評判がいいと聞いて観に行ったけど・・・
ホントの目的はオダジョーの「舌出せよ」っていうキスが見たかったから(私は変態ではありません 笑)
すごく上手い映画だと思いました。
独特の雰囲気を持っていて前半はサスペンスであって後半は法廷劇となっていく。
そこには人間の心理が深く織り込まれていて見ているこっちをしっかりと映画に引きずり込む力があると感じました。
あえて事件の真相を見せずに観客に任せて進む展開だからそういう意味ではどうなっていくか目が離せない展開になっています。
映画の中には印象的なシーンがとても多い。魚の目や水が出ているホース。
それから無音にするタイミングが絶妙だったと思いました。
特に智恵子が落ちたシーンをあえて見せずに無音にして木の映像を見せる。
その時の緊張感と言ったらすごかったです。
そんなこんなで観客も登場人物と共にゆらされます。
ラストも観客にゆだね2通りに捉えられる終わり方でした。
この映画が何よりも上手いのは兄弟を鋭く描いていることだと思います。
兄は兄であるからこそこの小さな街での世間体を気にして完璧でいなければならなかった。
弟は弟で才能があり世間では成功しているけど兄にどこか尊敬を持っていたと思う。
でもあの事件が起きてから全てが微妙にズレていきゆれていく。
猛はもちろん兄への気持ちもあっただろうけどそんなことよりも自分を必死に守っていっていたんだと思います。
兄がこの事件を起こしたことによって自分への影響を考え自分の人生が狂うのを怖れて最初に事故だったって言ったんだと。
「兄ちゃんがそんなことするわけない」っていうのは無意識に自分に言い聞かせてたんじゃないかな。
何か下の子って自分のことを守るのが上手なイメージがあるんですよね(笑
でもあることがきっかけでその思いがプツンと切れちゃって。
兄ちゃんも弟のことをやっぱし一番解っているんでしょうし最初から見透かしていたんでしょうね。
もしかしたら猛のその思いをわざと切ったのかも知れない。それが兄である自分の務めであると感じて。そのことで猛の目を覚まさせたのかも。
でもその時から猛は全てを兄に背負わそうとしてあんなことを言っちゃったんじゃないかな。
ムショに送ったのは昔の兄ちゃんを取り返したかったんじゃなくて自分のためだった。
やっぱり兄ちゃんもそれを解っていて弟のために何も言わなかったのかも知れない。
愛情と憎しみは紙一重だと思います。
でも兄ちゃんの手は想像以上に優しくて強くって。
兄弟の絆って時に邪魔なこともあるけどでもだからと言って消えるものでもないですしね。
私は腐りかかったつり橋も元に戻せると思います。と言うか思いたい。
だからこそラストは兄ちゃんに戻ってきて欲しいと思います。
あの兄ちゃんの笑顔が不思議な余韻を残しています。
にしてもオダジョーがカッコよかった♪彼もやっぱり上手いよね。
ビデオを見て泣くシーンなんて逸品の演技だと思う。
この映画自体を見ると女性が撮ったなんて思えないけどオダジョーの見せ方を見るとちょっと納得できました。
兄と弟が話すシーンでのオダジョーの弟っぷりもよかったです。
香川照之さんの静かだけど突然キレちゃったりする演技もすごかった。
何かキム兄が出てる映画って何となくハズレが少ない気がします。
ホントの目的はオダジョーの「舌出せよ」っていうキスが見たかったから(私は変態ではありません 笑)
すごく上手い映画だと思いました。
独特の雰囲気を持っていて前半はサスペンスであって後半は法廷劇となっていく。
そこには人間の心理が深く織り込まれていて見ているこっちをしっかりと映画に引きずり込む力があると感じました。
あえて事件の真相を見せずに観客に任せて進む展開だからそういう意味ではどうなっていくか目が離せない展開になっています。
映画の中には印象的なシーンがとても多い。魚の目や水が出ているホース。
それから無音にするタイミングが絶妙だったと思いました。
特に智恵子が落ちたシーンをあえて見せずに無音にして木の映像を見せる。
その時の緊張感と言ったらすごかったです。
そんなこんなで観客も登場人物と共にゆらされます。
ラストも観客にゆだね2通りに捉えられる終わり方でした。
この映画が何よりも上手いのは兄弟を鋭く描いていることだと思います。
兄は兄であるからこそこの小さな街での世間体を気にして完璧でいなければならなかった。
弟は弟で才能があり世間では成功しているけど兄にどこか尊敬を持っていたと思う。
でもあの事件が起きてから全てが微妙にズレていきゆれていく。
猛はもちろん兄への気持ちもあっただろうけどそんなことよりも自分を必死に守っていっていたんだと思います。
兄がこの事件を起こしたことによって自分への影響を考え自分の人生が狂うのを怖れて最初に事故だったって言ったんだと。
「兄ちゃんがそんなことするわけない」っていうのは無意識に自分に言い聞かせてたんじゃないかな。
何か下の子って自分のことを守るのが上手なイメージがあるんですよね(笑
でもあることがきっかけでその思いがプツンと切れちゃって。
兄ちゃんも弟のことをやっぱし一番解っているんでしょうし最初から見透かしていたんでしょうね。
もしかしたら猛のその思いをわざと切ったのかも知れない。それが兄である自分の務めであると感じて。そのことで猛の目を覚まさせたのかも。
でもその時から猛は全てを兄に背負わそうとしてあんなことを言っちゃったんじゃないかな。
ムショに送ったのは昔の兄ちゃんを取り返したかったんじゃなくて自分のためだった。
やっぱり兄ちゃんもそれを解っていて弟のために何も言わなかったのかも知れない。
愛情と憎しみは紙一重だと思います。
でも兄ちゃんの手は想像以上に優しくて強くって。
兄弟の絆って時に邪魔なこともあるけどでもだからと言って消えるものでもないですしね。
私は腐りかかったつり橋も元に戻せると思います。と言うか思いたい。
だからこそラストは兄ちゃんに戻ってきて欲しいと思います。
あの兄ちゃんの笑顔が不思議な余韻を残しています。
にしてもオダジョーがカッコよかった♪彼もやっぱり上手いよね。
ビデオを見て泣くシーンなんて逸品の演技だと思う。
この映画自体を見ると女性が撮ったなんて思えないけどオダジョーの見せ方を見るとちょっと納得できました。
兄と弟が話すシーンでのオダジョーの弟っぷりもよかったです。
香川照之さんの静かだけど突然キレちゃったりする演技もすごかった。
何かキム兄が出てる映画って何となくハズレが少ない気がします。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。
この作品は、西川美和さんが作り出したシリアスなばかりでない多様であり深い感情を提示した映画世界が素晴らしく、主演である香川照之さんとオダギリジョーさんをはじめとした各出演者の皆さんの作品世界での存在の輝きに圧倒された一本でした。
そして、観る人の心の中に残り続けると思われる深い印象を残すエンディングでありますが、僕も全てを吐き出した二人の関係はゆるやかながら再び構築されるのではないかと思っています。
また遊びに来させて頂きます。
改めまして、今度共よろしくお願い致します。
ではまた。
是枝関連の作品によく顔を出してますね。
その他になんかあったっけなぁと調べてみたら、
「ALWAYS~」にも出てたことを思い出しました。
ここ最近になって映画に進出したようで、
今後のも活躍にも期待してます。
僕は一人っ子なんで兄弟間の心情などは計り知れないのですが、
うらやましくもあり、怖くもありました。
なななさんが観たかったシーンに
身体の奥がざわめき続けたこべにです~
車中の二人の会話といい
オチる台詞、感じる台詞のタイミングが絶妙でした!
女にしか判らない部分ですものね?!
男前じゃなきゃ許されないけど(笑)
また遊びに来ますね~♪
「兄ちゃん」って呼び方がいいですね~
兄貴ーとかいいそうな猛ですが・・・。
ちょっとお互いに温度差があってそれが知らず知らずのうちに開きすぎて。
葛藤をあえて避けてきた家族とするなら、この一連の事を境に本当の家族として機能をし始めたのだと思います。
ラストの解釈も二転三転してますが…今ならきっと稔は家に帰ったと思います。
舌出せよって言われてみたいっ!!爆
なんか居酒屋のメニューみたいです
じゃあとりあえずオダジョーで。(笑)
この物語、結構身近にころがってそうですよね。
でもここまで深層心理までは日常生活で
見てみぬふりをしてる部分なのかもしれない
と思いました。
それにしても恐ろしいくらい評判がいいなぁ
と思います。自分はそこまで思いいれがないんで
すけど、監督の次回作が楽しみですね。
ここ数年の映画の出演めちゃくちゃ多いですよね。
でも、この演技見たら監督も使いたいのは納得しますね。
でも個人的には、香川照之はその上をいってたと思いました(^^)
ワハハハ
なななさん、ごめんなさい
つい、↑のkazuponさんのコメントに受けちゃいましたぁ
オダジョーの弟は、身勝手で傲慢で甘ったれのホントにイヤな奴なんですけど、
途中からどーしようもなく哀れに思えてくるのが不思議でした。
そうですね、香川兄ちゃんは弟のことをすべて理解して
あえて判決を黙って受け入れたのだと思います。
じゃあ、二人の関係は修復できるのか?
うーん
西川監督の俳優が出てないシーンの一つ一つがうまいなぁと思いました。しかもそれが邪魔にもなってなくタイミングもいいんですよね。
香川 照之さん、今年は大躍進ですね。
このお兄ちゃんの演技はうなってしまいました。
僕も「舌出せよ」は気になってました(笑)
この監督は今までどんな経験してきたんでしょうね。
猛は今まで付き合ってきた男性の嫌なところを集めたらしいですし。。
それにしてもすごい作品でしたね。
ゆれにゆれて唸らされました。
西川監督のこれからの作品もすごく楽しみです☆
「舌出せよ!」はかなり痛烈な印象が残っている睦月です(恥)。エロかったですねえ・・・こういう描写ってやっぱ女からみた男のエロさなのかなあなんて思ってしまった。女性監督ならではの視点が多く盛り込まれている映画だと思いました。
とにかくスキのない上手さが際立っている作品だと思いました。何気ない描写にこと細やかに人間の心理が見え隠れしていて、ため息が出るような巧妙な表現力が光っていたと思います。