★★★☆ 2008年/日本 監督/森田芳光
「何と申していいのやら」
恥ずかしながらオリジナルは見ていません。トヨエツ見たさに鑑賞。
壮大なコント、という感想の方がいて、まさかね、と思っていたら、あららほんとだ。まるで小学生の学芸会みたいなんです。この佇まいが。セリフはキチンと、はっきりと。演技はみんなにわかるように少しくらいオーバーで。セリフを言う時は、他の人とカオがかぶらないように。劇となるともじもじしてしまう子供たちへのお手本ビデオみたいなんですよねえ。
だんだん話が進む内にそこそこ面白くはなってきます。つまり、物語そのものの面白さ、脚本の良さはわかる。それでも、このとってつけたような、ぷかぷか浮きまくっている感じはなんざんしょ。それはね、おそらく導入部分の違和感をずっと引きずってしまって、作品世界に入り込めないからだと思います。
つまり、冒頭のシークエンスです。
窮地に陥った9人の若侍たちがなにやらこそこそと相談をしあっている。そこに、素浪人が登場。「待て待て、おまえさんらの思惑はちょっと違うんじゃないかい?」というところに至る最初の部分。本来ならば、いきなり本題から入ってスピーディに物語が動き出す、という「ツカミ」になるはずの冒頭シーンが、違和感いっぱいなんですよね。だから、ずっと乗り切れないんです。
違和感の最も大きな原因は、話が呑み込めないということ。何が起きているのか、さっぱりわからん。こいつら何であつまってんねん。この素浪人は誰やねん。そもそも、そんなことわからなくてもずんずん話が進めば、気にならなくなるはずなんですけども、そうは問屋が卸さない。この状況に説明が欲しくて仕方ないのです。もしオリジナルでは違和感ないのだとしたら悲しいかな、役者陣の据わりの悪さというのが大きいのかも知れません。9人の若侍たちのとってつけたようなマヌケぶりと織田裕二のとってつけたような力みぶりと。
中村玉緒&鈴木杏のコンビもちっとも楽しくありませんでした。エツ様のカツラ姿がイマイチだなあ、と鑑賞前は思っていたのですが、実際に見てみるとなかなか素敵でした。「いい子だ」という低音ボイスに聞き惚れました。作品がつまらないので、後はその「いい子だ」だけを脳内リフレインさせて、最後まで鑑賞しましたとさ。
「何と申していいのやら」
恥ずかしながらオリジナルは見ていません。トヨエツ見たさに鑑賞。
壮大なコント、という感想の方がいて、まさかね、と思っていたら、あららほんとだ。まるで小学生の学芸会みたいなんです。この佇まいが。セリフはキチンと、はっきりと。演技はみんなにわかるように少しくらいオーバーで。セリフを言う時は、他の人とカオがかぶらないように。劇となるともじもじしてしまう子供たちへのお手本ビデオみたいなんですよねえ。
だんだん話が進む内にそこそこ面白くはなってきます。つまり、物語そのものの面白さ、脚本の良さはわかる。それでも、このとってつけたような、ぷかぷか浮きまくっている感じはなんざんしょ。それはね、おそらく導入部分の違和感をずっと引きずってしまって、作品世界に入り込めないからだと思います。
つまり、冒頭のシークエンスです。
窮地に陥った9人の若侍たちがなにやらこそこそと相談をしあっている。そこに、素浪人が登場。「待て待て、おまえさんらの思惑はちょっと違うんじゃないかい?」というところに至る最初の部分。本来ならば、いきなり本題から入ってスピーディに物語が動き出す、という「ツカミ」になるはずの冒頭シーンが、違和感いっぱいなんですよね。だから、ずっと乗り切れないんです。
違和感の最も大きな原因は、話が呑み込めないということ。何が起きているのか、さっぱりわからん。こいつら何であつまってんねん。この素浪人は誰やねん。そもそも、そんなことわからなくてもずんずん話が進めば、気にならなくなるはずなんですけども、そうは問屋が卸さない。この状況に説明が欲しくて仕方ないのです。もしオリジナルでは違和感ないのだとしたら悲しいかな、役者陣の据わりの悪さというのが大きいのかも知れません。9人の若侍たちのとってつけたようなマヌケぶりと織田裕二のとってつけたような力みぶりと。
中村玉緒&鈴木杏のコンビもちっとも楽しくありませんでした。エツ様のカツラ姿がイマイチだなあ、と鑑賞前は思っていたのですが、実際に見てみるとなかなか素敵でした。「いい子だ」という低音ボイスに聞き惚れました。作品がつまらないので、後はその「いい子だ」だけを脳内リフレインさせて、最後まで鑑賞しましたとさ。
ずいぶん以前にコメントさせて頂いて(山家生活の
記事が多かった頃です)以来ですが、映画も
好きなので、ここのところの更新率が上がってるのが
とても嬉しいです。
そして、今回の「椿三十郎」。
ホッとしました~そうそう、そうなんですよねえ!と。
上手く表現出来そうになかったので、「言い様のない
映画」と自分の中で分類していたのですが。
なんで、あんな変なコメディみたいになっちゃったんでしょう。
最後のトヨエツ様と織田さんの切りあうシーンなど、
この撮り方は漫画の劇画タッチを真似てるの?と
考えこんでしまいました。
つい長々と書いてしまいました。スイマセン。。。
これからもレビュー楽しみにしています。
この作品、どう感想を述べていいやら大変困ります。というのも、オリジナルはみなさん傑作と言われるような名作でしょう?つまり、お話としては大変面白いものなのでしょう。でも、この佇まいの奇妙さというのは、いかんともしがたいです。
とにかく9人の若い侍たちのキョドった演技と織田君の張り切りぶりがダメでした。
かなり以前にオリジナルを見た時もコントのようなやり取りにビビッた覚えが。
オリジナルはラストの血吹雪がメッチャ有名なんですが、その部分だけを変えたんですよね。
そのほかは全てそっくりリメイクなのに・・・。
これと同時期に公開された「犯人に告ぐ」のトヨエツのほうがステキでした。
ミチさんは結構堪能されたようですけど、オリジナルをご存知だったから?
私にはもうどう見ても学芸会にしか見えなくて…。
それをはっきりするためにオリジナルを見るべきなんだろうかと悩んでいます。