Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

岸辺の旅

2018-01-28 | 日本映画(か行)
★★★★ 2015年/日本 監督/黒沢清

(Amazonプライム)

うっかり未見だった1本。
黒沢版「黄泉がえり」とでもいいましょうか。
意外とファンタジー色が強いなと思ったら原作があるんだね。
突然ぼおっと現れる死んだ浅野の佇まいはさすがで、
同じく幽霊の小松政夫が死後の世界に行く演出もいつものぞっとする黒沢節で興奮。
しかし中盤以降、ややロマンチックな展開でトーンダウン。
監督によっちゃあ、もっと恋愛ファンタジーに振れる物語なので、
隅から隅まで黒沢印であることは間違いないのだが、ファンとしては物足りない。
浅野が深津をあの世に引きずり込まんかなあと期待したんだが。
せめて、深津はもう死んでるというオチ、またはヒントはないのか。
黒沢ファンゆえの欲しい欲しい病が出てしまう作品である。
やはり近年ではクリーピーが最高だな。


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