★★★★☆ 1956年/アメリカ 監督/マービン・ルロイ
伝説のトラウマ映画ようやく鑑賞。NHKBSありがとう。
庭師を焼き殺した後、嬉々としてピアノを弾くローダ。その甲高い音色が部屋から聞こえて戦慄。周囲の大人にはウケのいい立ち居振る舞いはサイコパスそのもの。恐怖を緩和させるためのカーテンコールも今見ると不気味極まりない。
何の躊躇もなく人殺しする少女の描写は確かに恐ろしいが、私は母の恐怖に共鳴してしまう。子を産んだ女性なら大なり小なり思うのではないか。「この子がこんなに○○なのは自分のせい」と。もちろん、優性思想は否定されるべきものだが、母子の血の繋がりという点では普遍的な恐怖物語だと思う。