遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

貝の川~北小金貝塚公園

2019-08-12 16:46:03 | パワースポット情報
今回の旅の最初の目的は、令和3年にもいよいよ正式に世界遺産登録決定かと言われている北の縄文遺跡に入っている、北黄金と入江貝塚を久しぶりに見たい、と思ったことがきっかけでした。

毎年縄文夏祭りに登場する北海道唯一の国宝、

中空土偶カックウ君(*^_^*)

こちらはレプリカですが、一度だけ本物を見たことがあります♪

カックウ君の名前の由来は(女性だけど)
南茅部町(みなみかやべ)の中空土偶(ちゅうくうどぐう)なのでカックウ君。
(誰だ名前つけたやつとかいうのはなしで笑)



数年前、縄文夏祭りでの全セミナー出た人に皆勤賞として配られた本
↑皆勤賞もらいました(笑)


その中のカックウ君紹介コーナー
このページに描かれている渦巻きのイラストですが、同じように巨石文明を持つケルト(ストーンヘッジなどで有名)でもこの三つの渦巻きは神聖な紋章として使われています。

身体の内部が空洞に作られた現存する土偶の中では日本最大。

わたしは、この土偶の中を見るためCTスキャンしようと病院に持って行ったら、診察券を作ってと言われてカックウ、女性で登録した話が好きです。
世界初、診察券を持つ土偶(*^_^*)
(なにせセミナー出まくっているのでこぼれ話たくさん知っています笑)
そんなカックウ。



小樽博物館の縄文人さん。
こんな生活の中で、あんなにも高度な土器や土偶を作ったとは!



新潟の国宝火焔型土器で、これこそが高度な土器でしょう。

芸術は爆発だと言った岡本太郎さんがその芸術性を見出したことでも有名です。
ちなみに太郎さんはこの炎のような土器を見て、『この土器は深海のイメージだ、縄文人は深海を知っていた』と話していたそうです。

火と水。
真逆のものなのにそれを感じるのはすごいですよね。

札幌では時々縄文祭りが開催されるのですが、毎年札幌市のチカホ(地下歩行空間)で、7月に縄文夏祭りが開催されていて、この土器もそうですが、全国の様々な縄文土器や土偶や遺物が展示されています。

わたしはここのセミナーに毎回参加しているのですが、今年のテーマは
7月27日(土)入江・高砂貝塚
7月28日(日)北黄金貝塚
でした。

入江貝塚は洞爺湖から車で10分ほど、北黄金貝塚は車で30分ほどの場所にあります。
北黄金貝塚は公園になっていて、縄文のムラを再現しています。

世界遺産登録に向けて、入江も北黄金と同じようなムラを再現していて、来年にも資料館がオープンするという話で、今も公園の部分は見れますよ、なんて学芸員さんがおっしゃるものですから。

それは!と見に行ったのです。



ちなみに入江貝塚で復元中の竪穴式住居

んーー。
まだまだ全然できていないんですけど!
ということで、貝塚を見るのを楽しみにしていた姪のためにもと、
姉に頑張ってもらい、さらに30分車を飛ばしてもらっての、北黄金でした。



皆さまがよく知る縄文といえばこれでしょう。
亀ヶ岡遺跡の遮光器土偶さん。
ちなみに、シャコちゃんと呼ばれています。

こちらは、ふるさと創生の1億円で駅舎に造られたことでも知られています。
興味ある方は調べてみてください(笑)



話を北黄金に戻します。

この公園の圧巻は貝塚を再現した白いホタテ貝の川でしょう!
公園の入り口から小高い丘を登っていくと、そこに真っ白い川のように広がっています。



この丘を登ります。

再現されているものの長さはわかりませんが、もともとの貝塚は70メートルありました。


こんな感じでずっと川のように貝が置かれています。
ここにあった遺跡の上に新しく貝や鹿の角や骨などを置いて再現しているのです。

アップにするとこんな感じ



こんな風にずっとどこまでも丘の上に続いていきます

ちなみにこの川的なのは、この遺跡の貝塚では一番新しいもので、5500年前だそうです。




ほかにも6500年くらい前の一番古い貝塚もあります。

このB地点貝塚から出てくる貝の種類は温暖な地方のもので、当時の北海道は今のように寒くなくて温暖だったことがわかります。

その頃は地球全体も暖かく、海も今よりずっと内陸にあり、この貝塚のある公園のすぐそばが海岸線でした。
今は海は少し離れていますが、丘の上から海が見えます。

貝塚ってゴミ捨て場のように学校で習ったかもしれませんが、実は違います。
今でいうお葬式的な、魂を天上へ帰すための儀式の場だったそうです。

縄文時代の人たちは、すべてに命を見出していて、生き物も人間も物もすべて、天上界(天国的な)世界に戻してあげる発想があり、貝塚はそれらのものを埋葬していた場所であり、ここで宗教的儀式も行われていたと思われれる遺物も発見されています。

貝塚から当時の人の骨も見つかっているのですが、貝の成分によって、かなり状態を保ったまま発見されるので、ここで見つかった人骨は学術的に多くの貢献をしたと言われています。

縄文の遺跡がある場所には、必ず泉が存在します。



このムラにも泉と小川がちゃんとあります。

昔はこんな小川が近所にあったのに、いつの間にかコンクリート化されて悲しかったなんてことを思い出します。
(↑1998年にアップしていたエッセイで、引っ越したときにホームページのリンクが切れていたので、つい先ほど別のブログにアップしましたので、よかったら飛んで行って読んでみてください(*^_^*))




こちらでは縄文時代のお家も再現されています。

地面を掘って丸太を組み、その上にわらを乗せます。
中は結構広くて、真ん中にかまどがあり、藁のゴザを引いて寝たりしていました。

祭壇などもあったと言われていて、建物のことも詳しく書きたいのですが、それはまたいつか(笑)

この遺跡もそうなのですが、何千年も前の遺跡が何層にも積み重なって、いろんな時代の土器や貝塚や土偶などの遺物が出てくるのです。

これは、この場所に同じ文化を持つ人たちが先祖代々ずっと暮らしていたからで、縄文時代は一万年続いたと言われていますから、こんなにも長く同じ文化が続いたことは世界的に例がなくて。
平和だからこそここまで続いたのです。

ここの遺跡から、幼い頃にポリオ(小児麻痺)にかかり、一生寝たきりだっただろう青年の骨も見つかっていて、それは、障害を持った人たちもケアして、ムラという単位での共同体で支えあって、役割を分担して平和に暮らしていたからです。



土地が豊かだったので、奪い合う必要もなかったし、弱いものを助けて、分け合うという発想で生きていたとされ、すべてのものを敬い、石うすですら捨てるのではなく、天国へ送るとういう発想でいた。

そんな高い意識を持つ縄文人が自分たちの祖先なんだと思うと、もう、誇らしくて、好きで好きで光線が体中から出てしまうのです(笑)

とにかく縄文最高~となって帰ってきました(*^_^*)

以上で今回の旅のレポートは終了です。

次回のために下見をしてきた場所もありますので、また近いうちに洞爺方面の現地に行って、レポートしたいと思います(*^_^*)



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