★★★★☆ 2019年/韓国 監督/ウ・ミンホ
まるでスピルバーグのスパイ物のような風格。端正な絵作りで抑えに抑えた演出と森で逃げ惑うパク部長のスローモーションなど叙情的シーンとのコントラスト。そしてあのラストカット。暗殺を成し遂げてどうなる?と高まる気持ちをあのカットで収めるセンスに完敗。傑作。
イ・ビョンホンとクァク・ドウォンが確執の関係というキャスティングが最高。2人とも絶体絶命のところで足元を見るというシーンがあるし、日本語で友情を交わすシーン、盗聴中に歌い出すシーンなど、さらりと差し込まれるカットが心を揺さぶる。まるで付け入る隙がない。完璧。