最近、私には初めての某社のピッコロがメーカーから送られて来ました。
吹いて忌憚の無い意見、感想を聞かせてくれという訳です。
2種類の機種とそのどちらにも合う頭部管が3種類、頭部管自体は4種類のラインナップです。
私はピッコロ吹きとして様々なメーカーの楽器を試して来ましたので、
そのメーカーの担当の方からいい楽器ができたので是非試して欲しいと言われた時には、
いままでのピッコロの概念を変えてくれる楽器なのか?
私が求めている「スーパーピッコロ」なのか? との期待感がありました。
「できればユーザーになって欲しい」とまで言って来たのですから。
でも今回見せていただいた楽器は、私にとってはいままで存在していたピッコロと
どれだけ違うのか? というレベルのもので正直がっかりしてしまいました。
パンフレットによれば・・・・
「高性能とリーズナブルな価格とを併せ持つ、コストパフォーマンスの高いピッコロの誕生」なのだそうです。
でも本当にそうなのか? と考えさせられる楽器でもありました。
ピンレスシステムを採用したことで従来のノックピンのある楽器より連結パイプが増え、
見た目もゴツく、重さも増えています。
Eメカも付いていないシンプルな古いAug.Rich.Hammigを吹いている私には本当に無駄に重い。
長時間吹いているとその重さがかなりの疲労感になるのです。
そして私のように楽器の修理をもする者にとっては、
長いシャフトを抜くとキイのほとんどがひとつひとつバラバラになってしまい、組み立ての面倒なこと!
従来のアッセンブリーの方がメンテナンスの際に遥かに楽です。
パンフレットにはピンレスシステムで「キイのガタ付きを極限まで減らすことができ」とありますが、
私の勝手な思い込みで言えば、単にメーカーの【手抜き】に思えてしまいます。
材質が洋銀では摩耗も速そうで、どっちにしろガタは出るんじゃないでしょうか?
ノックピンを使った従来のアッセンブリーのタイプは技術も手間も掛かることでしょうが、
こうしたピンレスシステムは設計さえしっかりしてその通りパーツを作ることさえすれば
大した人件費も掛けずにできそうです。
材質を考えればむしろコストパフォーマンスが高いとは言えないのではないか? むしろ逆?
やはり安いには理由があるのだと思います。
さてそのピッコロとしての魅力はどうでしょうか?
キイシステムのことは考えずに吹いてみました。
楽器などは所詮、自分の感性を以て判断するものですから、
ここに述べることが全ての方に当てはまる訳ではないと思いつつも・・・・
一つの機種に関しては私にはまるで音程がダメでした。
まずトリルキイの音程がどうしようもありません。
そして中音域のDが異常に上ずり、左手が下がります。
どうしてこういうスケールにしたのか? 私には理解不能でした。
私には某社のスケールのパクリに思えて仕方ありませんでした。
どうせならいいところだけを取入れればいいのに、と。
後に担当の方からのメールで新たに設計したものだと聞かされましたが。
もう一つの機種の方が音程に関しては安定しているように感じます。
私が使っているAug.Rich.Hammig、Powell、Keef、Lot、Bonnevilleと比べても
まあ良い線を行っていると感じました。
肝心の音ですが、ロット吹きから見ても結構マニアックだなあと思わせる
楕円形の小さな歌口(ロットよりも!)のものからスクエアなタイプまであり、
私はそのいちばん小さいのが音色としては気に入りました。
でも操作性があまり良くありません。
特に高音域が楽に吹けるとはとても言い難い。
私が新しいピッコロになんとか解消して欲しい高音域のトリルの点も
解消できているとは言えません。
そしてその響き自体もまだまだ豊かな感じがしません。
大きなホールで吹いてみても、音が伸びて行く実感が感じられません。
目の前で響きが止まってしまう感じさえします。
こう言っては申し訳なくも思うのですが、どうにも安っぽいのです。
でもこればかりはそう感じてしまうのですから、仕方ありません。
そのメーカーが追求したものと私が求めるものが一致していないということなのでしょう。
私はピッコロにはもっと凛とした気高い響きが欲しいのです。
残念ながら、私が期待していた「スーパーピッコロ」ではありませんでした。
もしこれが私の要求を満たしてくれるものであったならば、
ピンレスシステムのことは片目をつぶるにしても、
それこそコストパフォーマンスに優れた製品だと思ったことでしょう。
他の方たちにもお勧めできたことでしょう。
メーカーの担当の方にはこうした点をレポートとして全てお伝えしました。
他にも様々な細かな点まで言わせていただきました。
私としてはピンレスシステム自体がもう全否定ですから
このメーカーが私の気に入る楽器を作ってくれる可能性はほぼないでしょうけれど、
こうした楽器でいいという方たちにももっといいものを提供してあげて欲しいと思うからです。
いままでこのメーカーの楽器をみなさん口々にコストパフォーマンスが高い・・・・ とおっしゃるので
期待感もあったのですが、この楽器の価格と他のメーカーの価格を比べてみると、
むしろ他のメーカーの方がコストパフォーマンスは高いように思いました。
もちろんそちらも一長一短があるのですけれど。
ヤマダ・ピッコロのように真剣にピッコロを作る国産メーカーもありますが、
他社にも、もっともっと! 真剣にピッコロに取り組んで欲しいものです。
ピッコロ吹きからの切なるお願いです。
さてさて、長らく待ったピッコロがクリスマスまでには手元にやって来るはずでしたが、
日本には到着したものの、この連休で税関が動かず、成田空港に足止めされている状態です。
おそらく明日には通関業者から連絡が来て、消費税を払い、こちらに送られて来るはずです。
でも27日から29日まで留守にしますので、受け取るのは30日以降になりそうですね。
その頑固オヤジのメーカーによれば、エレガントで最初で最後のシステムを取り付けておいた、とのことです。
楽しみに待ちたいと思います。
27日からは京都へ清水信貴さんのソロを聴きに行って来ます!
こちらも楽しみ!!!
吹いて忌憚の無い意見、感想を聞かせてくれという訳です。
2種類の機種とそのどちらにも合う頭部管が3種類、頭部管自体は4種類のラインナップです。
私はピッコロ吹きとして様々なメーカーの楽器を試して来ましたので、
そのメーカーの担当の方からいい楽器ができたので是非試して欲しいと言われた時には、
いままでのピッコロの概念を変えてくれる楽器なのか?
私が求めている「スーパーピッコロ」なのか? との期待感がありました。
「できればユーザーになって欲しい」とまで言って来たのですから。
でも今回見せていただいた楽器は、私にとってはいままで存在していたピッコロと
どれだけ違うのか? というレベルのもので正直がっかりしてしまいました。
パンフレットによれば・・・・
「高性能とリーズナブルな価格とを併せ持つ、コストパフォーマンスの高いピッコロの誕生」なのだそうです。
でも本当にそうなのか? と考えさせられる楽器でもありました。
ピンレスシステムを採用したことで従来のノックピンのある楽器より連結パイプが増え、
見た目もゴツく、重さも増えています。
Eメカも付いていないシンプルな古いAug.Rich.Hammigを吹いている私には本当に無駄に重い。
長時間吹いているとその重さがかなりの疲労感になるのです。
そして私のように楽器の修理をもする者にとっては、
長いシャフトを抜くとキイのほとんどがひとつひとつバラバラになってしまい、組み立ての面倒なこと!
従来のアッセンブリーの方がメンテナンスの際に遥かに楽です。
パンフレットにはピンレスシステムで「キイのガタ付きを極限まで減らすことができ」とありますが、
私の勝手な思い込みで言えば、単にメーカーの【手抜き】に思えてしまいます。
材質が洋銀では摩耗も速そうで、どっちにしろガタは出るんじゃないでしょうか?
ノックピンを使った従来のアッセンブリーのタイプは技術も手間も掛かることでしょうが、
こうしたピンレスシステムは設計さえしっかりしてその通りパーツを作ることさえすれば
大した人件費も掛けずにできそうです。
材質を考えればむしろコストパフォーマンスが高いとは言えないのではないか? むしろ逆?
やはり安いには理由があるのだと思います。
さてそのピッコロとしての魅力はどうでしょうか?
キイシステムのことは考えずに吹いてみました。
楽器などは所詮、自分の感性を以て判断するものですから、
ここに述べることが全ての方に当てはまる訳ではないと思いつつも・・・・
一つの機種に関しては私にはまるで音程がダメでした。
まずトリルキイの音程がどうしようもありません。
そして中音域のDが異常に上ずり、左手が下がります。
どうしてこういうスケールにしたのか? 私には理解不能でした。
私には某社のスケールのパクリに思えて仕方ありませんでした。
どうせならいいところだけを取入れればいいのに、と。
後に担当の方からのメールで新たに設計したものだと聞かされましたが。
もう一つの機種の方が音程に関しては安定しているように感じます。
私が使っているAug.Rich.Hammig、Powell、Keef、Lot、Bonnevilleと比べても
まあ良い線を行っていると感じました。
肝心の音ですが、ロット吹きから見ても結構マニアックだなあと思わせる
楕円形の小さな歌口(ロットよりも!)のものからスクエアなタイプまであり、
私はそのいちばん小さいのが音色としては気に入りました。
でも操作性があまり良くありません。
特に高音域が楽に吹けるとはとても言い難い。
私が新しいピッコロになんとか解消して欲しい高音域のトリルの点も
解消できているとは言えません。
そしてその響き自体もまだまだ豊かな感じがしません。
大きなホールで吹いてみても、音が伸びて行く実感が感じられません。
目の前で響きが止まってしまう感じさえします。
こう言っては申し訳なくも思うのですが、どうにも安っぽいのです。
でもこればかりはそう感じてしまうのですから、仕方ありません。
そのメーカーが追求したものと私が求めるものが一致していないということなのでしょう。
私はピッコロにはもっと凛とした気高い響きが欲しいのです。
残念ながら、私が期待していた「スーパーピッコロ」ではありませんでした。
もしこれが私の要求を満たしてくれるものであったならば、
ピンレスシステムのことは片目をつぶるにしても、
それこそコストパフォーマンスに優れた製品だと思ったことでしょう。
他の方たちにもお勧めできたことでしょう。
メーカーの担当の方にはこうした点をレポートとして全てお伝えしました。
他にも様々な細かな点まで言わせていただきました。
私としてはピンレスシステム自体がもう全否定ですから
このメーカーが私の気に入る楽器を作ってくれる可能性はほぼないでしょうけれど、
こうした楽器でいいという方たちにももっといいものを提供してあげて欲しいと思うからです。
いままでこのメーカーの楽器をみなさん口々にコストパフォーマンスが高い・・・・ とおっしゃるので
期待感もあったのですが、この楽器の価格と他のメーカーの価格を比べてみると、
むしろ他のメーカーの方がコストパフォーマンスは高いように思いました。
もちろんそちらも一長一短があるのですけれど。
ヤマダ・ピッコロのように真剣にピッコロを作る国産メーカーもありますが、
他社にも、もっともっと! 真剣にピッコロに取り組んで欲しいものです。
ピッコロ吹きからの切なるお願いです。
さてさて、長らく待ったピッコロがクリスマスまでには手元にやって来るはずでしたが、
日本には到着したものの、この連休で税関が動かず、成田空港に足止めされている状態です。
おそらく明日には通関業者から連絡が来て、消費税を払い、こちらに送られて来るはずです。
でも27日から29日まで留守にしますので、受け取るのは30日以降になりそうですね。
その頑固オヤジのメーカーによれば、エレガントで最初で最後のシステムを取り付けておいた、とのことです。
楽しみに待ちたいと思います。
27日からは京都へ清水信貴さんのソロを聴きに行って来ます!
こちらも楽しみ!!!
ピッコロを求めて色々と旅しているうちに、こちらのサイトに辿り着いたところです。
それで、色々読ませていただいて、是非アドバイスを頂きたくてコメントしてみました。
どの記事にコメントしようか?と悩みながら…
特に深い意味はなく、こちらから失礼いたします。。。
私は趣味でオケでpiccを吹いていますが
piccが大好きなのです。
愛用のハンミッヒ650/2も20年以上使ってまして
長年の付きあいの為に、音程も良くとても気に入って入るのですが
ハンミッヒの特徴とも聞きますが、最近高音G#以上の音が出にくい。。。Pでなんてなるとかなりキツイ…
そこで、頭部管だけでも交換したら?と思い山野楽器さんで探したのですが、なかなかハンミッヒに合うものも少ないうえに、今よりもこれだ!!っていうのは見つからず・・・
難しいものだなぁ~と思い始め、そこから火が付き。
いっそのこと買い換える?という事も考えて
パウエル?ハンミッヒのレベル上げる?山田ピッコロ?
はたまた色々サイトを見ていると、本当に様々なメーカーもあり、興味津々驚いているところです
もちろんブラウンは知っていましたが、とても手が届きませんし…
そこで、ご相談?アドバイス?どこかにいい中古ありませんか? というお話しでメールしてみました。
DACさんのHPに、キーフの中古も見たりなんかして
ちなみに、ハンミッヒしか使った事がないのですが、音色は好きなんですよね。
知り合いが最近バーカートを買いましたが、これまた20万代なのに、よく高音も出るし~でも音色はハンミッヒがいいなぁ・・・などなど・・・
どうせならC管ならいいなぁ。とも思いますし
こんな取りとめも付かない思いなのですが
真剣に探しております。
ご相談に乗っていただけますでしょうか・・・?
大変素晴らしい方のブログなのですか?と恐縮し始め…
って、今さら失礼ですよね。。。
失礼続きで、色々教えてください。
もちろん個人の吹き方や好みもありますが
山田ピッコロさんはどうでしょう?
先ほども書きましたが、ハンミッヒ使用で
音はキンキンした明るいものよりも、深みのある暖かい音か好きです。
ただ、オケの曲によっては高音域でピッコロの存在感も出したい!
そんな希望なのですけど・・・
ちなみに生徒さんは取られているのですか?
ピッコロの先生はなかなかいないので
レッスンを受けてみたい。です 図々しい(笑