★★★★☆ 2012年/日本 監督/大友啓史
(映画館にて鑑賞)
「佐藤健の色気と狂気にノックダウン」
「とりあえず主人公がカッコよくスクリーンに収まっていれば、それでいいじゃないか。」
と、そこまで言い切れる作品は案外少ない。
しかし、この「るろうに剣心」は久々にそう言い切れる会心の出来映えでした。
香川照之邦画に出過ぎ。とか、
音楽はまんま龍馬伝やがな。とか、
須藤元気の役に意味あんのか。とか、
余計なツッコミがその都度浮かんでくるのだが
佐藤健の美しい立ち居振る舞いと流麗な剣さばきがこれらのくだらないツッコミをきれいサッパリ吹き飛ばしてくれる。
とにかく殺陣のシーンがカッコ良くて、爽快。今まで見たことないチャンバラエンタメ。
大人になって、時代劇なんてダサいという考えに囚われていた私だが、
よくよく考えると子どもの頃は「遠山の金さん」やら「必殺仕事人」やら、よく見ていたものです。
中でも一番好きだったのは、 “死して屍拾う者なし”のナレーションが印象的な「大江戸捜査網」。
つまり子どもの頃から慣れ親しんだ時代劇のチャンバラシーンとは、
一種のファンタジーであるということは日本人なら誰もがそのDNAに刻み込まれているはず。
もともとファンタジーであったものが、CGの技術によりさらにパワーアップしてよりファンタジックに見えたとて、
何の違和感がありましょう。むしろ、これが現代のチャンバラなのだという嬉しい驚きばかりが胸に込み上げるのでした。
アクション監督はドニー・イェンともタッグを組み香港でも活躍する谷垣健治。
主演に佐藤健、アクション監督に谷垣健治。
このふたりが決まった段階でこの映画の成功はほぼ間違いなかったと言えるような気がします。
見せ場のひとつである「ナナメ走り」には素直に驚愕いたしました。
佐藤健は身のこなしが本当に美しく、これだけの殺陣をできる若手俳優は他に思いつきません。
もちろん、私も「龍馬伝」の以蔵にハマったひとり。
あちらで免疫付いている観客が多かっただろうに、その期待を超える演技。
ほんとにキレッキレなんですよね。痺れます。
そして、色気がある。これ大事。色気と狂気が共存する俳優、久しぶりだなあ。
いやあますますファンが増えそうだ。
(私生活でもかなりのジゴロらしいですが。笑)
ネタバレになるので詳しく書きませんが、最後の対決で見せる人斬りの本性には、背筋がぞくぞくーっとしてしまいました。
敢えて言うなら、殺陣シーンのカット割りが多くてごちゃごちゃして見えたのが残念かな。
そしてカメラワーク。あのアクロバティックな殺陣シーンをカメラワークでもっと臨場感あふれる映像にすることができたように思う。
でもまあ、いいよ。
佐藤剣心がとにかくカッコ良くスクリーンに収まっているんだから。
(映画館にて鑑賞)
「佐藤健の色気と狂気にノックダウン」
「とりあえず主人公がカッコよくスクリーンに収まっていれば、それでいいじゃないか。」
と、そこまで言い切れる作品は案外少ない。
しかし、この「るろうに剣心」は久々にそう言い切れる会心の出来映えでした。
香川照之邦画に出過ぎ。とか、
音楽はまんま龍馬伝やがな。とか、
須藤元気の役に意味あんのか。とか、
余計なツッコミがその都度浮かんでくるのだが
佐藤健の美しい立ち居振る舞いと流麗な剣さばきがこれらのくだらないツッコミをきれいサッパリ吹き飛ばしてくれる。
とにかく殺陣のシーンがカッコ良くて、爽快。今まで見たことないチャンバラエンタメ。
大人になって、時代劇なんてダサいという考えに囚われていた私だが、
よくよく考えると子どもの頃は「遠山の金さん」やら「必殺仕事人」やら、よく見ていたものです。
中でも一番好きだったのは、 “死して屍拾う者なし”のナレーションが印象的な「大江戸捜査網」。
つまり子どもの頃から慣れ親しんだ時代劇のチャンバラシーンとは、
一種のファンタジーであるということは日本人なら誰もがそのDNAに刻み込まれているはず。
もともとファンタジーであったものが、CGの技術によりさらにパワーアップしてよりファンタジックに見えたとて、
何の違和感がありましょう。むしろ、これが現代のチャンバラなのだという嬉しい驚きばかりが胸に込み上げるのでした。
アクション監督はドニー・イェンともタッグを組み香港でも活躍する谷垣健治。
主演に佐藤健、アクション監督に谷垣健治。
このふたりが決まった段階でこの映画の成功はほぼ間違いなかったと言えるような気がします。
見せ場のひとつである「ナナメ走り」には素直に驚愕いたしました。
佐藤健は身のこなしが本当に美しく、これだけの殺陣をできる若手俳優は他に思いつきません。
もちろん、私も「龍馬伝」の以蔵にハマったひとり。
あちらで免疫付いている観客が多かっただろうに、その期待を超える演技。
ほんとにキレッキレなんですよね。痺れます。
そして、色気がある。これ大事。色気と狂気が共存する俳優、久しぶりだなあ。
いやあますますファンが増えそうだ。
(私生活でもかなりのジゴロらしいですが。笑)
ネタバレになるので詳しく書きませんが、最後の対決で見せる人斬りの本性には、背筋がぞくぞくーっとしてしまいました。
敢えて言うなら、殺陣シーンのカット割りが多くてごちゃごちゃして見えたのが残念かな。
そしてカメラワーク。あのアクロバティックな殺陣シーンをカメラワークでもっと臨場感あふれる映像にすることができたように思う。
でもまあ、いいよ。
佐藤剣心がとにかくカッコ良くスクリーンに収まっているんだから。