性が時期によって変わるということもあると思いますが、他の野鳥たちとの関係だという気がします。サクラ好きの野鳥たちがサクラの開花に合わせて北上していった後で、スズメが「残り物」のフゲンゾウやギョイコウを狙うようになったということかもしれません。


雌蘂が葉化するサクラとしてはイチヨウが知られていて、「一葉」という名前もそこから来ているそうです。なかなかそういう写真が撮れないんですけどね。
フゲンゾウ(普賢象)も、葉化した雌蘂が普賢菩薩の乗っている象の鼻に似ているというのが名前の由来らしいです。でも、どこをどう見れば、この雌蘂が像の鼻に見えるのか、わかりません。
もっとも、月を見て、ウサギが餅をついているように見えちゃう人もいるわけです。見えちゃう人には見えちゃうんでしょうね。
スズメなどの鳥が落としたのは、散り際じゃなく満開の花、下の駐車場からすぐ近くの大島桜はきれいに咲いた花が落ちていたのを撮ったことがあります。
http://livedoor.blogimg.jp/myu_22/imgs/c/5/c55bf55e.jpg
小花柄(しょうかへい:さくらんぼでいう軸の部分)が落ちていませんでした。
普賢象、御衣黄、鬱金などは小花柄から落ちています。
それに、ツバメの飛び方とも違うと思います。ツバメは羽ばたかないときは翼を広げて「滑空」するわけですけど、スズメは羽ばたかないときに翼をたたんでしまいます。
スズメの飛び方、「波状飛行(バウンディングフライト)」と言うらしいです。ハクセキレイも同じ飛び方をします。
ネット上に流布している「スズメ犯行説」によれば、スズメがついばむのは花の奧の方(花柄の先)のはずで、そのことによって花が落ちるとしても、花柄は残るはずなんですよね。
仮説を重ねても話がややこしくなるだけだと思って本文中には書かなかったのですが、「犯人」はあえて花柄を食いちぎることで花を地面に落とし、落ちた後の花から蜜を吸っている可能性があると思っています。
その容疑者として、やっぱりスズメは外せないという気がします。