Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

シン・シティ

2008-04-20 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2005年/アメリカ 監督/ロバート・ロドリゲス
「宣伝マン泣かせ」


いつもは食指の動かぬジャンルに挑戦してみました。で、これが実に面白かった。こんな世界もあるんだ!と言う驚きの2時間でした。モノクロとはいえ、メタリックで硬質な映像はとてもスタイリッシュだし、アクセントカラーの赤やブルーがとても美しい。コミックらしい荒唐無稽さも、あまりに世界観がぴしっとできあがっているので、そんなアホなと突っ込むよりも、むしろカッコええやんか、と。

首が飛んだり、血が出るのは、全く駄目な私ですが、このモノクロ世界なら大丈夫。また、次から次へと出てくるナイスバディなオネエちゃんたちに目が釘付けでした。男は闘うことが生き甲斐で、女は色香が命、という設定そのものは、正直惹かれません。好みじゃないもの。でもね、ここまで徹底的に自分の世界を構築されると、とことん付きあったろうやないの、と思います。

さて見終わって、日本公開時に宣伝マンは上手に宣伝したんだろうか?ということを思ってしましまいました。ロドリゲス作品にはコアなファンの方がいて、その方達には敢えて大きな宣伝活動は必要ないんでしょう。でも、私のようなターゲットはどうでしょう?ブルース・ウィルスを始め、ハリウッドのビッグネームがたくさん出演していることは、大きなアドバンテージです。しかし、愛に生きた3人の男達の物語、みたいな紹介だとオムニバスかな?くらいの気持ちで、観たいというところまで行き着きません。とはいえ、残酷な描写も多く「みなさん、こぞってどうぞ」とも言い切れない。これは、宣伝マン泣かせの作品ですね。まあ、こういうテイストの映画は、宣伝よりもクチコミで売れる方が正しい在り方なのかも知れませんが。

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